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チップの必要性
欧米諸国ではどうして"チップ"というものが当然のようにあるのでしょうか? 彼ら自身、「チップ制度なんておかしな文化だなぁ」と思ったりしていないのでしょうか?
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とかく「欧米」といっしょくたにされますが、欧州の少なくとも西側では、1970年代頃からでしょうか、チップが殆ど廃止状態になっています。飲食店などでは、チップを置かなくても文句は言われませんし、実際、地元民の多くは中高年でも、よほど世話になったり、サービスが格段に良かった場合は別として、チップを置きません。そして従業員は、チップに頼らずとも賃金をもらえます。 一方、米国では、チップ以外の賃金をもらわずに働いている人が多いです。また、私の知る限りでは「飲食店の客はチップを置いていく義務がある」という法律が米国にはあります。それによって給仕たちの収入を保障しているのです。これは「怠けている人にも頑張っている人にも均一の対価を払うのではなく、労働者の質を、労働を受けた人自身が評価して、それをお金に換算する」という(私に言わせれば米国らしい)考えから来ているのではないかと思います。能力主義なのですね。 また、見方を変えれば、欧州のような方法だと、裕福な客も貧しい客も、勘定に含まれてる“サービスの対価”を全額払わなければならないが、米国のような方法なら、貧しい客はチップという名のサービス料を少し負けてもらうことができる、とも考えられるかもしれません。
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- phj
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#10です。補足ありがとうございます。 >これはメチャクチャな理論だと思います。 例えば、キャバクラに行った会計時に、 「今日あなたについた女の子は本当はもっと上客につくかもしれなかったのです。だから、通常料金の20%増しね。」 なんて言われるのと同じことではありませんか? そうです。日本人の感覚ではそのとおりですが、米国の感覚では説明したとおりです。 そもそも個別な商習慣に対して、自分の価値観で判断することはできません。それを言ったら、外国から見て、腹立たしく感じる日本の商習慣などいくらでもあります。たとえば ・居酒屋のお通し(注文していないのに、半ば強制的に出てくる) ・おすし屋の時価 ・ガソリンスタンドの金額表示(会員価格を表示したり、まったく表示しなかったり) ・携帯電話はそのキャリアでしか利用できない(最近はシムフリーもありますが、海外は原則シムフリーです) などです。 これもそれなりの理由があって、今でも続いている商習慣であり、もちろん「おかしい」と感じて手直しが為されているものもあります。 アメリカのチップ制は、他の方が言うように「怠け者とちゃんと働く人」が同じ給料にならないように、始まったところが大きいと思います(たぶん奴隷労働制の影響もあるでしょう)、しかしそれがひとつの商習慣として定着してしまった以上、個人が「おかしい」と感じてもなかなか変わりません。 特にアメリカはチップを稼いで大金持ちになった人もおり、そのような物語が「アメリカンドリーム(最下層・移民でもがんばれば成功者になれる)」とくっついていますので、なかなか「おかしいからやめよう」という声を上げにくい部分もあるのです。 もちろん具体的に努力して変革を推し進める人もいます。 日本のすし屋の時価がおかしいと感じて、定価を張り出した銀座のすし屋さんは同業から猛反発を受けたようですし、マクドナルドなどのファーストフードも「チップを払わないで済む販売方式」を考えて出来たものです。 このように日本でもアメリカでも変革者はおり「おかしい」と感じている人もたくさんいます。 しかし一度できた商習慣を簡単に変えるのは案外難しいのです。しかし、アメリカ人ですから、めんどくさい、と言っており「日本に来るとチップがなくて(それなのにサービスがよくて)最高だ」という米国人はたくさんいます。
- phj
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>こちらが+αのサービスを求めようが求めまいがチップって要求されますよね?^^; だから僕は納得できないんです。 だいたい、笑顔なんてお金もらわないとできないモンでしょうか?w 米国のチップの習慣には、もうひとつ特徴があります。それは「誰かを独占的に使用する場合にチップが発生する」ということです。 たとえば「ベルボーイに荷物を運んでもらう」「タクシーに乗る」などの場合は、あなたがその人を独占的に使用してるため、ほかの人は荷物を運んでもらうのを待たなければなりませんし、タクシーも待たなければなりません。逆に言えばベルボーイやタクシードライバーは他の客(もっと上客かもしれない)に専門知識を生かしてサービスする機会を失っているといえます。 この場合に発生するのがチップです。 ですので独占的にサービスを行わないファーストフードとかスーパーマーケットでは、チップが発生しません(その代わり誰でもできるマニュアル的な仕事になります) 日本人は英語ができないため(または出来ても知らないため)、レストランでのチップは単に、お皿を運んで・下げて・支払いをする+愛想、ぐらいに思っていますが、本来は給仕の専門知識を使いこなす必要があるのです。 私の経験で例をあげると、家族で食事に行った際にウエイトレスが注文を聞いて「あんたたち日本人でしょ。それじゃあ、多すぎて食べきれないから、これとこれは食べなくて損はしないわ」と言って来たのです。親父は「ウルサイウエイトレスだな。好きに注文させればいいのに・・」とぼやいていましたが、確かに注文量を少なくして正解でした。最後にそのウエイトレスは「お食事は楽しめましたか?日本人は小食だからちょうどよかったでしょ。その分チップはずんでね。。」といってレシートを置いていきました。確かに無駄にお金を使わなかった分、(親父は悔しそうにですが)チップをはずんで帰りました。 そのときに、チップを使う場所では、チップを渡す人たちの専門知識を使わないと損だ、と思うようになったわけです。 逆にこういう事例もあります。 日本人観光客ばっかり来る南の島のレストランで、私が入ったら日本語で書かれたセットメニューを持ってアルバイト店員がやって来て注文をとろうとしました。私は子供連れだったので「セットじゃなくて、グランドメニューがほしい」とリクエストしたところ、正社員の店員がメニューを持ってやってきて、子供が食べられるか(辛いとか)量はどうかとか、いろいろアドバイスしてくれました。 私の後からやってきた日本人たちは、アルバイト店員のたどたどしい日本語でセットメニューを注文してチップを払って出ていき、私は店員の専門知識にチップを払って出て行くことが出来ました。 もちろんチップが無駄だなあ~、と思うような場所もたくさんありますが、チップがあることで杓子定規のサービスにならない、自分に合ったサービスを受けることができるという部分もあります。 日本でも高級な旅館で仲居さんに”心づけ”を渡して、より心地よいサービスを受けるなんてこともありますよね。 悪い部分ばかりでもないと思っています(ああ、もちろん小額紙幣をそろえたり、いちいち15%を計算したり「メンドクサイ」とは思っています)
補足
ご回答有難うございます! >>米国のチップの習慣には、もうひとつ特徴があります。それは「誰かを独占的に使用する場合にチップが発生する」ということです。 逆に言えばベルボーイやタクシードライバーは他の客(もっと上客かもしれない)に専門知識を生かしてサービスする機会を失っているといえます。この場合に発生するのがチップです。 これはメチャクチャな理論だと思います。 例えば、キャバクラに行った会計時に、 「今日あなたについた女の子は本当はもっと上客につくかもしれなかったのです。だから、通常料金の20%増しね。」 なんて言われるのと同じことではありませんか? チップなしであれば、杓子定規のサービスでもOKな人はたくさんいると思います。チップをとるのであれば、最初に「チップなしで杓子定規のサービス か チップは頂きますが愛のこもったサービス どちらになさいますか?」と聞いてほしいものです。
- NAKIRICKEY
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笑顔なんてお金もらわないとできないモンでしょうか?w 結構できないですよ。 経済自由化前の共産圏。 給料はお客さん来ようと来まいと同じ給料なので、お客がくると露骨に嫌な顔してましたよ。 あと、日本では役所。 公務員は上記と同じ理由で笑顔みることないでしょ。 あれチップ制にしたら変わりますよ。 よって、チップは必要に応じて現れてきたと考えられます。 まあ人間の本性に合わせてでしょうね。 日本はたまたま各個人のモラルが高かったからチップには否定的です。 でもモラルが下がれば一番最初にお金がものをいうのです。 嫌な世の中ですね。
お礼
なるほど~確かにそうですね。 クソ公務員にチップなんて死んでもやりませんけどw
- jijihk
- ベストアンサー率30% (314/1022)
ちなみに、日本でもチップはありますよね。 もうほとんど無いかな? 親が80代ですが、家族旅行で旅館に泊まった時はかならづ心づけを仲居さんに渡していました。 昔は帰るときに渡していたけど、最近は最初に渡さないとどうもいけない、せちがない世の中になったもんだと30年前ぐらいに言っていました。 心づけを渡さない人が増えてきた影響ではないかとも言っていたかと思います。 香港でもチップがありますが、制度となっているわけでもなくそれだけで生活しているわけでもないので、単なるお礼といった感じです。 個人に渡す事は少なく、会計の時に上乗せして渡すか、つり銭の一部を残すような形を取ります。 私などはランチでは30円程度、ディナーで50円程度で、後は店の格やサービスで変化させます。 サービスが悪いからとチップを置かない日本人もいるようですが、単にチップの習慣を知らない人か、けちな人と見られるだけのようです。 レストランは大抵集まったチップを月ごとに頭割りしてスタッフで分けているそうです。 一定の地位になったと自覚している人は小銭ではなく別にお札で上乗せする方が多いです。 旧正月になると既婚者は知り合いの独身者にお年玉を渡さなければいけないという恐ろしい習慣があります。 お客のオフィスに行くと受付の女の子が笑みを浮かべて新年の挨拶をしてくれます。その時にスマートに期待される金額を入れたお年玉を渡さすと、その後一年間いろいろスムーズに進むのです。 行きつけのレストランでも従業員に渡しておけば、外に客が並んでいても頼み込めばリザーブ席を空けてくれたりします。 私のレベルでは、めったに使えない技ですが…。 チップもお年玉もめんどくさい習慣ですが、うまく利用できる事もあるし潤滑油の役目も果たすので意外と好きですね。
- ucok
- ベストアンサー率37% (4288/11421)
>しかし、生活できる最低の賃金+能力給ってことなら理解できますが、ほぼ全て能力給ってのは厳しいなぁと思います。 #3欄に上記のコメントをいただきましたが、念のために補足すると、それで客にチップを法で義務付けているわけなんだと思うんですよね。ついでに言うと、ここ数年、米国に行っていないのでわかりませんが、ひところの米国では、チップを要求する段になっていきなり要求する側から笑顔が消えたりしたものです(こちらが言われなくても払うつもりでも、警戒するのか、わざわざ「サービス料は含まれていません」と仏頂面で言います)。客としては、なんだか、「これまでの私の笑顔に応えて、きちんと払えよな」と凄まれている気がしてしまうのですが、相手もそれで生活しているのでシビアなんでしょうね。
- NAKIRICKEY
- ベストアンサー率22% (4/18)
確かに面倒この上ないシステムですが、これは自分の生まれ育った社会の考え方の相違です。 日本ではよくお客様は神様ですといわれ、お金を使う側が使われる側より優位に立つと頭に刷り込まれています。一般にチップを必要とする欧米では、お金を使う側と使われる側は対等の関係です。 その考え方はお金をもらう代わりに、その対価として労働というサービスを供給している時点ですでに対等なのです。 それ以上のサービスを求めるなら、それ相応の金額を上乗せしなさいという事なのです。 具体的に説明しますと、レストランのウエイターは料理の上げ下げをすること自体でお客様とは対等の関係です。 それ以上のサービス(笑顔、愛想、料理を早くもってくる、胡椒等のスパイスの供給など)は追加サービスでこれに対する対価がチップです。
お礼
>>日本ではよくお客様は神様ですといわれ、お金を使う側が使われる側より優位に立つと頭に刷り込まれています。 これは確かに日本のおかしな文化ですよね。 普通に考えれば対等だと分かるはずですけどね。 >>それ以上のサービスを求めるなら、それ相応の金額を上乗せしなさいという事なのです。 こちらが+αのサービスを求めようが求めまいがチップって要求されますよね?^^; だから僕は納得できないんです。 だいたい、笑顔なんてお金もらわないとできないモンでしょうか?w
- siren0678
- ベストアンサー率32% (16/49)
ウエイターの給料にチップ収入15%分がみなし課税されているため ウエイターはチップが貰えても、もらえなくても15%分の税金はかならずブン取られる つまり、役所がチップは公的に収入と認めているのでレストラン経営者が賃金を抑えても不当労働にあたらない。 本来は収入は店側から得るものでチップは副収入であるべきなのが、ウエイターの 労働収入は客が受けたサービスの対価としてのチップという税務署の考えがすべてをおかしくしている パーセンテージも税務側が勝手に決めているので、15%が普通、良いサービスにはそれ以上という コンセンサスがすでに社会通念になってしまっている こうしてチップそのもののパーセンテージがどんどん上昇してしまっており、すでにチップ(かけら、釣り銭) といった名前ともかけ離れつつあるのが現状だそうです。 しかしレストランに入っても笑顔の1つも見せない。無言。食事を持ってくるのが遅い。のくせに白人ファミリーが来店すると満面の笑みで迎え、会話を交えながらオーダーを取り、先に頼んだ私よりも早く来る。こんなのにチップを払う事が本心でしょうか?チップを置いてかないと『チップ!』と面と向って言うし、腹立つ。しかし日本人は優しいから置いてっちゃうんだよな・・・チップが無くてもサービスが良い日本にいる以上、サービス悪くてチップチップとバカのひとつ覚えみたいに言う文化は到底理解出来ませんね。 駄文失礼しました。
お礼
チップ込みの値段表示にすれば、ややこしい事は全て解決すると思うんですけどねぇ^^; デメリットはひとつもない。 何故できないんでしょね。 下の方がおっしゃるようにチップ習慣で潤ってる人間がいるのは分かりましたが、そんな人々は冷たい目で見られないのでしょうか、、
- nidonen
- ベストアンサー率55% (3658/6607)
> 特にレストランの給仕なんていう社会の底辺にいる人たちにまでそれを強いるなんて。 これがまた悩ましいところで、たしかにウェイター/ウェイトレスの 所得は高くありませんが、高級ホテルのレストランや人気シェフがいる レストラン、高級リゾート地のレストランになると、とたんにチップの おかげで高給取りになったりもするんです。 実際、高級ホテルの場合、ウェイター/ウェイトレスが他の職種に 転属を打診されても断ることが多いそうです。他の仕事でもそうですが、 その職種の人すべてが低所得者とは限らず、職種内格差ってけっこう あるんですよ。だからチップ制度を死守したい人たちもいるわけです。
- nidonen
- ベストアンサー率55% (3658/6607)
1)キリスト教の互助精神の表われだから 2)給与を保証してしまうと、客相手にいい加減な仕事をする 可能性があるなら。他の職種なら仕事のパフォーマンスを 別の指標で測れますが、ウェイターなら客の評価が大事です。 ※チップをもらう仕事は、客に対して直接サービスを 提供する職種に限られているはずです。 > 彼ら自身、「チップ制度なんておかしな文化だなぁ」と思ったりしていないのでしょうか? けっこう思っているみたいですよ。ただ、チップ制度なりの 合理性もあるので、なくそうとまでは思わないみたいです。
- xero7lp
- ベストアンサー率58% (10/17)
客が店員にチップを渡す習慣ができるまでの経緯は知りませんが調べれば出てくると思います。 まず、給料が格段に少ないということがあるようです。 そのへんのカフェの店員は少ない賃金とチップが給料になっていてそれで家賃を払って飲み食いしています。 欧米人も良くない文化だと思っている人もいるらしいです、これには同意ですが… チップの値段で嫌な顔をされるのはムカつきますが、その人の生活がかかっていると考えるとなんとも言えません。 っと、今年留学する者が調べてみたことを書きました。笑 チップとかはやはり面倒なので外食せず自炊します…
お礼
なるほど、そういう見方があったのですね。 しかし、生活できる最低の賃金+能力給ってことなら理解できますが、ほぼ全て能力給ってのは厳しいなぁと思います。 特にレストランの給仕なんていう社会の底辺にいる人たちにまでそれを強いるなんて。