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ローレンス・オリヴィエ『王子と踊子』について
こんばんは。 先日、ローレンス・オリヴィエ監督/主演の『王子と踊子』を観ました。 全体的によく出来ていて楽しめたのですが、疑問があります。 まず、中盤、戴冠式に参列したエルシー(M・モンロー)が 涙するシーンが描かれますが、彼女はなぜ泣いたのでしょうか? 検索してみるとあのシーンは、アメリカという若い国に生まれた彼女が、 イギリス王室の伝統的・歴史的行事に立ち会えたことに対する憧れと感動を描いているのだ、 というような解釈を見つけたのですが、この解釈は一般的、もしくは妥当なのでしょうか。 皆様の解釈と併せて、お話頂きたいです。 もうひとつは『王子と踊子』という邦題についてなのですが、 作中に「王子」という立場の人物は一度も出てきませんよね。 (“カルパチア国王”のニコラスが16歳なので、そもそも「王子」が存在するはずがない) これは単純に誤訳なのでしょうか? 原題は“The Prince and the Showgirl”で、“Prince”には「王子」の他に「大公」という意味もあるそうなので、 原題は単純にチャールズ大公(オリヴィエ)とエルシーのことを指しているのではと思うのですが。 こちらも皆様のご意見をお聞かせ下さい。 作品をご覧になった方、どうかご回答下さいますようお願いいたします。
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- hyuga1960
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>イギリス王室の伝統的・歴史的行事に立ち会えたことに対する憧れと感動を描いているのだ、 云われて見ると、成る程うまく解説しているな・・・という感じです。自分は単純に踊り子という卑しい身分の女がこんな晴れがましい場所にいて感動しているんだと思っていました。 ですが、もしかしたら本来何かあの涙を印象付ける意味のあるシーンがあったのに編集で省かれたのかもしれませんね。 どうしても“王様と私”と比較してしまうので、王子と踊り子の間の感情交流にもっとはっきりした意味を期待し勝ちですが、個人的にはエルシーのひたすらプラトニックな敬意と踊り子本来の(少しパーだけどw)飾らない人間性を貫くところが映画の身上だったのでは。白のドレス一着で通した事がそれを象徴しているのではないか・・・と思っています。
お礼
ご回答ありがとうございます。 お礼が遅くなって申し訳ありませんでした。 >単純に踊り子という卑しい身分の女がこんな晴れがましい場所にいて感動している 私も当初そのように考えたのですが、何度も彼女の表情がアップで写される意味深なカメラワークに、 もう少し奥深い理由と言いますか、読み取るべきものがあるように思えてしまいました。 あまり考えすぎず、仰るようにもう少しシンプルに捉えるべきかもしれませんね。 白のドレスはとても象徴的ですし、何度もキーワードとして作中に登場するので、 “プラトニックな敬意”“飾らない人間性”というのは非常に的を射たご見解だと思わされました。 ご丁寧な回答、感謝致します。