憲法上のこまごまとした定義などを飛ばしてざっくり書くと
国家主席がトップで国事行為を司ります。
次が全人代(中国の国会)の議長です。
首相(総理)は序列では3番目です。
さらにその後ろに4~5人の副総理や副主席が連なる形です。
対外的な知名度は必ずしも国内の序列には影響していません
この序列は結構流動的なんですが、その時点でのわかりやすい判別法としては
国のトップが集まるようなお祭り(お正月やオリンピック、万博など)で
かならず"序列順に"紹介される点がポイントです。
このあたりの考え方は、日本のやたら役員の多い企業の役員会や株主総会と同じです。
トップ3は5年2期、計10年で必ず交代します。
次のトップは全人代で選出という名目ではありますが、実質的には
No.4~6の副総理、副主席から、前任者の指名により選ばれることとなります。
死んだりしない限りは将来が約束されているわけです。
総理を辞めてからも権力を持ち続ける日本と、どちらが健全か?
というと難しいところで・・・ゲフン。
そして書記というのは国家の役職ではなく、共産党の役職です。
各地方の共産党員を束ねる人を指します。
総書記、は日本で言えば○○党幹事長みたいなもんです。
中国は共産党独裁と言われていますが、全人代には共産党以外の
政党も参加しており、党としての機能も一応必要となります。
もちろん共産党の独裁は、マスコミの好きな自民党独裁、といった
言い回しとは次元の違う話なので、ほぼ国の機関と一体とすら言えるのですが。