重ねて勘違いなさっているのではないでしょうか。
日本最大の国語辞典『日本国語大辞典』(の縮刷版。小学館)によれば、「寄付」の意味は次の通りです。
「金品を贈ること。特に、公共の事業や行事、また寺社などに金品をさし出すこと。寄贈。寄進。」
用例:「入学時に寄付をとられた」
この用例は、私立校の場合も使えることはご存知でしょう。中型の国語辞典『大辞林』(三省堂)も「金品を贈ること」と説明しています。したがって、次は誤りの可能性があるでしょう。
(誤)
寄付というのは一般的に金銭や財産を無償で公共事業、福祉、公益、宗教施設などに提供することです。
「一般的に」が誤りです。正しくは、寄付というのは一般的に「金品を贈ること」です。そんじょそこらの家ならばこれに該当しないとしても、鳩山家の場合、「政権与党の領袖」が家業(?)となっており、結果的に高度の公益性につながっています。したがって、石橋家から鳩山家へ金品を贈ることは、一般的に寄付と言えるでしょう。
ただし、寄付とは「特に」公共の事業や行事、また寺社などに金品をさし出すことであり、「石橋家から鳩山家へ」はこれには該当しません。鳩山「家」に贈っていて、「公共の事業」そのものには贈っていないからです。
つまり、日常語としては「寄付」であっても、法的には寄付に該当しません。「結果的に高度の公益性」という理屈では、法律の条文を乗り越えられないからです。それが、
> 鳩山家が石橋家より金銭等の授受があれば、それは"贈与"です。
> その場合は贈与税の対象になります。
ということです。つまり、政治資金規正法や税法では、辞書の「特に」の方を採用していることになります。以上、「一般的に」と「特に」の違いを説明いたしました。
繰り返しますが、鳩山家は(言葉の一般的な意味において)「寄付」を受けるほうです。あちこちに寄付をするのは、石橋家の役回りです。両家のそのような役割分担に気づくならば、勘違いのご質問とお分かりになるのではないでしょうか。
鳩山家が他に寄付をしても、「又貸し」ならぬ「又寄付」で、石橋家の富の再散布にしかなりません。鳩山家自体は富を生んでいるわけではなさそうです。
お礼
ご回答ありがとうございます。 まぁ、金持ちですから4000円の水でも1万円の水でも好きなものを飲んでもらって構わないのですが・・・。 鳩山家の活動は首相自らの自発的な活動ではないのではないでしょうか? 私はメディアなどで鳩山さんが慈善活動をしている様子などを見たことがありません。 私がたまたま見たことがないのか、それともメディアが報道しないのかわかりませんが、海外の慈善活動家などはよくニュースになるんですけどね。