>何故JR貨物でEF81を保有しないのでしょうか?
東北本線の交直切り替え地点は黒磯駅構内で、かつては貨物列車は必ず停車し、ここで直流機から交流機に交代していました(現在では、交直流機EH500牽引の列車が首都圏まで直通します)。
ところが、常磐線は取手~藤代間という駅間(正確には、藤代駅の手前約1キロ)が切り替え地点のため、交直流機が走行中に電源を切り替える方式になります。かつて常磐線にはEF80という交直流機が走っていたんですが、老朽化や客車列車の減少で1985年頃には姿を消し、内郷機関区(福島県いわき市)も廃止されました。このため、運用可能なのは田端運転所のEF81しかありません。
こういう事情で交直流機は必要ですが、常磐線の貨物列車は比較的少なく、新鶴見機関区や高崎機関区は直流機の配置しかないので(直流機の検査しか経験が無い)、自前で首都圏に交直流機を配置するよりもJR東日本に借りた方が安上がり‥と判断したんでしょう。
もっとも、EH500を常磐線で運用すればいいのに‥といつも思うんです。常磐線ではED75も運用されています(水戸またはいわき以北)が、今すぐにでも、
仙台(宮城野)→田端操→常磐線→田端操→仙台(宮城野)
というような運用でEF81を置き換える事は可能と思われます。また、ED75は老朽化が進んでいるので、線路が機関車の重量に耐えられるか‥という問題をクリアすれば、将来的には常磐線の北部もEH500に置き換える可能性はあります。
お礼
どうもありがとうございます。