先ほどの解説に補足みたいになるのですが結論からいいますとAはBに勝る手であるといえます。
まずBの△2七歩に対して▲同飛車ととってくれれば△8八角成で△2六歩から△2七歩成と2手かけるよりも手数が早く後手が優勢ですが先手がそのようにはまず指してくれないと読まないといけません。
それどころか△2七歩は先手陣に序盤から単独で入り込みすぎて先手が横に飛車を逃げた後、後続手をなくすばかりか将来▲3八金などから目標にされて2筋を逆襲される可能性が高いです。
ではAではどうなのかといいますと一見Bよりも一手遅い手に見えますが先手がこれを放置しますと次に△2七歩成と指すことができます。これに▲同飛車ととってくれれば△8八角成でBよりも一手遅くても大優勢です。そして肝心の逃げられた場合なのですが今度はBの場合と違って2七の地点に歩ではなくと金ができあがっています。このと金が強力でこの場合もまた後手優勢といえるでしょう。
余談となりますが本譜の▲7七桂ではやはり桂頭を狙われて指しにくく、定石の上では▲7七銀が勝ることが多いです。角切りから2七への打ち込みが見えているのですが以下・・・
▲7七銀 △2二飛 ▲3八銀 △8八角成 ▲同桂 △2七銀 ▲同銀△同歩成 ▲7八飛車 △3八と ▲同飛車 △2九飛成 ▲3九飛
で意外!後手も大変です。かなりマイナーな定石手順ですがこれで五分らしいです。
しかしアマチュアの有段者程度の将棋ですが私はこの局面で先手を数回もって全て勝利できました。
実戦的には玉が薄くても先手が指しやすいのかもしれません。
お礼
御礼が遅くなりました。 詳しい説明、ありがとうございました。 垂らす歩が勝ることが良く理解できました。