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筋肉の性質について
みなさんこんにちは。僕は大学野球の投手をやっているものですが、筋肉の性質の事でアドバイスを頂きたいのですが、野球人の感覚的な意見ではなくみなさんのように運動生理学に詳しい方の意見をお聞きしたかったため、「野球」のカテゴリではなくこちらのカテゴリにした事をお許しください。 僕はいつも思うのですが、「瞬発力」とは何なのでしょうか?「才能」という単純な言葉で片付けるのではなく、運動生理学的立場から見た詳しい意見が知りたいと思っています。西武の松坂投手の兄弟はよく不思議に感じます。兄(松坂大輔)は19歳で155kmを投げました。しかし同じ兄弟であるはずの弟は19歳で130kmそこそこで大学からは投手を辞めるそうです。この差は一体何なのでしょうか?松坂大輔投手が突然変異で速筋が多いとかそういうことなのでしょうか?
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松坂兄弟の話ですが、特に大輔が突然変異と言う訳でも 無いんじゃないかと思います。まぁ、個体差の問題だと 思うのですが・・・。 それから、これまでの生活やトレーニングになどによって 身体の成長が違っているのかも知れません。スポーツに おいては、必要な筋肉だけが発達して、余計な筋肉は 少ない方が効率的とも考えられます。筋肉の運動とは、 収縮の事ですから、運動に使う側と反対側の筋肉が あまり発達してしまうと、その分抵抗が増える事にも 繋がりかねませんから、 あとは、筋肉をどれだけ上手く使っているか、使い方を どれだけ理解しているか、と言う事なんじゃないかと 思います。速筋があれば速い球が投げられるのであれば、 ピッチャーはみんな、太い腕のマッチョだらけになるでしょう。 でも、実際はやみくもにマッチョなだけのピッチャーは あまりいない様に思われます。 myeyesonlyさんのおっしゃる 『反射神経と筋肉の即応性』 と言うのは、なるほど!と言う感じではありました。 多分これは、私の言う『筋肉の使い方~』にも絡んで 来る項目なのだと思います。 ちなみに、筋肉の組成の話も出ていたのでちょっとだけ。 『筋繊維の組成はトレーニングの影響は受けない。すなわち トレーニングによって遅筋繊維が速筋繊維に変化する事は なく、またその逆もない。しかし速筋繊維のFG繊維(速く 収縮し、発揮する張力も大きいが疲労しやすい)はかなり 強度の高い持久的運動を反復するトレーニングによって、 FOG繊維(収縮速度も速く疲労しにくい)の特性を持ち始める。このことはFG繊維はトレーニングによって大きな 持久力を持ちえることを意味している。たとえば、マラソン 選手はスプリンターになることは不可能だが、スプリンター は練習によって長距離選手になれる可能性がある』 (サイクルロードレースにおける科学的な考え方:斉藤 伸之 著より)と言う事らしいです。筋繊維には、速筋 であるFG繊維、FOG繊維の他に、遅筋繊維であるSO繊維 と言うのがあるそうです。
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- souichi_higashi
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モーリスグリーンと、ボディビルダーを比べるのはそもそも間違っている(意味がない)と思います。ボディビルダーは陸上選手でないと言う事において、陸上選手から見ればただの素人なので当たり前の話です。例えばノーベル賞受賞者は頭がいいのは誰もが認めますが、違う分野に関しては素人で、その辺の院生よりも知らないと言うような事があっても不思議でもなんでもないでしょう?それと同じことです。それと基本的に筋肥大するのは速筋なので、トップビルダーには瞬発力の高い人が多いのでは?
- myeyesonly
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スポーツマンとボディービルダーは全然ちがいます。求められる筋肉の種類、場所、使い方、トレーニング方法・・・。まるきり別物です。 極端にいえば、ボディービルは見せる筋肉で、見えない所の筋肉はどうでもいいわけです。体脂肪だって、表面に出てなければ内蔵脂肪なら問題ないです・・・あ、これは言いすぎかな? スポーツマンでは、筋肉が表面にあろうと中の方にあろうと、動かすのに必要なら鍛える必要があります。 また、鍛え方も、スポーツでは力が出る、またはスピードが速くなるように鍛えるけど、ボディービルでは、筋肉が膨らんで目立つように鍛えます。 だから、両者は同じ筋肉でもまるきり別物です。
お礼
そうですよね。体脂肪のことで思ったのですが、もしかしたら投手が長距離を走らなければならないのは単にスタミナという事ではなく「体脂肪を減らして余計な体の重量を減らして体を速く動かす」という目的があるのかもしれませんね。かなり前に各競技のスポーツ選手、どの競技の選手が一番速い球を投げられるか。という番組の企画が放送されていたのですが、一番遅かったのが75kmで卓球選手、次に遅いのが82kmでボディービルダー、逆に一番速かったのが陸上100m選手で108kmという結果でした。卓球選手は明らかなパワー不足、逆にボディービルダーは明らかな不必要筋肉。そしてバランスのよい陸上選手が最高速。この結果はとても面白いですよね。なんだか少しずつ分かってきました。ありがとうございました。(蛇足ですが、モーリスグリーンは175cm84kgのバランスの良い体にあの筋肉収縮速度の速さ。モーリスが野球を始めて投手になっていたら160kmを投げていたと思いませんか?)
- myeyesonly
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専門家ではなのですが、剣道をやっていた経験からみて、反射神経と、筋肉の即応性といえるのではないかと思います。 瞬発力を発揮するには、動くべきタイミングをしっかり見極めて、その瞬間を逃さず動く必要があり、順番にいくと、まず回りの状態を的確に捉える目、動体視力などがいるでしょう。また、私の経験でも耳も研ぎ澄ましてる必要があると思います。また、皮膚の感覚なんかも時と場合によってはいるかもしれません。 次にそういう感覚の認識を脳で処理するスピードでしょう。 処理が終わったら、筋肉に命令を伝える神経のスピード、そして筋肉の反応速度という具合じゃないでしょうか? この中で、以外と時間がかかるのが、脳の処理速度です。初心者では、どう反応すべきかの処理のパターンができてないので、かなり時間がかかりますが、練習によってそのシステムが出来るので、目に見えて早く処理できるようになります。 松坂投手が突然変異という可能性もなくはないけど、成長期にどんな生活をしてたかなどで、随分違ってくると思いますよ。 あと、速筋繊維と遅筋繊維は一生変わらないという人もいますけど、そういうわけでもなさそうです。 一時的に筋肉を落としてしまう位激しいトレーニングの後に再生される筋肉というのは、生まれた時にもらったのとはちょっと違うようです。 というわけで、鍛えられそうなところが沢山あるので、それらを全部鍛えた人が瞬発力が高いといわれるのだと思います。
補足
なるほど。貴重なご意見ありがとうございます。一つ思ったのは、モーリスグリーンのようなマッチョな100m世界記録保持者とただのマッチョなボディービルダーの違いは何だと思いますか?筋肉の太さは同じなのに出力できるパワーの量が桁外れに違うのは何が原因しているんだろう・・・。
お礼
なるほど。確かにそうですよね。必要な筋肉のみをつけないと、結局投手がどれだけ速い球を投げられるかという事は指先がどれだけ速いスピードで動くかという事なので不必要な筋肉をつけて腕が意味なく重くなってしまったらマイナス要因になってしまいますよね。そういう意味では、本当は昔の投手たちがやってきた「投げまくり」で投げるのに必要な筋肉のみを鍛えるというのはものすごく効率のいいトレーニングなのかもしれませんね。もちろん「投げる」という行為はとてつもなく肘や肩などに負担がかかるので「投げまくり」ができるのはかなり限られた人にしか出来ない事ですが・・。・・・そうか・・。だから昔から比べて年々投手の球速は落ちてきている原因なのかもしれませんね。メジャーでは今では145kmを投げる投手は全体のたった5%だそうです。あれだけマッチョなのに。それなのに西武の西口投手なんてひょろひょろなのに145kmを投げますね。ほうほう・・。だんだん分かってきたような気がします。とても貴重なご意見ありがとうございました。