リヤのデザイン及びエンブレムは1957~1959年の250GTSpyderCalforniaLWBと同じようですね。フロントフェンダーのホイールアーチ後部にはエンジンルームのエアアウトレットがあったのではないですか?
ただ、SpyderCalforniaシリーズのヘッドランプはプレキシグラスで覆われて少し奥まって付いているもの(この部分が流線化されている)しか私の持っている文献では見られませんでした。ヘッドライト部分に関しては250GTカブリオレと共通です。
また、お写真を見る限りでは、メーター周りもちょっと異なるようです。文献を見る限りではダッシュ中央に5連メーターを配置したものしか見られません。
250GTSpyderCalforniaLWBをベースとしたワンオフのようですね。
この頃はまだピニンファリナでの手作りで間に合う位の台数しか生産されていなかったそうですから、顧客の注文にも気さくに応じたのでしょうね。
でもこんな車がポンと置いてあるなんて、改めてヨーロッパの自動車の歴史の深さを感じます。久しぶりに忘れかけていた探究心を呼び戻させていただきました。
私はどちらかというとフェラーリというより50~70年代初めまでの初代ピニンファリナの作品に興味があり、内外の文献をあさっていますが、このお写真のケースは初めて目にしました。この頃のピニンファリナの作品は「かっこいい」というより「エレガンス」さをもっていますね。
貴重なお写真を拝見させていただき、本当にありがとうございました。
補足
フェラーリって奥深いですね。 私のはZFFXR42JPN01********というシャシーナンバーでベルリベッタです。 42はGTSなのでコーンズも頭をひねってました。 とにかくわからないそうです。