どんな書籍かと思って検索をかけたら、PHPから出ている本なのですね。
出版社のイメージからいって、“怪しい新興宗教”というのにはあてはまらないような気がします。
本当に怪しい新興宗教なら、このような大手の出版社から書籍を出せるはずがないからです。たいていは自費出版のようなものか、せいぜい、零細出版社から出ている場合がほとんどだと思います。
小生が見たサイトには、簡単な内容が書かれていましたが、それによれば、この本は“アーユルヴェーダの日本での第一人者”といわれる方が書かれた本のようです(訳の分からない用語が出てくるのはそのためだと思います)。
アーユルヴェーダ自体は、古代インドの学問で、まったくの怪しいものとは言えないと思います。中国の漢方(東洋医学)と同じようなものと考えればいいと思います。
アーユルヴェーダにしろ東洋医学にしろ、しっかりとした学問的裏付けに基づいているものであれば、それなりに信用に足るものとなるでしょうが、どちらもそういう裏付けなしの“怪しげな”説明に終わっているものが多く見受けられます。
このあたりの見極めはとても難しいのですが。
東洋医学は、現在ではずいぶんと認知されてきましたが、一昔前は、結構、“科学的でない怪しいもの”として、大多数の人には信用されていなかったように思います。
アーユルヴェーダも、まだ日本でそれほど認知されているものではないので、“怪しげなもの”と思われてしまうのは、現状ではしかたのないことだと思います。
おっしゃっている本が、参考にしてよい本かどうかは、一概には言えませんが、「こういう考え方をする人もいるのだ」という程度であれば、参考にしてもいいんじゃないかと思います。
逆に、「納豆は体にいいから毎日食べなければ」「ヨーグルトは腸にいいけれど、食べてない私は駄目人間だ」みたいに、ある一つの説を鵜呑みにしてしまいがちなことに対する警鐘として、あるいは食について考える機会として、という意味であれば、参考になる本ではないかと思います。
あと、アーユルヴェーダは古代インドの思想であり、古代インド人に合わせた考え方になっているはずですから、日本人の体質にそれがすべて当てはまるかどうか(納豆やヨーグルトの良し悪しなど)はまた別問題のような気がします。
お礼
とても詳しいご回答ありがとうございます。