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わが闘争 の印税について!
ヒトラーが書いた「わが闘争」 翻訳版も出ており現在も買うことができますが、印税みたいな著作料は発生しないのですか? その利益はヒトラーやその親族に入るはずだと思うのですが、ヒトラー自身は亡くなってるし親族も戦時中に自殺したりなどして、ご存命ではないのではと思います。 どのような仕組みなんでしょう? 詳しい方教えてください!!
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ヒトラーの「わが闘争」("Mein Kampf")の著作権は、現在はドイツ・バイエルン州が所有・管理しています。第二次世界大戦後ナチスの資産は連合国によって没収され、「わが闘争」の著作権はヒトラーが住所を置いていたバイエルン州が受け継いだためです[1]。 では印税がバイエルン州に入っているかというと、入っていないという答えになります。バイエルン州はドイツ国外も含めて「わが闘争」の出版を一切許諾していないためです[1]。 そのような中、例外的に日本では出版されています。1年ほど前には漫画版の「わが闘争」が出版され論議を呼んでいるのもお聞き及びかと思います[2]。これは著作権に関する条約(ベルヌ条約)の特例を利用して、著作権者=バイエルン州の許諾を受けることなく出版しているものです[3]。 著作権者と出版者との間に出版契約がないので印税は払われていないでしょう。仮に出版者が印税を支払おうとしても、バイエルン州にしてみれば印税を受け取ることは「出版を追認した」と受け止められかねないので、拒否すると考えます。 参考ページ [1] http://www.soei.com/jp/ipinfo/iptopics/003/001506.php [2] http://www.j-cast.com/2009/09/07049089.html [3] http://book.asahi.com/clip/TKY200909020105.html
お礼
丁寧な回答たいへん助かりました。 ドイツでは出版自体されていなかったとは知りませんでした。 徹底してるんですね。 日本は当時同盟国でしたが、関係ないみたいですね。 ナチの思想が再び沸かないように‥なのが、連合国から禁止されてるの… 日本は現在、当時の本とかの出版禁止措置はとられてないみたいですが、 ドイツと比べちゃだめですよね。