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病気と病気ではない境は、何ですか?
精神科の医師から聞いたことです。「心の中で何を思うかは自由」→「だがそれを自分が苦痛に思ったり、その妄想によって周囲に大きい迷惑をかけたら、それが病気。」とのことでした。たとえば、非合理的な妄想を抱いていたとします。でもそれを「心の中だけで思っているだけ」なら、病気ではないそうです。それでは統合失調症の場合、病的妄想を抱き、本人も苦痛であり、なおかつその妄想によって周囲にも迷惑(語弊があるかもしれません。不都合)をかけているから「病気」と診断されるということでしょうか?(それがこうじると「通報」になるかと思うのですが)。非合理的な思い込みは誰の心の中にもあるような気がするのですが。
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その医師の言うことは正しいと思いますよ。 「自分」と「他者」。まずはこの二つの大きな核があります。 各々の程度問題と、そして両者の絡み。 これにより、心の問題として扱い、時には医師に診て貰うか否かの判断となるのだと思います。 自分では大変な問題だと思っているのだが、他者から見れば何でもない問題というのがあります。 例えば神経質の赤面恐怖症とか。 他者にとっては、別に隣に座っている人の顔が赤面しようがしまいが、問題ではないのです。 しかし本人にとってはこれが恥ずかしい。苦しい。大問題です。 遂には引きこもりになってしまうこともあります。すると治療が必要にもなりましょう。 或いは又、本人は何でもないと思っていても、他者から見れば明らかに問題があるように見え、 明らかなる迷惑も被っていると。本人には殆ど自覚が無いということです。 そしてこんなことが、社会生活(仕事や対人関係)などに支障をもたらすと。 こんな場合は、程度にもよりますが、やはり治療が必要ともなりましょう。 それで、森田療法の森田正馬博士が、ある時患者にこんな質問をされました。 「私の心には獣欲(性欲)があります。どうすればいいのでしょう」と。 「それは私の心にもある。しかし実行さえしなければ良いのだ」と博士は答えました。 この患者は、獣欲(性欲)があることは自分だけの異常な心だと思っていたのです。 しかし実際は違います。誰にでも大なり小なり、そんな心はあるものです。 しかし実行しなければ良いのです。それだけのことです。 或いは又、例えば妄想性パーソナリティ障害というのがあって、 明らかに回りは自分に対して悪意を持っている、と思い込んでしまうことがあります。 それだけなら未だ良いです。 しかしそう考えてしまう自分が自分で嫌だ。困った。…となれば、これは時に治療が必要でしょう。 又この妄想に従って行動した。例えば回りの人間に暴言を吐き、攻撃した。 こうなればやはり治療が必要でしょう。 総じて実際には、本人に全く自覚が無い場合というのは、極く稀なようです。 多くの場合は本人にも自覚があり、且つ回りにも直接的・間接的に迷惑をかけていると。 ですから判断として一番問題になるのは、「程度」ということだと思います。 二分論で考えようとすると、無理があります。 妄想があるのか無いのか、とか。ある/無い・100か0か、で考えることはできません。 程度問題になります。 先ほどの妄想なども、大なり小なり誰にでもあるものです。 回りに攻撃されていると思っていたが、実は違っていたという体験は、大方誰にでもあるでしょう。 しかしその程度が酷くなればいけません。
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- m_tamura91
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お礼を頂き誠ににありがとうございました。自分のことを棚に上げて精神病=うつ病と勝手に位置づけて回答してしまったことはまことに申し訳ございません。以下の統合失調症に関する以下のホームページを参照したところ、正直うつ病よりも重いように感じます。うつ病は具体的に病的妄想は抱きますがかなりの重症患者でない限り、幻想はないと思います。先日ある女優さんの覚せい剤使用をテーマにしたドキュメンタリー番組で実際覚せい剤を使用している人の証言として「小人がいる」という発言を聞いたことはありますが、うつ病にはこれはありません。あとうつ病の症状として1つ書き忘れましたが、物忘れが異常に激しくなるのも1つの症状です。統合失調症についてはウイッキペディアでも参照できますので、一度ご覧になってください。
- house_69
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その「精神科の医師」の言葉を直接聞いたわけじゃないからなんとも。 その医師の趣意は,素人の方になるべくわかりやすく,病的な状態というのは誰しも起こりうる一方で,それが昂じて自分や周囲の人が大変になり,治療しなくてはならないとき,それは病的な状態を通り越して本格的な病気として現れ,自分たち精神科の医師の診療の対象になるということではなかったのでしょうか。
お礼
なるほど!そうかもしれません。たとえば、「妄想」は誰の心の中にもあるかと思います。「妄想」は「錯覚、推測、予測、勘、予感」などと同義と思います。それが「病的妄想」となる場合は、統合失調症の定義どおり、「訂正不可能で、投薬等でもなかなか修正しがたい」ものであり、なおかつ(1)本人がそれにより苦しんでいる(幻聴等に支配される感じで非常に苦しむそうです)(2)他者がそれによって迷惑を蒙っているとき、に「病気」と判断されると言いました。つまり統合失調症の「妄想」なるものは、そこに存在しているだけでは病気とはならない→なぜなら形があるものではないから→それが病気になるためには、その妄想によって周囲に何らかの通常ならざる迷惑をかけている現状が必要、という風に受け取りました。そこで疑問に思ったのが、「周囲に迷惑」の部分です。周囲に迷惑とはどんな状態を指すのでしょうか…?
- m_tamura91
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現在うつ病で通院中です。会社には行っていますが、以前よりも力が衰えたなという実感を持ちます。さて病気と病気でないボーダーラインですが、 >それを自分が苦痛に思ったり、その妄想によって周囲に大きい迷惑をかけたら、それが病気。 これも一つのラインです。その他にも以下の症状が出てきたら通院することをお勧めします。 ○従前よりもイライラするようになり、爆発する回数も増えた。 ○耳鳴りがする。 ○仕事中にボーっとすることがある。もしくはボーっとすることが好きになった。 ○従前気にならなかった音がやたらと気になる。 ○自殺したいと思う。 現在通院者ですので、自分の情報が皆さんのお役に立てれば幸いです。ご質問がありましたら、気軽にご連絡ください。
お礼
ご自分のおつらい体験を教えてくださり、申し訳ありません。本当にありがとうございます!うつ病でも妄想が発生するのでしょうか?統合失調症の「妄想」について調べたいと思っています。うつ病になる方は、非常に優秀、まじめな方が多いと聞きました。本当にお大事になさってください。妹の会社でも優秀な方ほど、なっているといっています。
>非合理的な思い込みは誰の心の中にもあるような気がするのですが。 ↑ 全く、その通りだと思います。 「心の中で何を思うかは自由」ですよ。 肝心なのは、 >「それを自分が苦痛に思ったり、その妄想によって周囲に大きい迷惑をかけたら、それが病気」 ↑ こちらの言葉でしょうね。
お礼
ありがとうございます!お医者さんと同じことをおっしゃっています。妄想は形が無い→つまり迷惑のかけようがない→誰でも持っている→でもその病気が病気として成立するためには→その妄想によって「周囲に迷惑をかけている」という現実が必要、ということかなあと思います^^.ありがとうございます★
>非合理的な思い込みは誰の心の中にもあるような気がするのですが。 他人に迷惑をかけるようでは立派な病気ということです。 本人が苦痛を受けているだけでも本人が病気と認めず受診も しなければ、他人に迷惑をかけない限りは病気じゃないという ことでしょう。 熱で三八度の熱を出していても、他人に風邪をうつす心配もなく、 本人が平気な顔で仕事にでていれば、病気じゃないというのと 似ているような気がします。 (熱の方は一般的には平熱を越えれば病気というくくりはありますが、 精神の病のほうはそういうくくりがないということなのでしょうけど)
お礼
ありがとうございます!「迷惑をかける」が微妙な気がするのです。単にわがままで迷惑をかけている場合もあります。お医者さんのいう「迷惑」とは、「その場にそぐわない言動」とありましたが、原因と結果が結びつかない非合理的な言動を重ね続ける、でしょうか??
- nemoax006
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>非合理的な思い込みは誰の心の中にもあるような気がするのですが。 普通な状態の人は非合理的な思い込みが間違ってると指摘されて、答えに納得できたら思い込みを修正できます。 病人は修正出来ない場合が多いです。
お礼
ありがとうございます。統合失調症ですね。わたしが疑問なのは、「修正できない」の部分です。たとえば、ある人がわたしを嫌っているとします。それは言葉の端々に現れ、意地悪な態度でもわかり、しかも利害が対立している。大人ですから表面的には「嫌い」とは言いませんが、心の中では「あの人はわたしに意地悪だ」と思っています。それは口では訂正可能でも、確信めいたものなので、「訂正しがたい思い込み」にならないのでしょうか…?しかし、統合失調症の症状は他人の心が自分の中に入ってくる、ですから、そうは思っていても「自分が勝手に思っているだけであってあくまで単なる「推測」に過ぎない」と自覚していればよいのでしょうか?よくわかりません。
お礼
ありがとうございます!あの失礼ですが医師の方でしょうか…?まるで専門書に書いてあるとおりのご説明です。本当にありがとうございます^^。御礼申し上げます。