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「写真の撮り方」の教え方
5月からカルチャーセンター(市民講座のようなものです)で「写真の撮り方」を教えることになりました。 平日の昼の講座ですのでおそらく主婦の方が生徒さんのほとんどを占めると思うのですが、 どのように教えようかなーとあれこれ考え中です。 基本的には「露出(フィルム感度、絞り、シャッタースピード)」で被写界深度あたりを徹底的に覚えてもらって、 あとは実習(街中での撮影等)にしようという流れなのですが、 私自身独学で写真を覚えたので「写真の授業」というものの全体の流れ(どういうことから教えるか)ということがピンときません。 どんな風に教えたらわかりやすいか、ということかな。。。 もしこの手の授業を受けられた方がいらっしゃいましたら、どんな感じだったか、またこれはわかりやすかった(面白かった)、など教えていただけないでしょうか。 また、参考になるページ(「初歩の写真」等)ありましたら、こちらもお願いします。
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こんにちは! 今まさに一眼レフ教室に通っている最中です。 初心者が自分のカメラを持ちよって受講するタイプですが カメラの各部の名称から始まり、フィルム感度、絞り、 シャッタースピードを習って自分のカメラで練習します。 しばらくしたら三脚の使い方とか習いました。 私が通っているのは最後に作品を額装し、ポストカードを 作成します。おそらく受講生はポストカード交換を行う でしょうから、思い出作りにもなると思っています。 ただ、最終目標の「作品」という単語にビビっているのも 事実でして。初めは「ありがちなモノをありがちに撮れたら みんなで喜ぶ」授業があると良いと思います(通っている 所の先生は「作品風」でないと見てくれません)。 特に一般の方なら、お料理や花を撮りたいように撮ると 日の丸構図になるはずですよね。いわゆるセオリーを 教えてくれる先生は信頼度が増します。 あとは実習の時に、ぜひとも生徒さんと似たような機材で 同じように写したものを見せてあげてください。 私が通っている講座は一眼レフなのに、実習で同行した 先生はデジカメでしたので、ものすごくガッカリした のを覚えております。 宿題で家庭で撮影した写真も「僕がこう切り取ったら?と いうと、その時点であなたの写真じゃなくなる」といって 「より良くするにはどうするか、僕ならこうする」という 意見も言ってくれないのが、ものすんごく不満です。(笑) 講座は楽しいですが、個人が撮りたい路線と、作品路線だと撮り方が違うので、それを認識するまでに随分かかりました。例えば雑誌で見た料理のカットに憧れて、似たようなのが自分で撮れれば超満足、「コレが私の作品よ!」とか思ってるわけですが、先生に言わせると「そりゃ作品じゃなくて商品」だそうです。ソレを早めに言ってくれって感じでしたが「作品だからね?!」って言ってたのがソレかぁって後から気が付く始末でした。 フィルムの消費率も写真家の方々は了承済みですが、 一般人の私には「エ?ウッソマジですか???」なのに 先生の「キミたち、今までに何本撮ってきた?」という セリフに縮みあがって写真家の世界の遠さを実感してるといいますか。 aicororinさんの講座は中級者向けですか? 初心者向けであれば楽しく優しいものになることを祈っております。
その他の回答 (2)
本業の傍ら、専門学校でデザインと写真を教えています。 その流れでカルチャースクールの写真講座を受け持ったこともありますので、 そのときに感じた事を少々お話しします。 教えるべきことは「写真技術」ではなくて「写真表現」だと思います。 写真の歴史として、カメラそのものの操作が難しかった時代がありますが、 もうそろそろそうした呪縛から解き放たれてもいいのではないでしょうか。 絞りもシャッター速度も特別に意識しなくても、それでも 私達が長い時間をかけて身に付けてきた技術や知識と同等かそれ以上のものを、 誰もがハードウエアの力を借りて実現できる時代になっているのですから。 以前に別の欄での回答と重なってしまいますが、 技術や知識は必要になった時にいつでも手に入れる事ができます。 もし技術が身に付かないとしても、それは機械が代わりになってくれます。 AFもAEも、すでに完成し熟成された制御技術です。 「露出」は私達の感覚以上にカメラの自動露光のほうが優れています。 「手ブレ」も機械的な解決がなされています。 「焦点調節」も現代人のひ弱な視力よりも機械のほうが優れているかもしれません。 「ボケ」の調節も絞りに頼らずに可能になりつつあります。 これからの写真講座では、こうした時代を考慮に入れた「写真の撮り方」を教えるべきだと思います。 確かに、教える側としては既に確立している技術や理論を延長させるほうが教えやすいのですが、 気をつけたいのは、それが教わる側にとって本当に必要なものなのか?という部分です。 案外、私達が「教えたいもの」が受講生の「学ぶべきもの」と違う場合が多いのです。 しかもそれを認識できるのは、無垢な受講生ではなくて、経験を積んだ指導者の側なのです。 受講生は教わったものを最良として、それだけを持って帰ります。内容を疑うことはしません。 その講議内容を冷静に分析して修正しなければいけないのは、教える側の義務であり責任なのです。 写真はこれからもっと「写真技術」と「写真表現」が分かれてきます。 「写真技術」は後退していき、そのぶん「写真表現」が「写真」を語る時代になってきます。 そんな面白い時代に新しい表現者を育成できるチャンスを与えられたのですから、 どうか良い講座を展開されることを願います。 正確な写真技術と知識を持った指導者が、その上に立って写真表現を語る事をしたなら その講座の受講者は何よりも幸せだろうと思います。 私の講座での反省を交えて、エラそうな意見を申し上げました。 写真技術を軽視したり見下したりしたものではない事をご理解ください。
お礼
回答ありがとうございます。 まったく仰る通りだと思います。 というのは私自身「独学で写真を覚えた」と書きましたが、 実はデザイン系の大学で写真の授業をたくさんとりました。 しかしその大学は技術は全く教えず「表現」重視でした。 ですから「暗室作業の手順」や「被写界深度などの用語」は全て本などを読んで「独学」だったわけです。 当時は「なんで手取り足取り技術を教えないのかなーわかんないじゃん!」などと不満たらたらだったのですが、 今となって思えば、有名な写真家達に自分の写真を見てもらい批評され、反論し・・・というなんと貴重な贅沢な時間だったことか!(戻りたい・・・(笑)) でも、今回の講座の依頼は「絞りもシャッタースピードもフォーカスロックもしらない人たちに、やり方教えてやってよ」という、 どちらかというとカメラメーカーのサービスセンター或いはカメラ店の店員的な役目を仰せつかっているので、 まぁそういう授業になってしまいますね。 本来ならば写真の講評会とか、写真集を見て話し合ったりしたいんですけど、今回は「資本主義的要請」により・・・(笑)という感じです。 しかし、ayatakaさんのご意見はいつも心に留めておきたいと思います。 ありがとうございました!
- saishisu
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私が受けた授業です。随分前の事ですが、今でも当時の教科書を繰り返し読んでおります。 Lesson1 カメラの種類と基礎 ○カメラの種類 ○レンズ ○撮影に必要な道具 Lesson2 フィルムの種類 ○フィルムの種類と感度 ○プリントの方法 ○ネガかリバーサルか Lesson3 カメラ・レンズの使い方 ○レンズの種類と使い方 ○カメラの使い方 ○カメラの構え方 ○三脚の使い方 Lesson4 撮影に出てみよう ○まず感性 ○ピントの研究 Lesson5ライティングの研究 ○順光・逆光・斜光・反逆光 ○露出補正 ○色補正 Lesson6 近景・中景・遠景の比較 ○花をクローズアップで ○木立や森の風景 ○海や山・川等の撮影 Lesson7 シャッタースピードと光の研究 ○水の姿を撮る(川・海・湖・滝・渓流を撮る) Lesson8 まとめ ◎その合間に、光の性質・露出補正・色温度・フィルムの構造・ネガ・リバフィルムの仕組・被写界深度、等々を習う 私は、風景写真を選びましたので少し違うかもしれませんが、被写体が何であれ基本は一緒です。 aicororinさんの講座の参考にして戴ければ嬉しいです。
お礼
回答してくださってありがとうございます。 詳しいカリキュラムまで・・・本当に参考になります。 こうやってまとめて頂けると、 どのように授業を進めていくか非常に参考になりました。感謝感謝です。
お礼
回答してくださってありがとうございます! 生徒さん側からのご意見非常に参考になります。 なるほど、「作品」ですか。私は自分の好きなように撮れればいいのかなーという割と「お気楽」な授業を考えておりました(撮りたいように撮れるための技術を教える) あんまり「写真」を難しくとらえられて敬遠されてしまっては困っちゃいますからね。 楽しい授業にしたいと思います! >いわゆるセオリーを教えてくれる先生は信頼度が増します >同行した 先生はデジカメでしたので >意見も言ってくれないのが、ものすんごく不満です。(笑) このあたり、注意しようと思います。 参考URLも知らなかったものでしたので助かります。 本当にありがとうございました!