色々な観点から説明することが可能でありますが、同じ「電話線」に乗るこの三種の信号の違いを説明します。
電話回線にISDNとADSLの「デジタル」信号が乗るのは、まさにVHFとUHFのテレビ信号を同時に送るのと同様、使う周波数が違います。
ISDNは電話と同じ周波数を、ADSLはそれより高い周波数を使っています。
電話とISDNはアナログ信号とデジタル信号の違いで、同じ周波数帯を使っています。従って、電話とADSLは同時に使えます。
一方ISDNでは、電話の分もデジタルに変換して、同時に使えるようにしています。
一般に、高い周波数は遠くまで伝わりにくいので、ADSLは、電話局までの距離が増えると、スピードが落ちることになります。
ISDNは、電話回線で伝播が「保障された」周波数帯域を使っていますので、距離によりスピードが落ちることはありません。極端な場合は、ISDNのスピードのほうがADSLより早いことも起こりえます。
ADSLは「保障されていない回線」を使っていますので、回線が混雑してくるとスピードが落ちますが、ISDNでは「接続」されれば、回線混雑によってはスピードは落ちません。