どちらかといえば事実上崩壊している年金制度の責任を追及されて政権を追われるのだと思いますが、当選議員はちゃんと給料もらえますからクビってのとはちょっと違うと思います。
官僚の手綱を握るって一言で言っても、とても難しいです。厚生大臣が無い無いと言ってったのに、菅直人が厚生大臣になったとたんに出てきたHIV資料のときのような魔法をまた起こせると思わせているのでしょうが、どうですかねぇ。
日本には「議員立法」という不思議な言葉があります、法は議員がつくるはずですから議員立法というのは「頭痛が痛い」って言葉と同じで本来は言葉としておかしいのです。しかしなんでこんな言葉があるかというと、現在の日本では提出される法案のほとんどが各省庁の官僚が要望として骨子をまとめて各省の族議員に出して、議員さんが「良きに計らえ」とばかりに提出する仕組みになっていて、議員自体が法律の主旨や目的を理解していないのです。
いわば議員さんは「バカ殿」で、官僚が家老たちであり実質の政務を行っているのです。
この構造は選挙対策に忙しく、勉強する暇がない議員さんや、地盤を受け継いだだけで脳みそはからっぽの2世議員でも政治家ができる制度として重宝されていました。高度成長が続く限りは(^^;
高度成長が終わってしまってからは、どこかの省庁の利権を切って調整する省庁の壁を越えた調整役が必要で、政治家はその役を担うべきでしたが、誰もその役を果たせず、バブル崩壊後の経済不況を借金(国債)でごまかし、利権の綱引きに専念していた政治家と官僚のせいで今日の財政赤字があります。
さて議員立法に話を戻し、この議員立法を最もたくさんやった議員はあの田中角栄氏です。大学卒の学歴を持たないのに、いかにものすごい働きをしたかを象徴しています。戦後自民党政治のビジネスモデルを作ったと言ってもよく、今の自民党議員さんはそのシステムで商売しているに過ぎません。よくも悪くもいかに偉大な議員かがよくわかります。
彼は官僚達に予算とポスト(天下り先)を用意する事で、官僚達をコントロールしました、官僚全員が次官になれるわけではないので、次官になる手前で早期に退職して天下る(給料はあがる)仕組みを各省庁で整備してゆきます。もちろんこれも高度成長によって税収が上がり続けることが前提です。
さて民主党さんはどんな手を使って官僚をコントロールするのでしょう?見物ですね。