ジャーマンスープレックスは、源流はアマレスの後ろ反り投げだといわれています。相手の胴を両手でクラッチして。そのまま後ろに反り投げる。で、レスリングは1カウントでフォールですがプロレスは3カウント。創始者といわれるカールゴッチは、投げて態勢を変えるか、ポイントを稼ぐか、一瞬肩をついてフォールする技を、ジャーマンスープレックスホールドという形で、3カウント取れる固め技に昇華させたのです。
一方のバックドロップは、こちらもアマレスのスープレックスの変形とも、柔道の裏投げの変形とも言われていますが、こちらはプロレスの基本的な動作であるロックアップからの動作として、合理的なものです。つまり、組み合って、ヘッドロックに移行する、それからさらに掛けられたほうがそのまま相手の胴に手をまわし、後ろ反り投げをする格好。名手だったルーテーズの全盛期の頃なんかは、その基本動作でヘッドロックに行ったら、そのまま投げられるのではないかという緊張感がありました。
まあ、こちらのほうは、後日談的に、ジャーマンのように3カウント取るバックドロップホールドという使い方も加わっていくのですが、基本は投げた後にフォールに行くという感じでしょうか。逆に、ジャーマンのほうが、近年はホールド行かずに、つなぎ技になってるきらいがあります。投げっぱなしジャーマンとか。
三沢さんの事故ではないですが、近年は両方の技とも説得力がなくなり、なにかと連発することがすごい!ってなってしまいましたよね。むしろ、エンターテーメントのWWEのほうが、一つ一つの技を大事に使ってっる様なきがします。