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小六息子のADHDを心配しています
- 小学校六年生の息子のADHD(不注意)に似た症状を心配しています。先日学校の担任より「可能性あり」という感じのことを言われました。
- 特に顕著な症状は整理整頓や片付けができないこと、特定の物事に熱中して継続すること(趣味の昆虫採集など)です。
- 遺伝的素質は無く、二回の転校歴あり(親の転勤)。学校およびクラブ活動は無遅刻無欠席で成績や交友関係も平均以上です。弟とのいさかいもありますが、これは平均と考えています。
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精神科医(精神保健指定医、医学博士)です。必ず、実際に専門医の診断を受けてください。ここでは、治療はできません。 まず、ADHDの特徴として3点挙げられます。 1.不注意(物事に集中することができず、忘れ物が多い) 2.多動性(落ち着きがなく、じっとしていることができない) 3.衝動性(思いついた行動を唐突に行う、順番を待てない) 症状の現れ方や程度にはかなり個人差があり、大きくは次の3つに分類されます。 1.混合型(不注意、多動性、衝動性の3つがみられる) 2.不注意優勢型 3.多動性・衝動性優勢型 書き込みからでは山勘でしか回答できません。その前提の上で回答します。まず、ADHDの原因は諸説あり、はっきりとした原因はわかっていません。最近のMRI、SPECTの発達によってADHDの患者は脳の先天的器質異常(前頭葉の大きさなど)が確認されてきました。 さらに、遺伝との関係について研究が進められているほか、脳内の神経伝達物質の関与も明らかになってきました。つまり、脳の器質的・機能的な原因のために発達・成熟に偏りが生じ、症状が現れると考えられています。原因が「親のしつけの悪さ」にあるといわれることがありますが、それは大きな誤解です。 遺伝的要因、出産時に生じた障害などによる脳の形態学的な異常、脳内の神経伝達物質のバランスの乱れなどの機能異常、環境的要因などが複雑に絡み合っていると考えられます。 しかし、画一化した原因はまだわかりません。 さて、本題ですがお子様の症状をひとつひとつ、書き込みから見ていきたいと思います。繰り返しますが、必ず精神科医の診察を受けてください。あくまでも、書き込みからの推定にすぎません。そして、判断材料としては不足しています。 ・整理整頓、片付けができない。 →何度も注意してもできないのかできるのかが鑑別の鍵になります。 このこと事態ではADHDとはいえません。 ・特定の物事には熱中し、継続する。(趣味→昆虫採集) →これも性格的な要素が強いと思います。子供のADHDの患者さんは多くが一つのことでも中々集中することが困難です。 これは、私の私見ですがアスペルガー症候群(AS)のような気がします。ASも多動性障害です。しかし、ひとつのことに熱中する、知的障害をもたない、学習能力が高いなどの特徴をもつ先天性の広汎性発達障害です。 その他の要件等を思うままに列挙すると、 ・遺伝的素質は無いような気がします。 →ADHDの遺伝は諸説に分かれています。ただし、胎児のときの成長過程で障害などがなかったかがひとつの目安になります。ADHDの医伝説はありますが、意見も分かれています。 ・二回の転校歴あり(親の転勤)。 →判断材料になりません。転校後の適応がどうかが課題になります。 ・学校およびクラブ活動(合唱団)は無遅刻無欠席。 →ADHDでは、見られない特徴です。 ・学校の成績、交友関係は平均か平均以上。 →ADHDは知的障害を伴わない発達障害であり、学習能力にも支障がないことは診断として可能性は低いと考えます。 ・弟(小二)とのいさかいもありますが、これは平均だと思います。 →どこの家庭でも兄弟喧嘩はあります。平均という表現がわかりませんが心配することではないでしょう。 ざっとですが、あなたがご心配されていることは、この文面からするとないと思います。ただ、担任の先生がどのような経緯でADHDとお話されたかがわかりません。 ADHDの治療は、これも画一化した方法はないのですが、抗うつ剤や神経興奮剤(メチルフェニデート)が第一選択薬となります。これまで日本ではADHDの保険適応をもつ薬剤はありませんでしたが、メチルフェニデート徐放剤が小児期における治療薬として承認されています。 メチルフェニデートが効果を発揮する症状として、多動、注意集中困難、衝動性、不安感などがあげられます。 場合によっては、抗精神病薬を使用します。 これらは、脳内神経物質の異常、シナプスを取り巻くドパミン、ノルアドレナリンなどの再取り込みを防止したり、増量させたりすることで、脳内化学物質の平衡状態を保とうという治療です。 また、精神療法も有効とされています。認知行動療法などによって治療をしていきます。 ただし、先ほども書きましたように、あなたの書き込みからはADHDとぴったりと診断できる要件にはなっていません。 専門医を受診されることが一番ですが、親が必要以上に不安にならないことです。 また、ASの疑いも書きましたがこれもあくまでも私の推定にすぎず、 全くの杞憂になることもあります。 きちんと、社会適応(学校学級適応)が出来ていて、友達もいる、学力もあるのならば、多少の落ち着きのなさや衝動性は誰でも児童期にはあることです。 仮に専門医にADHDと診断されても、適切な治療を行えばADHDの症状は改善されます。治るというよりも、あらゆることにきちんと適応できるようになります。 精神分析的にみると、お子様よりもあなたのほうが少々過敏になっているようにも見受けいたします。 専門医の診察のご決心は適切です。ADHDでも、大成した方々は多くいます。また、大人になるにつれてADHDは治癒していきます。 ただ、継続するケースもあります。 文面からだけの判断になりましたので、それ以上のことは分かりませんが専門医の受診は必ず行ってください。 結論は、精神分析学的にみて、お子様はADHDの可能性は低いと思っています。
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- kuroiso
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下記のホムペのえじそんくらぶさんをご参考まで。 専門医に受診する時は、それなりに勉強されている人と、 そうでない人と、対処が違う先生がいます。 なるべく具体的なご質問をされた方が、 具体的なアドバイスをして下さいます。 特に初対面の方は。
- 参考URL:
- http://www.e-club.jp/
お礼
早急なご回答有難うございました。 参考にさせていただきます。
成人ADHD患者です。 私が子供のときは、ひたすら大人に罵倒されるだけの状況でしたが、今は親御さんや先生まで心配して看てくれる時代になりましたか。 多動性・衝動性はありませんか? 妊娠中・出産中に体調に以上はありませんでしたか?
お礼
ご回答有難うございます。 多動性・衝動性、妊娠中・出産中の異常は特に無いように思います。 引き続きよろしくお願いします。
お礼
専門的かつ詳細なご解説に感謝致します。 専門医を受診する予定です。 有難うございました。