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慰霊ということばの歴史
慰霊ということばは戦後(1945年以後)使われ出したと言われていますが、それは正しいと理解してよいのでしょうか。
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戦前から慰霊という言葉は使われていました。日露戦争の戦没者を 弔う慰霊碑は全国各地に残っていますし、古い例では鎌倉時代に建立 された慰霊碑もあります。 ただ昔は忠魂碑などの表現が一般的で、慰霊の言葉を使うのは 少数派でした。戦後は慰霊という言葉が一般化したので、鎌倉時代 だろうが日露戦争だろうが、全部一緒くたに「 慰霊碑 」と呼びます。
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- mat983
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「明治三十八年(1905年) 日露戦争の招魂祭(慰霊祭)が全国で行われる」 という記述がありましたが、恐らく慰霊祭より招魂祭という表現が 一般的だったと思われます。
お礼
ありがとうございました。ご明察のとおり靖国神社の問題で、 戦前は確か、鎮魂とか顕彰とかのことばで戦死者の魂に対しておりました、その意味では昨今呼ばれる慰霊は戦後からかと言われればそのように思われます。お答えの招魂祭(慰霊祭)との意味は、当時は招魂、現在風のことばでは慰霊という意味合いの()だと取りました。
- ml_4649
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靖国神社は明治時代に出来ていますから、少なくとも戦後と言う事はないと思います。
お礼
ご回答ありがとうございました。お答えいただいたかたが皆、靖国神社に関係すると推察していただきました。今問題になっている靖国神社を正面から取り上げると、あまりにも政治がからみ、霊魂に関する問題からそれてしまうのではないか危惧して、曖昧な質問をしてしまいました。1940-1945年位には、忠魂碑、忠霊塔そして英霊顕彰 ということばが氾濫し、「慰」ということばが影を潜めておりました、明治時代まで遡れば戦死者に対して慰霊的な気持ちがあったと理解しました。 ただし、招魂は神としてまつることが含意してますが、慰霊は神にまつる的な意味がなく広く使われております。この辺が今ひとつしっくりしないところでもあります。
お礼
歴史的な観点からのご回答ありがとうございました。 実は、記憶があやふやなのですが、伊豆の下田の唐人お吉の墓の墓地に誰であったか立派な墓に「慰霊碑」と刻されていました。それで慰霊は戦後のことばという主張に、半信半疑でありました。 具体例があれば、それで「慰霊は戦前から」との説は崩れてしまう訳ですね。