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奥歯に金属土台は無理ですか?
40代男です。 このところ右奥歯(親知らずの隣)とその斜め上の歯の治療をしています。 どちらも昔神経を抜いて銀歯をかぶせていたのですが、中で虫歯になっているということで根の消毒をし直しました。 土台を作る段階に来たのですが、奥歯は噛む力が強いため、弾力性のない金属の土台だと根を割ってしまう恐れがあると言われファイバーコアを勧められました。 保険適用の金属土台にした場合、上の銀までかぶせて1本5000円くらい、適用外のファイバーコアにした場合は土台が1万円、上にかぶせるのは3万~10万までいろいろなレベルがあるそうです。 質問したいのは、本当に奥歯に金属土台は無理なのか、という点です。 中年男ですし、奥歯のそれほど目立つところでもないので、見た目は全く気にしません。 正直上下2本で10万前後の出費は無理なので保険の歯にしたいのですが、本当に割れる危険があるのでしょうか? 歯医者さんの説明によると昔は金属しかなかったそうで、私の口の中の数本も奥歯含め金属土台の歯が入ってるらしいのですが、これまで10数年問題はありません。 実際に金属土台を奥歯に入れて問題なく過ごしている方、または割れてしまった方がいらしたら体験談を教えていただきたいのですが。 どうぞよろしくお願いいたします。
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土台の素材としてどんな素材が最適なのか、というのは数十年前から議論されている問題です。近年は「ファイバーコアが良い」という意見が大勢を占めていますが、一方で「18Kのゴールドが良い」と言っている歯科医師も少なからずおり、歯科界の重鎮と目される人の中にも金属を推奨する人が一部にいます。 まず、ファイバー派、金属派の双方が一致しているのは、 「歯質が一定以上残っていれば、どんな素材でも大丈夫だ」ということ、 「歯質が一定以上残っていなければ、どんな素材でもダメだ」ということです。 問題は残っている歯質の量なのですが、どんな素材でも大丈夫な量と、どんな素材でもダメな量との中間のグレーなときにどうするか、が問題になります。 ファイバー派は「金属で土台を作ると強い力が加わった時に根が折れてしまい、抜くしかなくなる。ファイバーコアだと歯を沢山削らなくてすむし、過剰な力が加わった時にはコアが折れてくれて根は無事なので、またその歯を使うことができる。だからファイバーコアがいいのだ」 と主張します。 一方金属派は「ファイバーコアは金属よりも弱い力で折れてしまい、被せなおさなければならなくなる。金属土台だと根が折れて抜歯になる危険性はあるが、ファイバーコアのように折れて作り直すようなことはないので、丈夫で長持ちがする」 と主張します。 どちらの言い分も一理あります。 10-changさんの歯の状態を私は見ていないのでなんとも言えないのですが、グレーな領域かどんな素材でもダメな領域に近いように思われます。 予算の問題であるなら、数年以内に折れて抜歯になるのを覚悟の上で金属にするか、もたせるために予算を上乗せするか、という選択になると思います。 あまり参考にはならなかったかもしれませんが、金属にした場合に根が折れてしまい抜歯になる危険性があるのは間違いありません。
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- remonpakira
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No.2の先生がすでに良い回答を出されているので補足的に 臨床上は金属の土台が入っていた歯が割れてくるという症例はやはりあります。 それを改善する方法はないかとなり、最近ファイバーコアが登場してきました。 神経がない歯は水分量が少ないためもともと割れやすいです。 その歯がしなった時に中に金属が入っていると 金属はしならないため、割れてしまいます。 ファイバーコアは長い予後のまとまった数のデータがまだないのですが 実験上では割れにくいというデータがとれています。 ただ、私も割れる割れないは残っている歯に大きく依存していると思います。 歯質の量が少なく、歯に負担が大きい場合はファイバーコアが安全なように思いますが、最終的にはケースケースの判断だと思いますよ
お礼
詳しいご回答をありがとうございます。 金属しかなかった時代から改良されてファイバーコアが登場したことを考えると、よい素材であることは間違いないのですよね。 ためらわずそちらを使うには値段があまりにも違いすぎて・・・桁違いですものね。 希望(?)は、自分の他の歯もかなり昔(10数年前)に金属土台を入れる治療をしていて、これまで根が割れたりせず長持ちしているという点です。 まあ、歯も脆くなってくるのはこれからの年齢なので、今後のことはわかりませんが、ファイバーコアにしても100%の保証はないのだとしたら、金属にしようかなという考えにかなり傾いています。 大変参考になるアドバイスをいただき感謝です。 本当にありがとうございます!
- sizensika
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私達の歯の噛む力は50キロ近く有り動きながら磨り減りながら時間を掛け体全体でバランスを取りながら生えてきます。噛み合わせの不調和があると歯にも骨にも体にも色々な問題を起こします。私は如何に体の動きと調和した被せ物をするかが大切だと思います。金属の土台ですと型を取る都合上削る量が多くなると思います。私でしたらファイバーコアにも金属にも捕らわれず出来るだけ掛け替えのない歯を削らない事に主眼を起き詰めるだけにすると思います。 参考: 歯科医療等に伴う噛み合わせの不調和が原因で頭痛、肩こり、腰痛その他様々な事が起こります。私達の歯は時間を掛け体全体でバランスを取りながら生えてきます。歯科医療は自然の時間的変化に比べ大きな変化を与えますので体が付いて行けず、バランスを崩し上記の様な事が起こる事がありますので、治療は噛み合わせを変えない様に、最小限に少しずつ体を馴染ませながら行わなければ成りません。定年間近で歯を一気に抜き、入れ歯にしたら脳溢血を起こした人、??学会認定と言う先生に16本も歯を削られ動悸、首の凝り、手のしびれ等を起こした人など色々な経験をされている方が多くいます。また虫歯になったら歯医者に行き詰めて貰うのが当たり前と多くの方は思っていると思いますが、某国で学校に歯科室を作り子供達の歯をせっせと詰めたら返って虫歯が増えてしまったと言う報告もありますし、歯医者に行けば行くほど歯が駄目になると言う統計も出ています。自動車のタイヤに金属を被せたら振動で車が壊れてしまうかもしれません。多くの人が車には純正部品を使うのに、自分の歯には金属を平気で入れてしまいます。奥歯の噛む力は50キロ近くありますので、歯に顎の動きと不調和な詰め物、被せものをすると歯がしみたり、痛くなったり、詰め物が取れたりします。その時症状が出なくても歯の減り方が違う為、時間を掛け骨を破壊し歯周病に成ったり、相対する歯を駄目にしたり、不調和な詰め物を避け噛み合わせが不安定になり、歯や体に様々な問題を起こす事があります。 歯を削って痛いと言う事は 「それ以上削ると駄目に成っちゃうよ」と言う歯の命の叫び声です。 麻酔で歯を黙らせればいくらでも削れます。歯を殺す事など簡単な事です。 神経を取れば神経の管に膿を持つ様に成るかも知れません。 神経を取れば枯れ木と同じで歯がもろく折れやすくなります。 被せる為に大きく削れば自分の歯はどんどん無くなります。 被せれば自然の歯と固さが違う為、今度は骨が減り歯周病に成ります。 入れたものに噛み合わせの不調和があれば相対する歯が駄目になったり 噛み合わせが不安定になり歯も体も時間を掛けて駄目になります。 歯科治療は歯の、体の気持ちに耳を傾けながら 掛け替えのない歯を大切にし、体のバランスを崩さない様に 慎重に行う事が必要です。 歯の固さ、形全てに意味があります。 歯科医療所詮偽物、一度に治療しない事が大切、 最小限が、自然が一番です。
お礼
専門家の方のご回答ありがとうございます。 説明不足ですみません。 両方の歯とも以前治療している段階でかなり削られています。 今回も多少は削ったかもしれませんが、もともと土台(たぶん金属でしょう)が入っていたと思われます。 土台の材質を決定するまでは詰め物をしている状態ですが、すでに両隣の歯と比べて背が低く、根元ぎりぎりしかない状態です。 なので土台を入れない訳にはいかないという段階まで来ています。 その上で金属とファイバーコアを迷っています。 ファイバーコアの利点は確かにわかりますが、なにぶんおいそれと手を出せる金額ではないので、金属でも差し支えないなら金属にしたいのです。 確かに自分の口の中に平気で異物入れていることの不自然さに、改めて考えさせられました。 ご回答ありがとうございました。
お礼
詳しいご回答ありがとうございます。 なるほど、歯がある程度残っていなければどんな高い素材でもダメなのですね。 ダメ、というのは、「いずれなんらかの再措置が必要になる」ということと理解しましたがよろしいでしょうか。 つまり、ファイバーコアを使っても作り直したり、金属で根が折れて罰しになる可能性が高いということですね。 ファイバーコアの方が長持ちはするものの、いずれ作り直す度に数万円は払えません。 自分の歯がある状態がベストなのはもちろんですが、抜歯の場合もブリッジなりで何とかできる方法があることを考えると、やはり金属にしておこうかな・・・という考えに強く傾いています。 大変わかりやすくご説明いただき、とても参考になりました。 本当にありがとうございます!