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脳出血による感覚障害について教えてください
32歳の男性です。3週間前に脳出血を起こし、「視床出血による右半身感覚障害」と診断されました。日常生活には特に支障はない軽度のもののようです。医師には「3ヶ月から半年で7~8割は戻る」と言われたのですが、この3週間で目立った改善が見られません。こうした症状はゆっくりと回復してくる性質のものなのでしょうか?自分で読んだ本などには「感覚障害は2~3週で回復し、1ヶ月がめど」と書いてあります。 それから、後遺症の一つで「視床痛」なるものを知りました。医師は「そうならなくて良かった」と言ってたのですが、いろいろな情報を集めてみるとこれから先に起こるもののようですね。けれど、どの程度の出血を起こした人にどの程度の割合で現れるものなのか分かりません。 そして、心配なのが再出血です。原因もよく分かってないので不安です。 どなたか「感覚障害」「視床痛」「再出血」などについてご存じの方、教えてください。
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>麻痺した側、特に腕が異様に疲れます。健側も同じような条件の仕事量なのにどうして麻痺側は疲労感があるのでしょうか?これは治っていく(あるいは慣れていく)ものなのでしょうか? 視床の外側(視床の中ではなくその外側)には、平仮名の「く」の字型(反対側は「逆く」の字型)をした、「内包」と言う神経の線維の走っている所があります。その内包の、くの字の折れ曲がり(「膝(しつ)」と言います)より後ろ側を後脚と言います。この後脚の膝から後ろ3/5~4/5の所を、「錐体路」という運動神経の線維が走っています。視床に起こった出血が、この錐体路を圧迫したりあるいは破壊してしまうと運動麻痺が起こります。amedeoさんの場合は、運動麻痺はなかったようなので、幸いにして軽度の圧迫だけであったものと思われますが、それでも圧迫が多少でもあれば、健側よりは疲れやすかったりすることは仕方ありません。出血そのものや出血の周囲に起こる浮腫が消えていけばこの圧迫もなくなります。そうすれば、次第に疲れ易さはなくなるものと思われます。 ただし、感覚障害だけでも、正常な状態よりは負担がかかりますので疲れやすいのは当たり前ですし、将来も感覚障害が残るようであれば、多少の疲れ易さが残ってもやむなしかと思います。 わたしは実際にamedeoさんを診察しているわけでも写真を見ているわけでもありませんので、これ以上はなかなかお答えできないと言うのが正直なところです。 あまり将来のことに神経質になられず、「むしろこの程度で済んで良かった」くらいに思い、もし万一感覚障害が少しくらい残ったとしても「日常生活には支障ないのだから気にしないで頑張ろう」と言う前向きな姿勢でこれから生活して行かれるのが、精神衛生上一番よろしいかと存じます。 お大事にどうぞ。
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- naokun
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出血の大きさと部位がわかりませんので想像になりますが、比較的小さな出血で(1cmくらい?)、視床の中で比較的外側の出血だったのでしょうか? CT上は既に白くはなく淡くなっているものと想像されますが、完全に吸収されて消失するにはまだなお時間がかかるものと思われます。従って、感覚障害が今後どうなっていくかについてはまだ経過観察が必要かと存じます。 位置覚については、自分の手足の関節が現在どのような状態にあるか(曲がっているとか伸びているとか)が目をつむってもわかることとお考え下さい。 ご自分で出来ることについては、まだ無理はしない、ストレスをためない、血圧を上げないように食事に気を配る(血圧に関しては以前回答していますので下記URLをご参照下さい)などでしょうか。現在の血圧は全く正常ですが、仕事を再開したりすると上がってくることもありますので、あまり神経質になる必要はないですが一応ご留意下さい。
補足
naokunさん。ありがとうございました。先日、病院でCTを撮ってもらいましたが、血腫は小さくなっているようでした。出血の大きさは分かりませんが、ご指摘の通り、視床の外側だといわれました。感覚障害は半年はみないと回復の程度は分からないとも言われました。焦る気持ちでいっぱいですが、希望を持っていきたいと思います。 よろしければまた教えていただきたいのですが、ここのところ、麻痺した側、特に腕が異様に疲れます。健側も同じような条件の仕事量なのにどうして麻痺側は疲労感があるのでしょうか?これは治っていく(あるいは慣れていく)ものなのでしょうか?
- naokun
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視床の機能についてすべて述べるには紙面がいくらあっても足りないのですが、一言で視床といっても、その内部には色々な核があり、そのどの核がおかされるかによって症状が違ってきます。 四肢・体幹の感覚(温度覚、痛覚、位置覚、振動覚、触覚など)は主に視床の後外側腹側核または後外側核というところに伝えられますし、顔面の感覚は後内側腹側核というところに伝えられます。(視床からは更に頭頂葉の感覚野に情報が伝わり、そこでは2点識別や、手触り・肌触りなどの物の材質の識別、立体覚など、もう少し高級な感覚を司っています) 従って、出血の大きさだけではなく(もちろん大きいほどおかされる範囲は広いわけですが)、視床のなかでの出血の部位によって感覚が強くおかされるかそれほどでもないかが決まってきます。 感覚障害が後遺症として強く残るかどうかも、直接上記のような核が壊されたか、あるいは出血による一時的な圧迫だけなのかによっても違ってきます。当然感覚を司る核が壊された場合には永久に感覚障害は残ります。 視床痛は、ご指摘の通り、視床の出血や梗塞の後2-3ヶ月してからでてくることが多いものです。どのような方が視床痛を発症し、どのような方が発症しないかは、残念ながら私の知識としてはありません。その頻度も、私の中で確実な知識としてはありませんが、経験的には10人中2-3人はいらっしゃるような印象を持っています。 再出血に関してですが、原因不明とのことですが、高血圧はなかったのでしょうか?もしあったとしたら、血圧のコントロールが一番の予防になります。あるいは、年齢的にはお若い方なので、脳動静脈奇形や海綿状血管腫などの原因検索のため、MRIや脳血管撮影が施行されたのではないかと思うのですが、そちらはいかがだったのでしょうか?それらの基礎疾患があるようでしたら、その治療が再出血予防になりますが・・・(ただし、直達手術は一般的には出来ない場所ですので、放射線治療などが選択肢になりますが) 視床痛については、あまり神経質にならないで下さい。痛みの閾値や感じ方は個人差が非常に大きく、痛みばかりを気にする方はやはり痛みが強く感じられてしまうものです。そのような方でも、何かに熱中していたり気を取られているときにはあまり痛みを感じないものですので、やはり精神的な要素も多少関わってきます。 お大事にどうぞ。
補足
naokunさん、ご丁寧なご回答、ありがとうございました。「専門家」でいらっしゃるということでとても参考になりました。いろいろ書いていただいたうえにまた申し訳ないのですが、書かれていたことに補足を付け加えます。ご迷惑とは存じますが、もし何か新しいことを教えていただけるならばよろしくお願いします。(診断をお願いしているわけではないので、一般論で結構です) (1)感覚麻痺は顔面はほとんどなく、足にいくほど大きくなっています。感覚障害といっても全く感じないわけではなく、温感・触感・痛覚それぞれの感覚が弱くは分かります。位置覚については評価の仕方が正直よく分かりません。麻痺しているところは重たい・こわばった感じが残り、若干のしびれが出てきました。運動機能はほぼ問題ナシです。 (2)造影CT・MRI・MRAの検査をした結果、血管異常はないとのことです。治療は発症してから今のところありません。 以上のことからでしょうが、医師はひょっとして神経が傷ついているかもしれないけれど多分圧迫だろうと言ってました。ただ、3週間を経た今でもあまり変わりがないから焦ってしまったのです。 (3)高血圧については高めであるかなぁくらいには思ってます。それにしても130台くらいかと思います。退院後は自分で測っているのですが、概ね120/80以下です。ただ、仕事に戻ってないので何ともいえませんが…今はまだ降圧剤の服用は指示されていません。 (4)その他の疾患はありません。これまで健康と体力だけが自信みたいなところがあったので。ただ、父が拡張型心筋症で亡くなってます。そのことは今回の出血にはあまり関係がないと医師が言ってました。 以上が自分の知っていることです。主治医に尋ねればいいことばかりなのですが、診察日がまだ1週間以上先なので気になって質問してしまった次第です。回復が遅れているのか、あるいはまだそれほどなくても悲観しなくてもいいかが今一番知りたいところです。それから、自分で何かできることはないものでしょうか? 長くてすみません。よろしければ教えてください。
以下の参考URLサイトは参考になりますでしょうか? 「脳内出血」 更に ◎http://leo.city.naze.kagoshima.jp/housecall/cgi-bin/view.cgi?123_158_182_0_0_0 (脳卆中発作) 関連リンク先も参考にして下さい。 ご参考まで。 お大事に。
お礼
早速のご回答、ありがとうございます。全く思いがけない出来事だったので気が動転しているところです。焦っているのは分かりますが、今はとにかく情報がほしいのでいち早くご回答いただき感謝しています。
お礼
遅くなって済みません。はっきりと良くなってきた確信はないのですが、慣れもあるのかもしれませんがだいぶ活動できるようになってきました。今日でちょうど30日がたつのですが、6ヶ月はみないと回復の程度は分からないと再度主治医に言われました。この先、どれだけ戻ってくるかは分かりませんが、少なくとも今よりは良くなるはずと希望を持っていきます。ありがとうございました。