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Ubuntuにintelグラフィックのドライバが内蔵されているのにnVidiaのはない理由
GFやAMDグラフィックはインターネットにつないでsynapticしないとデバイスドライバが追加されないがintelグラフィックスは最初から内蔵されている。 しかもコーデックやドライバはオフラインではインストールできず使い勝手が悪い。これは何故ですか。
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提供されているドライバやコーデックが nonfree だからでは?
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- vaidurya
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簡単に言えば、ディストリビューションのポリシーが 「ある範囲のライセンスのものしか組み込まれない」というところにあります。 Windowsの一般的ユーザーは、有料と無料でしかソフトウェアを区別しませんが Linux等においては、複製が自由に行えるもの、再配布に制限が無いもの といった条件が主流です。その代表格がGPLというライセンスが適用されるもの。 Ubuntuのポリシーを正確に説明するのはめんどうくさいのではしょりますが… まず、第一にUbuntuにintelグラフィックのドライバーがあるなら nVidiaグラフィックのドライバーもあるというのが事実。 Windowsでは、しばしばインストールしても800x600の画面しか出ないことがあります。 それぞれのグラフィックチップのドライバーが入っていないから 800x600までしか使えない汎用ドライバーで動かすしか無いからです。 対して、Linux等では自由に再配布できる形で開発された (ハードウェアメーカー純正では無い)ドライバーが多々組み込まれています。 それによって、一枚のCDからOSを入れるだけで、1600x1200の画面だって出せます。 そういったドライバー群の対応外のチップや、最新のカードを使ったとしても 汎用のvesaドライバーで1024x768程度の画面が出せます。 vesaドライバーはVESA SVGA規格に準ずるもので、最低限、実用的なGUI画面を提供します。 (むしろ800x600しか出せないように作られたWindowsの汎用ドライバーが謎) ただ、これらのライセンス上の問題が無いオープンソースのドライバーは メーカー純正では無いがゆえに、その性能を充分に発揮できないことが多い。 そして…オープンソースの反意語としてプロプライエタリという言葉がありますが… nVidiaが所有し、権利上の制限があるnVidia製のドライバーが別途存在しています。 これは、各自nVidiaのサイトからダウンロードして組み込みます。 こちらのほうが機能と性能で優秀なのは言うまでもありませんが なぜUbuntuに含まれないか?と言えば「nVidiaがそういう制限を設けている」とも言えます。 同様の問題はATIグラフィックにもありますし、Adobe製のFLASHもそうです。 ATIもオープンソースとプロプライエタリのドライバーがあり FLASHには、オープンソースのswf再生プログラムとFLASH Playerがあります。 なお、nVidia用のオープンソースドライバーはnvという名前で nVidia製のプロプライエタリドライバーはnvidiaという名前です。 (Ubuntuではrestricted driver[制限付きドライバー]というくくりの中にあります) Compiz等の3Dデスクトップを使うにはnvidiaのほうが有利なのですが intel G35などでは、オープンソースドライバーでも使い物になると言われています。 オープンソースドライバーは、チップごとの性能差以上に ドライバーの対応状況の違いから、性能が活かせない場合があるのです。 これはチップの特許関連を含めた情報不足が遠因です。 動画や音楽のコーデックについては、Windows用のバイナリーを利用するものなど ライセンス上の制限でUbuntuに組み込まれていないものがあります。 またMP3について、LAMEや午後のこーだーの事情は Windows用ソフト関連でも説明されていたと思います。 オープンソースで1からソフトを作れても、その技術自体の権利問題には縛られるのです。 これはpngやoggの成立を進めた問題で、特許期限を終えたGIFの復権もほんの数年前の事件でした。 ただ、現在のLinuxの主流はaptやyumによる自動ダウンロードインストールです。 それらの配布元として、二次的なリポジトリを登録するという方法で ディストリビューション純正以外のパッケージを提供しているところも多々あります。 たしかにオフラインでは導入しづらいわけですが そんなもの、Windowsだって、各メーカーサイトが必要な状況は多々あります。 言い換えれば、オープンソースの利点に支えられたLinuxでは オープンソースでは無いソフトが、全体の足を引っ張ってしまうという話になります。