ある少年の未来について
あまりに問題が複雑化しています。
また、個人情報保護にも触れるので、
物語(ノンフィクション)にして見ました。
何が問題かが、わからないので、
コメントだけでも、問題提起だけでも、大変ありがたいです。
理解ある方からの、コメントお待ちしております。
また、長文失礼致します。
以下、本文
ある田舎に少年がいました。
その少年は、イチローを見て、
カッコいい!と思い、
イチローのようになるのが夢でした。
そのために、毎日バットを振り続けました。
初めての打席、彼はヒットを打つことができました。
初めての守備、ピッチャーを任され、
三振を取ることができました。
それが自信につながりました。
彼は、三振よりも打つことが好きでした。
そのために、毎日、バットを振り続けました。
お父さんもそれを応援するために、
バッティングセンターに通わせてくれました。
少年は、苦難の末、甲子園に行くことができました。
甲子園で優勝はできませんでしたが、
打率は4割に迫る勢い、盗塁、守備等、
その才能が買われ、なんと大リーグから依頼が来ました。
もちろん緊張もありました。
しかし、彼はワクワクしていました。
「自分の力を試してみたい。」
少年は英語もできません。
アメリカも初めてです。
ましてや、高卒で大リーグなど・・・
という声も上がりました。
両親は、子供の夢に希望があると信じていました。
大学野球でなく、日本のプロ野球ではなく、
大リーグに18歳で立つことに歴史的意味があると、
信じ、彼を全身全霊で送り出しました。
契約金額は目が飛び出るくらいの金額でした。
両親と少年は希望を胸にアメリカに行きました。
少年にとってのアメリカは別世界でした。
「こんなところでやっていけるのだろうか」
そう少年は感じた時、
戦争から帰ったおじいさんの言葉を思い出しました。
「毎日、死ぬ気で頑張りなさい」
その言葉を胸に秘め、
無理をして環境になじもうとしました。
まず、球団では厳しいトレーニングがありました。
実は、その球団はまだ設立してまもなく、
お医者さんがいない球団でした。
ですので、リーグでは2位だったものの
ケガをする人はは続出、球団をすぐにでやめる人が
後を絶ちませんでした。
少年は真面目で誠実で無垢だったので、
それも試練だと思い、バットを振り続けました。
結果、少年は腕の腱を傷つけてしまい、
トレーニング中にバットを振ることができませんでした。
しかし、少年はイチロー選手のようになりたかったので、
ケガしたことを我慢していました。
ようやく最初の試合の日、初打席が回ってきました。
彼は全身全霊で打席に臨み、ヒットを打って、
チームの勝利に貢献しようと頑張りました。
監督側の期待もありました。
彼は三振しました。
次の打席も三振しました。
監督からの期待があったため、
選手交代はありませんでしたが、
三打席目、彼はバットを握ることができませんでした。
腕に腱が痛んでいたのです。
すぐに救急で病院に行ったところ、
「運動不可」との診断が下りました。
監督は全治1ヶ月と聞き、
1ヶ月後からはリハビリを経て、
再びチームに戻ることを推奨しました。
1ヶ月後、彼も監督ものぞんでいた日がやってきました。
再び医師から診断がおり「運動不可」と診断されました。
少年が家に帰ると、手紙が届いていました。
中身を空けてみると、
「解雇通知」でした。
少年は、何が起こったのかわかりませんでした。
驚いて、実家に電話すると
「それはクビになったということだ」と父親に言われました。
監督に理由を聞いてみると、
「ルーキーで1か月以上の故障者は球団からは解雇するルール」
があるそうです。
少年はルールに従い、帰国しました。
家族は心配しましたが、まだ若いしなんとかなると思っていました。
少年自身もそれを信じていました。
それから、少年は様々な仕事をしました。
少年は、地元の大学野球に働きながら所属して
ドブさらい、コンビニ、事務、営業、仕事を選ばず、お金のために働きました。
なぜなら、少年には
「大リーグでイチローのようになれる」という夢があったからです。
「お金を貯めて治療を受け最高の状態で再び大リーグに戻るんだ!」
その目標を果たすために、5年間もの歳月がかかりました。
彼は、夢はあるものの「大人」になっていました。
彼は、とうとう過去の実績から大リーグの1位の球団に
3ヶ月ですが在籍を許可されました。
3ヶ月間の実績で、一軍に入れるという約束でした。
契約金はスズメの涙程度でした。
しかし、彼は「大リーグに立つことに意味がある」と信じ、
全身全霊で、トレーニングに臨みました。
そして、開幕中の試合ではありますが、9回裏
8番バッターレフトで打席に立つことができました。
ピッチャーの球は160キロ近く、ボールは全く見えませんでした。
しかし、全神経を集中し、
なんとかファールでボールに当てることはかろうじてできました。
ストライクが2個続いた時、監督から呼び出されました。
「ここでホームランを打たなかったらクビだ」
彼は後がないと思いました。
全身全霊で振りました。
結果は「ピッチャーゴロ」
しかし、彼は前向きで誠実なので、
「大リーグでボールに当てたこと」を誇りに思いました。
それが明日への希望につながるからです。
次の試合、また監督から呼び出されました。
「次の試合から3試合連続で8番レフトで使う、
求める結果は、3割とにかくヒットを打つことだ
結果がでなかった場合は、わかってるよな?」
彼は、子供の頃からヒットを打ち続けていました。
甲子園でも大学野球でも打率はトップでした。
「難しいことだが、全身全霊でやろう。
そこから結果につながる。」
そして、3日後、
3割に届きませんでしたが、
ヒットを打つことはできました。
あまりに全身全霊で取り組んだため、
何本打ったかなど覚えていないくらい
目の前のボールに集中していました。
監督から呼び出されました。
「キミは全く勝利に貢献していない。
むしろ、負けへと導いている。
よって、本来だったら、損害請求を出すくらいのつもりだ。
しかし、チームのメンツもあるので来週も来てくれ。」
彼は唖然としました。
彼はそれなりのプロ意識はありました。
彼のプロ野球生命を懸けたのに、それが負けへと導いている。
ましてや、損害請求など出されたら・・・。
彼は完全に玉砕しました。
彼は非常に責任感の強い人格であり、
家族もあったため、2日間考えに考え抜き、
自分の大リーグへの挑戦に限界を感じ、自ら辞表を出しました。
彼は実家に帰ってきました。
そして、彼は夢を失いました。
とにかく働かなければいけない、と何十社と履歴書を出しましたが、
日本は未曾有の不況、全て、書類に落ち、
コンビニのアルバイト、週一回4時間850円にも落ちました。
そして、心神喪失で、倒れてしまい、2ヶ月間入院しました
医者からは、社会には適応できないと言われています。
そして、彼は今、半年間、引きこもっています。
家族には自殺もほのめかしているそうです。
あなた様でしたら、彼になんと声を掛けますか?
お礼
3部作というのは知りませんでした。そのバンドと映画はつながりはないのですか??とりあえず、いろんな歴史などを踏まえた上でぜひ、どっしり鑑賞するつもりです。あれ、でも映画はドイツ語かなぁ・・。それはともかく、ご回答ありがとうございました。