どうしても芝をやるなら最初に土壌改良すべきです。芝を一旦張ると土壌改良はとてもやりにくく、結局はがしてやり直しの二度手間になるだけです。
さて、土壌改良をプロに委託しない場合最大の問題は廃土処分です。DIYでやるなら廃土がなるべく出ない方法を考えましょう。
具体的な方法の一つとして芝面に傾斜をつける方法です。
1.まずは芝ゾーンと非芝ゾーンの区画分け(ゾーニング)をします。ポイントは雨水桝や排水溝などの対角線上や反対側に非芝ゾーンを持ってくることです。仮に雨水桝の反対側に1/4の非芝ゾーンにプランしたとしましょう。
2.芝ゾーンに客土する為10cm掘ります。掘った土は非芝ゾーンに積みます。そうすると芝ゾーンは-10cm、非芝ゾーンは3倍の土が積まれますので+30cmになり、40cmほどの高低差がつきます。
3.ここで-10cmの芝ゾーンに客土します。現状によりますがほんとに粘土質なら8割川砂に2割を腐葉土かバーク堆肥という排水最優先の土壌投入がいいでしょう。
4.表面を均します。ポイントはボトムの雨水桝へ傾斜をつけることです。オシャレに水平な芝面を形成したいところですがオーバーフローした水を表面排水で雨水桝に逃がす為傾斜をつけることが重要です。
5.これで雨水桝から遠いところで40cmの客土、表面排水ができる雨水桝近くで10cmの客土の出来上がりです。それでいて廃土は最低限しか発生しません。盛り土になった非芝ゾーンにはサツキや這い性のコニファーなどの低木を植栽するとバランスがとれると思います。
とはいっても結構な重労働には違いありませんのでやる時は労働力を確保しましょう。親戚や友達に焼肉とビールで済むなら安いものです。秋芝シーズンまでに気長にやるのもいいのですが客土作業を夏にするのはシンドすぎます。私なら労働力をかき集めてでも春のうちにやっちゃう方をお勧めします。