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ヘッドホンの種類とスペック
タイトルの通りですが、ヘッドホンについてお聞きします。 ・開放型 ・密閉型 ・スタジオ用 ・DJ用 ・その他・・ 上記の違いは、何ですか?? ちなみに、 ・再生周波数帯域:~Hz ・インピーダンス:~ohms ・最大入力:~mW ・出力音圧レベル:~dB 以上のようなスペックは、どういう意味ですか?? 全部、数値が大きいのが良いのでしょうか?
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- Yorkminster
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>> 開放型 // イヤーカップ(ハウジング)が開放されている、すなわち振動板の裏側が外界に通じているタイプです。したがって、外部と内部の音を遮断する能力が低く、音漏れが大きい、周囲の音が聞こえやすい、という特徴があります(なので、基本的には静かな室内で使うタイプです)。しかし、後方が開放されているため、背圧がかからず、伸びやかで開放的な音になる傾向があります。逆に、パワフルさや濃さはないのが一般的です。 >> 密閉型 // 開放型の正反対、と考えれば良いでしょう。 >> スタジオ用・DJ用 // 特に定義はありません。メーカーが「こういう人に使って欲しいと思って作りました」という目安です。 スタジオといっても様々で、密閉型もあれば開放型もあり、音色(音質)も様々ですが、一般的にいえば、耐久性が高い、細かなパーツごとに交換できて維持・補修が容易、カールコードが多い、締め付け圧は高め、細かな音を聞き分けられるがその分刺々しい印象がある、などでしょう。 DJ用も様々ですが、一般的には密閉型です。片耳でも使えるようにイヤーカップが180度回転するものが一般的で、騒音の中でもビートを聞き取りやすいように低音が(不自然に)強調されている傾向があります。 >> 再生周波数帯域:~Hz // 「ある一定の音量の範囲内で」再生可能な帯域です。それを超える帯域が全く再生されない訳ではなく、また、その範囲内なら過不足なく(凸凹がなく)再生される訳でもありません。「20Hz~30kHz」より、「30Hz~20kHz」の方が高音質であることも十分あり得ます。 >> インピーダンス:~ohms // ある一定の条件の下で測定した抵抗値で、そのスピーカーシステムの代表的な値を示します。部分的には、これを大きく上回ったり、下回ったりしている箇所があります。 インピーダンスが高いということは、抵抗値が高いということなので、より高い電圧をかけなければ電流が流れにくくなります(オームの法則)。したがって、ポータブル機など電源電圧に限りがある機種では、インピーダンスの高いヘッドフォンは音量が取れなくなる場合があります。 >> 最大入力:~mW // ヘッドフォンに瞬間的に印可して良い電力を示します。「定格入力」は連続して印可して良い値を示します。 >> 出力音圧レベル:~dB // ヘッドフォンに一定に入力を印可したときに得られる音圧レベルを示します。ヘッドフォンの場合は、一般に「mW当たり」の値です。 この値が大きい方が、アンプの出力が同じときより大きな音量を得られますが、アンプの出力の大小は上記のインピーダンスによって決まりますから、「出力音圧レベルは高いがインピーダンスも高い」ヘッドフォンより、「出力音圧レベルは低いがインピーダンスも低い」ヘッドフォンの方が、大きな音量を得やすい場合もあります。 >> 全部、数値が大きいのが良いのでしょうか? // それぞれ上記のような意味なので、大きければ良い、小さければ良いというものではなく、どんな機器に繋ぐのか、必要とする音量はどの程度か、といった観点から最適値を選ぶ必要があります。不必要に出力音圧レベルが高いと音量調整が難しくなるなどのデメリットもあるからです。 もっとも、カタログを眺めても実際の音色・音質は全く分かりませんし、これらの値は「ある一定の条件で測定した場合の代表値」に過ぎないので、条件が変われば数値も変わり得るものです。故に、スペックだけから機種選びをするのもナンセンスな話ということになります。
お礼
とても専門的な詳細、ありがとうございます! >>> スタジオ用・DJ用 // >騒音の中でもビートを聞き取りやすいように低音が(不自然に)強調されている傾向があります。 そうなんですか。 音楽のジャンル(ヒップホップなど)も関連があるんでしょうか? >もっとも、カタログを眺めても実際の音色・音質は全く分かりません >スペックだけから機種選びをするのもナンセンスな話ということになります。 そうなりますよね。 靴と同じ、やはり実際に触れてみて選びたいと思います! 大変参考になりました。