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昨年の中国産餃子はどうしてチェックできなかった?

通常、野菜など輸入食材は入ってきた段階(検疫)でチェックが入るはずですが、昨年の中国産餃子はどうしてチェックできなかったのでしょうか。 原材料と加工品ではチェックの仕組みが異なるのでしょうか。

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  • tyr134
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回答No.4

国内に入ってくる全冷凍輸入食品のうち、検疫所で実際に検査できるのは一割程度とされています。 食品などの検査は、その全てを検査していては膨大なコストがかかるためにサンプリング検査ですませているからです。 また、No.2さんが示してくれた検査方法のウチ、主に食品で行われるのは >(1)破壊検査=検体を破砕するなどして検査機器にかけて分析します。検査の段階で検体そのものは失われます。主に化学物質の検査に多用されます。 というのが使われています。 当然、検査の為には開封しなければ為りません。 開封すれば、当然それは売り物にはなりません。 なんで、幾つかをサンプルとして検査して、その結果何も出なければ他の商品も問題なしと判断します。 具体的には、2003年の食品衛生法改正により開始された「食品に残留する農薬等に関するポジティブリスト制度」に基づいて行われています。 これは、農薬、飼料添加物及び動物用医薬品(以下、農薬等)などが厚生労働大臣の定める量(一律基準)を超えて残留するモノの流通を阻止しようというモノです。 また、残留基準の設定されていない農薬の残留は原則禁止となります。 およそ、799種ほどの農薬等が国際基準に基づいて定められています。 具体的な検査方法としては、 1)各地方自治体の食品衛生監視員による市場等からの農産物の抜き取りによるモニタリング検査 2)検疫所による港や空港に入ってきた段階での輸入品のモニタリング検査 3)厚生労働省による残留農薬基準値が設定されていない農薬についての実態調査 4)マーケットバスケット方式による、国民の平均的な農薬摂取量の調査 ※マーケットバスケット方式(大辞林より) 生活費の理論的な算定方法の一。食料・衣料など生活に必要な品目ごとに標準量を求め、それに価格を乗じて合算する。最低生活費の算出、労働者の賃金要求の基礎資料などに用いられる。全物量方式。 などが行われています。 ただ、全段でも述べたとおり、検体を幾つか抜き取ったモニタリング検査ですので、検査漏れが出る可能性は否定できません。 営業妨害や愉快犯などによるピンポイントに狙って混入された場合も阻止することは困難です。 さらに、中国産牛乳に混入されたメラミン(本来は、樹脂製品を作るのに使う)のように食品に使われない物質を混ぜられた場合もお手上げとなります。 もう一つ、中国産の冷凍餃子では、検疫の免除制度が仇となった事も指摘されています。 いわゆる「輸出国公的検査機関制度」というもので、輸出国は厚生労働省に自国の検査機関を登録し、厚労省が認めた公的検査機関で実施した検査結果(ただし、輸送途中に変化するおそれのある検査項目(細菌、カビ毒等)を除く。)が提示された場合は、輸入時の検査を省略するというものです。 これにより、輸入時にかかる時間とコストを削減しようという制度です。 しかし、この制度は輸出国の公的検査機関がちゃんと検査している事が前提の制度です。 中国餃子問題のように、輸出国側の検査体制に問題があれば、ザル制度になってしまいます。 ==以下引用== 輸出時の検疫免除? 中国ギョーザ食中毒事件 中国製冷凍ギョーザ食中毒事件で31日、製造元の企業がある河北省の地元政府が同省の品質検査に合格すれば、商品の輸出の際、検疫を免除していた可能性が出てきた。(中略) 同社の商品について、地元の品質検査を合格すれば、輸出の際の検疫検査を実施する必要はないとの方針を地方政府に通達していた。このため、問題のギョーザについては、農薬などの検査が厳格に行われていなかった疑いが強い。 産経2008.1.31 10:55 http://sankei.jp.msn.com/world/china/080131/chn0801311055003-n1.htm ==以上== この辺が、今後の課題となるかとおもいます。 ではでは、長文失礼しました。 最後に参考に厚労省の食品安全情報のページです。 輸入品目の違反事例なんかも公開されていますよ。 中国以外にも結構多くの国の品が、水際で止められている様子が分かると思います。 http://www-bm.mhlw.go.jp/topics/yunyu/1-4/2009/02.html

henaozisan
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その他の回答 (3)

  • oska
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回答No.3

>昨年の中国産餃子はどうしてチェックできなかったのでしょうか。 中国の工場でも、全ての原料・製品を検査する事はありません。 全体の0.1%前後をピックアップして検査するだけです。 ですから、どうしても「検査をすり抜ける」事もあるのです。 また、中国社会は「拝金主義」が強いです。 古代から政治を信用していませんから、華僑などは積極的に海外に出かけています。 ですから、今回も「カネ設け」の考え方が「信用・安心」よりも優先したのでしよう。 政治的に言うと「日本人が何人被害を受けても、関係ない」のが基本です。 現地に行くと理解出来ますが、中国では政府及び政府関係機関を非難する事は出来ません。が、日本・日本人を非難する事は「中国政府公認」で活動(日本名暴動)が可能です。 前の日本公使館攻撃も、「中国愛国心高揚」との事で「参加者は英雄」なんですよ。 中国餃子事件(中国名:抗日餃子)でも「全て日本の反中国活動家が起こしたでっちあげだ!」というのが中国政府の公式見解でしたね。 事件から半年以上過ぎて国内で同じ事件が起きるまで、何ら警察機関は調査を行なっていません。 既に、犯人は証拠を処分しています。 今回も今後も、食品の安全に対しては変化はないでしようね。 一緒に仕事をしている中国の方がいますが(常識を持った人です)、彼は「中国産食品は購入しない」ですよ。北京でも、外貨ショップで食品を買っています。

henaozisan
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  • makocyan
  • ベストアンサー率39% (1039/2623)
回答No.2

 チェック=検査と置き換えてごく大まかにお返事します。  検査には、大きく分けて破壊検査と非破壊検査があります。 (1)破壊検査=検体を破砕するなどして検査機器にかけて分析します。検査の段階で検体そのものは失われます。主に化学物質の検査に多用されます。 (2)非破壊検査=検体を破壊せず、X線や磁力線などを使って分析します。主に金属や石など、固形物の発見に使われます。  (2)の非破壊検査は検体を損ないませんので、製造された製品すべてを検査することができますが、(1)は文字通り破壊してしまいますので、製造された製品のごく一部を検査することしかできません。全部検査したら、その時点で製品はなくなってしまいます。  今回の中国ギョーザ事件は、数ある製品のうちのピンポイントでの化学物質の混入という犯罪でした。もとより確率的に発見は難しかったと思います。  なおこれは原材料であろうが加工品であろうが本質的には同じです。検体を破壊しないで化学物質の分析ができる装置が開発できればいいんですが。

henaozisan
質問者

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  • zorro
  • ベストアンサー率25% (12261/49027)
回答No.1

すべての品を念入りにチェックすることは事実上困難です。チェックはサンプル検査になります。検査対象にならなかった品物はそのまま輸入されます。

henaozisan
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