基本ディーラは、一つ一つの作業に対し工数を設定してます。
工数とは、概ね三年くらいの経験のある有資格整備士の平均作業時間で算出しています。
その工数に対し一時間あたりの規定料金を乗じて工賃が算出されます。
厳密にいえばどんな簡単な作業でも時間が使われるためそれに見合う工賃が発生するのは、自然なのです。
車の整備や点検は、使用者が本来行うのが法で定められています。
が、専門知識もない使用者が工具を持って やってくださいといわれても出来ませんから 資格を持った整備士がいる認定ないし指定工場で整備を代わりに行う そこに工賃が発生するのは、当たり前なのです。
自分で髪を切りセットをしカラーリングするなら美容室のお金など掛かりませんが出来ない自分だと綺麗になれないから高い技術料を支払っていく方も多いわけです。
これと、同じことです。
さて 今回車検は高いのかと質問されましたが 答えようがありません。
理由は、まず車種不明 走行距離不明 年式不明 指摘箇所も単なるオイル漏れで部位とオイル漏れの状態も書かれてないです。
いくつかの部品とは、何を交換となるのか?
車検の分解整備と重複する交換部品はあるのかも判断できず工賃の算出が全く出来ないからです。
まず見積額と内容がわからない限り高いかどうかは判断できません。
ちょっと話は変わりますが安い車検専門のようなところは沢山あります。
車検とは、その検査のとき問題がなく保安基準に適合しているのかをみる検査です。
車検後納車されてすぐ マフラー穴が開いたとしても車検の時さえ適合していれば車検自体には問題なし
車検は、検査のその瞬間 適合された車だったことを証明しているだけのものです。
車検に通すだけなら車の知識をちょっと持った人が 綺麗にスチームでもしてブレーキなどから音が出てなければ ライトを調整して 車検場近くのテスター屋さんなどで事前にテストしてみて そのまま車検場で検査ラインを通したら車検なんて簡単に取れます。
でもこの先安全に使えるかといわれたら判りませんよ。
車検とは、次の車検まで安全だと保証をしてくれる検査ではないのですからね。
デーラーや街の整備工場は 違います。
車検を行うとき、乗用車なら24ヶ月点検も行い それに伴い整備保証というものをつけます。
車検後24ヶ月点検した部位が壊れたときは、補償する羽目になります。
またそんなことになったら一番怖い信用失墜にもなります。
ですから先々まで見越して早めに交換を進める場合もあります。