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野党と与党の存在意義について
今、小泉さんが怒っていまね。 あの・・一つ思ったことがあるんですけど、 そもそも自民党といっても10人10色と人それぞれ考え方に違いがあると思うんです。 なのに「自民党」「公明党」「民主党」など”党”にわけて考えを”統一”させるのは何故ですか。 僕なんか、 党の制度なんかやめて国会議員一人一人が自由に自分の考えを国会で発言するのが普通の在り方じゃないのかなと思ったりします。 自民党は麻生さんの政治をほとんど否定しません。 これは絶対おかしいですよね。 政治に詳しい方に”党”のメリット、デメリットを教えていただきたいです。お願いします!
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>政治に詳しい方に”党”のメリット、デメリットを教えていただきたいです。お願いします! この問いは、「政党政治のメリット・デメリット」に置き換えられるかと思います。 政党間の自由な競争により、多数の国民の支持を得た政党が内閣を組織する政治形態を「政党制(政党政治)」と言います。 「政党」は、市民の社会参画の中で自然と発生する「政治集団」です。 では、なぜ「政党」が生まれるかというと、やはり単独であるよりも団体としてまとまった方が効率が良いからなんですね。 選挙に出る側にしてみれば、自分の訴えたいことの大まかな方向性や思想信条を同じくする人々と協力すれば、組織的に効率よく選挙活動が出来ます。 選挙に投票する側にしてみれば、候補者がどの政党に属しているかをみれば、ある程度その大まかな方向性や思想信条が推し量れます。 まぁ、端的に言えば、「政党」として集団でまとまった方が効率的に選挙活動や政治活動が出来るし、有権者も個々人を詳しく知らなくてもある程度判断できるんですね。 また、政党と言っても実に様々な政党が出来るんですよ。(特に、思想信条の自由が認められる現代民主主義においては) 例えば、加入条件について、それを緩和し党員の質よりも量を重視する傾向の政党や、逆に加入手続きを厳格にして数よりも良質の党員を確保しようとする政党など。 選挙の時だけ団結して、選挙が終わったら個々に自由に活動出来る政党や、逆に当選後に党の組織としての判断を優先させるために個々の活動をある程度制限する政党など。 そして、こうした政党を通じて一般国民の意見を吸い上げ、その意見を政党間の自由な競争や対話を通じて政治に反映していきます。 近現代は、グローバル化などに代表されるように社会が複雑化し拡大されており、それに伴い政治に要求される事柄も膨大な量に及びます。 そうした要求を集約し具体的に政治へ反映する事が政党の機能と言えます。 他にも、綱領・政策の決定し、さらにこれらの内容を盛り込んだ機関紙誌・パンフレットなどの発行やパーティ・講演会の開催などを通じて国民に対し説明したり、政治的指導者を選択し国民に提示したり、議会および政府活動を円滑化したりと、色々な機能があります。 まぁ、纏めると個々人バラバラに行動するよりも、組織としてまとまった方が効率的に活動出来ると言うことです。 一方デメリットも結構あって、例えば一党独裁となれば全体主義に陥りやすくなりますし、国会でどの政党も単独過半数に届かなかったりすると、「円滑化」という機能が失われたりします。 また、そうした「政局がらみ」になると、「権力は政策を実現する手段でしかない」という理がわすれられ「権力の奪取(あるいは死守)」が目的化してしまい、政治が停滞すると言うことなどなどですね。 また、有権者側から見ると、政策論争などにおいて二者択一的な単純化された構図で本質が見えにくくなることもあります。(例えば、先の小泉郵政民営化選挙のように) >党の制度なんかやめて国会議員一人一人が自由に自分の考えを国会で発言するのが普通の在り方じゃないのかなと思ったりします 理想的にはその通りなのですが、現実問題としてはなかなか難しいです。 出来てせいぜい「政党は、党議拘束をしてはならない」とかいった法律を作るくらいでしょうか。 実際ドイツなんかでは憲法で禁止政党として 「政党のうちで、その目的またはその支持者の行動からして、自由で民主的な基本秩序を侵害もしくは除去し、またはドイツ連邦共和国の存立を危うくすることを目指すものは、違憲である。その違憲の問題については、連邦憲法裁判所がこれを決定する。(ドイツ連邦共和国基本法21 条2 項)」 などの規定がありますしね。 政党政治(特に二党制・多党制)は民主主義体制の必須条件になりつつあります。 で、日本では民主党は二党制を、社民党・共産党は穏健な多党制を、自民党は55年体制の復帰を望む人と二党制を推進するひとが半々って感じでしょうか。
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小泉元首相が怒るのは当然でリーダーや郵政で3分の2以上をとったので。首相は議員が選ぶので2大政党は今のものではわかりにくいです。首相が下りれば全然違うということもできます。首相退任後も内閣法や国会法などで官房長官のような別の職をつくることや特命大臣で残ることなどをつくると一貫性がでるかもしれません。 アメリカのように中道左派・中道右派と違い、自民党・社会党の時代が長く、社会党はイデオロギーが違ったので、中道左派の政権を担う政党がまだありません。言っていることが似ていりたりします。自民党の左派の人々になってます。まだ政党というのは中途でしょう。
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回答ありがとうございます! 別の職をつくることなんかも必要ですね、確かに。 アメリカでも似ている部分があるのですね。 参考になりました!
- raky753
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>党の制度なんかやめて国会議員一人一人が自由に自分の考えを国会で発言するのが普通の在り方じゃないのかなと思ったりします。 まことにおっしゃるとおりです。 本来なら「党」になんて分けずに一人一人が考えるべきなんです。 ですがなかなか理想どおりにいかないのが現実ですよね… まず、自民党の議員の立場で考えてみましょう。 自民党は、トップが「自民党にはこれは賛成」と決めれば、自民党議員は全員賛成しなければなりません。 (心のうちはどうであっても) なぜかと言えば、野党の民主党が「何でも反対」するからです。 本当は議員が一人一人考えて賛成反対を決めるべきなのですが、 自民党の賛成派だけが「賛成」して、残りが「反対」をすると、何でも反対党の野党はいつでも「反対」なので、否決されてしまいます。 そうなると、何時までたっても「否決」だけで、何も進まなくなってしまいます。 ですから、民主党が「何でも反対」作戦を止めるまでは自民党も個人の自由で賛否を判断するわけにはいかないでしょう。 個人的には民主党には「何でも反対をせずに個人の判断で賛成反対をしよう」と主張している河村たかし http://takashi-kawamura.com/ さんに民主党代表をやってほしいです。 また、当選して日が浅い世襲議員などはどうせ法案の中身なんて分かりっこないですから、 「法案は分からないけど党が賛成って言ってるから賛成」 という態度ができる方が、本人にとってはありがたいでしょう。 何も考えなくてすむわけですから。
お礼
回答ありがとうございます。 現実は確かに難しいですよね・・ この人、僕も応援していきたいです。 参考になりました!
- sudacyu
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参考までに。 アメリカの政党では、党に所属している議員に対して、個々の法案の賛否について、拘束していません。 日本の政党は、法案に対する賛成・反対を党のトップが決めて、党の決めた考えと異なる意思表示を国会で行った場合、懲罰が加えられます。(党議拘束と言います。) 党議拘束をなくすべきだという意見を持っている議員は、少数派ですが結構います。(小選挙区制のもとでは、党の考えと違う行動をたびたび取ると、選挙の時に公認してもらえなくなるので、実際には党に従って投票していますが。)
お礼
回答ありがとうございます。 アメリカでは拘束していないのですね。 国の中でもそのような声が上がっているのですか! 参考になるいました!
- tojyo
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>自民党は麻生さんの政治をほとんど否定しません。これは絶対おかしいですよね。 この考え方が今ひとつ理解できません。少なくとも自民党の国会議員は自民党の公認を受けています。つまり、自民党の考え方に賛成しています。麻生さんは自民党の総裁です、つまり自民党のトップです。麻生さんの政治を否定することはイコール自民党の政治を否定することと同義です。絶対おかしいどころか、極限すれば否定することこそ絶対おかしいのです。否定するのなら自民党を離党すればいいだけです。 >党の制度なんかやめて国会議員一人一人が自由に自分の考えを国会で発言するのが普通の在り方じゃないのかなと思ったりします。 選挙のときに大変ですよ。政党の公認や推薦を受けていればある程度その人の政策は理解できます。すべての候補者の考え方を2週間の選挙期間内で理解し判断することができるでしょうか?
お礼
回答ありがとうございます。 その通りですね。 民主党に入らなければいいんですよね。 考えの統一はやむを得ないのでしょうね・・
- tanuki4u
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ぼくらは、年がら年中政治のことを考えているわけではない。 さくっと、覚えられる政治的スタンスは、いいところ5個くらい。つまり人間片手の指の数くらいしか、分別できないのですよ。 なので、そのくらいの数にまとまっていただかないと、一般国民として判断ができないのです。
お礼
回答ありがとうございます。 確かに考えが散漫しても難しいんですよね。 参考になりました!
お礼
回答ありがとうございます。 なるほど・・このようなメリット、デメリットが存在するのですね。 自分の知識外のことも書かれていたので 大変勉強になりました。 本当にありがとうございます!!