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クロック交換
http://okwave.jp/qa4695310.html を見まして専門家の migsis 氏に是非真偽の程を解説していただきたく思い質問いたします。 下記コラムについてです。 http://www.soundden.com/column/jitta.html ちょっと前の記事なので現在その店で勧めているクロックとは違いますが、市販品に付いている物よりは高性能のようです。 ちなみに名指ししておりますが、他の専門家の方でも結構ですのでなにとぞよろしくお願いします。
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- migsis
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migsisです。 面白いので下記ご指定のページを読みました。 http://www.soundden.com/column/monomane.html 書いている方が素人さんであることがわかります。主張したい熱意はありますが、専門用語をご存じないために、スマートに表現できない、というように感じられます。ジッター精度、周波数精度、及びクロック精度と聞いたことのない言葉ばかりで、困りものです。周波数精度は許せそうですが、周波数偏差というのが通常でしょう。この方の造語かオーディオの世界で市民権を得つつある言葉なのでしょうか。 LC-audio社というのは初めて知りましたが、次のような理由で、音質が向上する可能性はあると思います。 自分で官能評価(実際に音を再生して聴き、判断する評価)をしたわけではないので保証は出来ませんから推測です。ジッターを時間軸の揺らぎとしてとらえたとき、オーディオ領域に関係しない揺らぎの速度になるようにうまくチューニングすれば、音質の向上に寄与しそうです。ですから、揺らぎの大きさ自体をppmで表現して比較したり、うたい文句にするのは的はずれで、素人騙し的宣伝手法かと考えます。オーディオではよくあります。根底には難しい理論があるのですが、簡単に一般ユーザーに伝えることができないので、そういう方向に走りがちです。 ここに登場するLC-audio社のクロックが音質的に優れているとすれば、先ほど述べましたジッターの量ではなく質をうまくチューニングして、最良の音になるようにしているのでしょう。 その他気になった点は、ロジックICを最初から否定していること。なぜ否定するのでしょう。このICは、最高水準のアナログ回路エンジニアが設計した回路です。なぜオーディオに使ってはいけないのでしょう? それと水晶発振器のジッターですが、時代の要請で各水晶メーカー(日本電波、京セラキンセキ、大真空、エプソントヨコムなど)はジッターを低減すべく日夜努力していますよ。水晶メーカーが売りたいのは、大量に生産されるケータイやカーナビのGPS向けです。ケータイの場合、ムーバの時代はジッターが多くても隣のチャネルに妨害を与えるだけで通話は出来ましたが、FOMAになると通話そのものが出来ません。GPSもジッターが多いと受信できません。FOMAとGPS、基礎技術はどちらもCDMAである点では同じです。よって水晶に求められる性能も同じです。ご参考まで。
- migsis
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本音を申し上げますと、コメントを期待されてしまって、複雑な思いです。 掲載されたコラムを軽く読みました。予想通り、水晶発振器の短期安定度が問題のようですね。それに、ルビジウムに関しては、”話に聞くとその数値は高価なルビジューム素子でなければ達成できないジッター値だという・・・引用”という部分を見て、ルビジウムについては、この方は未知のようです。 私が思うに、この方がおっしゃることには、大筋では共感できます。水晶発振器のジッターは恐らくD/Aコンバーターの出力に悪影響を与え、音質劣化につながる可能性はとても大きいと思います。よって、よりジッターが少ない発振器に交換すれば、充分音質改善の可能性はあると思います。 発振器のジッターと雑音は、物理的に本質は同じです。理論的に説明するのは大変なので一般向けの説明をすると、取り扱う人がどういう目でみるかによってジッターと認識したり、雑音として認識したりする性格の現象です。応用技術においては、無線関係の場合は雑音として、オーディオや光ディスクドライブ関係ではジッターとして認識し、問題視します。 気になったのは、1ppmとか0.1ppmとか数値が出てくることです。これらの数値は相対値ですから、測定条件を明確に揃えないと、比較する意味がありません。ちなみに、ジッター、あるいは短期安定度を厳密に測定するには、こんな測定器を使用します。 http://www.home.agilent.com/agilent/product.jspx?pn=5371A&NEWCCLC=USeng "The 5371A can help you analyze jitter effects"とありますね。裏話ですが、こういう一見訳の分からない測定器は、実はすごい解析が出来るのですが、開発エンジニアでもそれに気づかないで、放置されている例が意外と多いです。そのため測定器を生産してくれるメーカーが限られてしまいました。これはHP製ですが、こんなものを作っているよりパソコンを作った方が儲かりますから。 だいたい400万円くらいします。実名は伏せますが、大手の水晶発振器メーカーの社内でもこういう測定器は垂涎の的で、なかなか独占使用できないのが現状です。オーディオブームが去った現在、ここまで投資して音質改善を試みることが、ビジネスとして成り立つのかと考えると、どうなんでしょう。 発振器の短期安定度を測定するということは、究極的には信号の1サイクルの時間を測定することですから、仮に10MHzの発振器の1秒間の変動をとらえるには、10Mの逆数の1000万回の時間測定をするということになり、かなりハイテクです。 実は手近にルビジウム発振器があるのですが、CDプレーヤーに応用しようという発想をしたことはまったくなく、そのようなことがなされていることに、大いに驚きました。前にも記述しましたが、短期安定度は水晶発振器の方が優れていることを知っているので、つないでみようとは思わないですよ。ただし有名ブランドで扱っているのですから、ルビジウム発振器も設計によっては短期安定度(ジッター)がより少なくなる可能性まで否定する知識は私にはありません。 短期安定度と長期安定度は、水晶発振器においてはトレードオフの関係にあり、どちらかを優先することになります。水晶発振器なら用途に応じて、どちらかに優れるよう水晶の単結晶をカッティングしますので、ルビジウム発振器にもこういう要素があるのかもしれません。 オーディオは測定条件を揃えないで数値を競い合う無意味なことをしてきた歴史があるので、またかという印象はぬぐえません。 とりあえずこんなところでよろしいでしょうか。なにかありましたらまた。このように記述することは、自分の知識を整理するのに役立ちます。
お礼
早速の回答ありがとうございます。 質問の仕方が曖昧で申し訳ありませんでしたがルビジュウムについてはどうでも良く、紹介されている商品についての正当性の真偽を解説願いたいと思っておりました。 ただ主張自体は大筋で共感出来る部分があると言う事で安心しました。 補足欄に同コラムの別記事をリンクしますので、その記事内容も含めて再度解説をお願い出来ますでしょうか。
補足
http://www.soundden.com/column/monomane.html 注意事項として今回の記事は他社批判なので「その1」から「その3」までは後回しにしていただいて、「その4」の後半部、黒太字の「最後に、これだけは~」から以下の「追記」までを先にお読みください。 特に重要な単語は「ジッター精度」と「周波数精度」です。 主張の真偽を解説願います。
お礼
再びの回答ありがとうございます。 先の回答では主張の大筋に共感を得られたと言う事で、主張自体に根本的な誤りはないものと安心しておりましたが、今回の回答を見ると不安になりました。 以下引用 音質に影響が出そうなのは、恐らく水晶発振器の短期安定度ですね。短期安定度の良い悪いは信号のジッターに影響する可能性があるからです。 引用終わり これは別質問にてmigsis氏がされた回答です。また件のコラムでも 以下引用 但し、その数値が温度特性や長期的な周波数安定度であったとすれば、これは直接音質に影響するものではないから、論点が全く異なってしまいお話にならない。 引用終わり との文がある為、migsis氏もコラム主も短期的な周波数安定度が重要であるという事に主張の一致を見たと感じました。 ところが今回の回答にて 以下引用 揺らぎの大きさ自体をppmで表現して比較したり、うたい文句にするのは的はずれで、素人騙し的宣伝手法かと考えます。 引用終わり しかもロジックICを否定する事を批判している。 それでは音質に影響があるであろう短期安定度をどのように表記すればよいのか。 また件のコラム主は二者択一の選択方法で短期安定度が良い方を選択しているので、必然的にロジックICを選択しない形になっているのではないかと言う事。 以上2点を感じましたが、私の主張は間違っているでしょうか。