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相続と生命保険
こんばんは。長文失礼致します。 私は、82歳の母を養うシングルの女性です。数日前、唐突に、母から「もうすぐ500万円の定期預金が満期になるので、貴方に託したい」と言われました。 私には家族をかえりみず、自由奔放に生きる妹がおりますが、母としては、これまで母の面倒をみてきた私に少しでも財産を残したいということらしいのです。母の気持ちは嬉しいのですが(妹のことを思うと、半分、複雑ですが…)、私は、一応、経済的には自立しておりますし、生前贈与で余計な税金を払うことは困るので、一旦は、断りました。ところが、担当の銀行の方が熱心にご連絡を下さるので、少しお話を聞くことにしたところ、日本生命のロングドリーム(積立利率変動型一時払終身保険)のパンフレットを持参して来られました。 私が母の財産を受け取る意味があるとすれば、せいぜい、母が大病を患い、一時的に大金が必要になった時くらいしか考えられず、仮に、100歩譲って、相続財産として考えても、80歳超の母に保険加入を勧める意図がわかりかねます。因みに、母は昨年入院しており、そのことを担当の方にお伝えしたところ「この保険は、告知事項に病歴は関係ない」といわれましたが、そんな保険があるのでしょうか? お話を伺っている限り、むしろ、母の財産をまもるために金融機関を変えるべきではないのかとの疑心暗鬼すら起こってきてしまいました。 保険に関しては、全く無知でございますので、良いお知恵がございましたら、ご教示下さいます様お願い申し上げます。
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お母様の財産を守るには、 生命保険に加入することがベストだと思われます。 終身保険はいい選択です。 お母様が亡くなられたときに持っているすべての財産は、 相続財産として法定相続人の遺産分割が必要になります。 お母様が亡くなった場合、妹さんと円滑な遺産分割ができますか? 預貯金などの口座を凍結解除させるには、妹さんの同意が必要ですよ。 簡単に同意が得られそうですか? 妹さんから「自分の相続分はよこせ」といわれた場合、どのように解決しますか? 特に、不動産名義をあなたに相続登記をする場合、 法定相続人である妹さんの実印がないと相続登記できません。 そんなとき、あなたはどのように解決しますか? 「私に相続登記するから印鑑だけ押して」と妹さんにタダで言えますか? お葬式代は誰が負担しますか? お母様の口座から簡単に引き出せない場合、 妹さんは負担してくれますか? 結局あなたが負担することになるのではないですか? 他にもいろんな問題があります。 しかしお母様の意志を尊重して、円滑な相続をしようとすれば、 お母様が亡くなったときに、 あなたが「現金」を持っていないといけないのです。 生命保険は、遺言です。 生命保険金は、受取人固有の財産です。 お母様が保険料として払ったお金は、 将来必ず確実にあなただけの財産になります。 妹さんは手出しができません。 保険加入を妹さんに知らせる必要もありません。 契約形態は、 契約者・被保険者:お母様 受取人:ご質問者様 のカタチにしてください。 いいお母様ですね。 どうかお体を大切になさってください。
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- CFP007
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こんにちは。総合保険代理店を経営するCFPのおやじです。 お聞きした状況からすると、銀行の勧める生命保険に加入する必要は 全くないと思います。 日本生命のロングドリームは、生命保険でありますが、一時払いで支払 った保険料と同額もしくは、ちょっと上乗せされた金額が、亡くなった 時に戻ってくるという商品で、だから高齢の方でも、健康状態に拘わら ず加入できます。 もし、お母様があなたに500万円を託したいということで、あなた自身 が妹さんのことを考えているとすれば、今後のことを考え、そのお金は 預金という形で置いておくのが一番いいでしょう。生命保険にしてしま うとお金が自由に使えませんし、途中で解約すると、確実に元本割れし ます。 では、なぜその銀行の人がこうした商品を勧めるかですが、ひとつに は、 生命保険商品をすることで手数料を稼げる。 銀行は定期預金を預かってもあまり儲かりませんが、生命保険を売れ ば、数%の手数料が入りますので、最近はそちらに力を入れています。 実際、この商品も預けた資金から加入時に5%が手数料として差し引か れます。 もうひとつは、これはその銀行員が良心的だとすればですが、 保険という形にして、その受取人をあなたにすることで、お母様が亡く なったときに、確実に500万円があなたに渡るということです。 しかし、そうしてしまうと、どうやらご家族の間に新たな揉め事を生じ るように思いますので、その点でも今回は生命保険加入はお勧めしませ ん。 500万円を上手に運用するとすれば、ネット銀行などの1年定期に預ける のもひとつの方法です。疑心暗鬼を抱きながら金融機関と付き合うのは 精神的にも良くないので、ペイオフの制度で、1,000万円までの預金は どの銀行に預けていても保障されますから、この際、満期になった定期 預金は、他に預けてみるのも良いのではないでしょうか。 以上、参考にしていただければ幸いです。
お礼
相続問題、とても難しいくて、頭が痛いです。相続対策に生命保険を利用するということが、素人の私には理解しにくかったです。 とてもわかりやすいご説明で、とても参考になりました。 ありがとうございます。御礼遅くなりましたことお詫び申し上げます。
- rokutaro36
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まず、保険に契約する価値はないと思います。 契約するべきではない、と思います。 500万円をどうするかですが…… 贈与には、110万円の控除枠があります。 つまり、110万円未満ならば、贈与税はかかりません。 とりあえず、100万円を受取り、残り400万円は、御母堂様のためにストックされてはいかがでしょうか。 または、相続時精算課税制度を利用すれば、2500万円までは、とりあえずは非課税となります。 ですが、もう一つ、問題があります。 それは、御母堂様が亡くなられたときの、遺産分配です。 これが、もめるのは日常茶飯事。もめない方が不思議なぐらい多いです。 今回の場合、500万円の存在を妹さんが知らないことが問題をこじらせる要因です。 人間、プライドがありますから、姉が10万円や20万円、遺産を余分に受取っても文句は言いません。面倒を見てもらったのだから、当然という自制心も働きます。 でも、500万円となれば、話は別。 妹さんの知らないうちに、コソコソと……ということがバレると、疑心暗鬼となり、もっと他にあるのではないか、などという話になり、まとまる話もまとまりません。 オープンにしてしまえば良いのです。 500万円の定期預金が満期になった。 姉の私は母親の面倒を見ているのだから100万円。 妹の貴方は50万円。 残り350万円は、御母堂様のためのストック。 このように、オープンにしておけば、多少の不満があっても、母親の目の前では文句も言えませんし、母親の面倒を見てもらっているのだから、「まあ、いいか」となります。 ご参考になれば、幸いです。
お礼
ご回答ありがとうございました。愛する家族が亡くなることで遺族間にいざこざが発生するのは、とても残念ですが、それが現実なのでしょうね。 生前贈与の非課税枠の利用など、改めて考えさせられるご意見でございました。是非、今後の参考とさせていただきます。
お礼
とても丁寧なご回答ありがとうございます。 ご教示のとおりにすることに決めました。相続というのは、とても重大な問題なんですね。今回のことを通じて、色々勉強させて頂きました。 お礼が遅くない申し訳ございません。