パンチがあるから「ボクシング」なんてのは安易な考え方で、キックにおいてのパンチと、ボクシングにおいてのパンチは、攻撃でも防御でも、技術でも、元々使えるバリエーションの数も、体の作り方すら違います。テコンドーにも、日本拳法にも、空手にも、総合格闘技にも、ムエタイにもパンチはあるんですよ。キックのように蹴りがあると、ボクシングで使えた技術の半分も使えませんよ。
ボクシングのようにクラウチングで構えると、ローキック数発で効かされてしまうため、アップライト気味に構えますが、そうするともうすでに使える技術は相当限られますし、左ボディよりも、左ミドルなら腹も腕もつぶせますし、ゼロ距離においてもショートブローを打つよりもひざ蹴りのほうが全然効果的ですからいらない技術というのも出てきます。防御では、安易にスウェーを連発するとハイキックをもらいますし、ウィービングを使い過ぎると、首をつかまれて首相撲から膝蹴りを食らいますから、ガードもブロッキングの比重がかなり大きくなります。
パンチがあるからというだけで、ボクシングと比べるいうのは甚だおかしな話で、よく走り、ドリブルがある競技だからという共通点だけで、「ハンドボールの選手はバスケットボールで通用しますか?」と聞いているのと同じことです。質問者さんなら、このような質問をされたらどのように答えるでしょうか?
また立ち技の打撃系格闘技というのは、本当にトップに立とうと思うなら、素質(いわゆる才能)がかなり大きな比重を占めていて、他の競技のように、「キャリアが長いから強くなる」というものではありません。早くから始めても弱い選手なんてたくさんいますが(特にボクシング)、逆に輪島さんは25歳からボクシングを始めて、2年半でウェルター級の世界チャンピオンになっていますし、ドイツのアルスランという選手も、25、6から始めて27歳でプロデビューして、現在はWBAのクルーザー級の世界チャンピオンに君臨しています。キックボクシングでも、水谷秀樹選手は27歳から空手を始めて、のちにR.I.S.E.の-60kgのチャンピオンになっていますし、K-1MAXでもアンディ.オロゴン選手が頭角を見せ始めています。彼はパンチの打ち方が非常にうまいです。
二十代中盤から始めて、世界のトップに立てるのは格闘技くらいです。
よって、ボクシングとキックボクシングは全く違う競技で、個人の素質なんてものはやってみないとわからないわけですらか、考えるだけ無駄なんです。
お礼
ご回答ありがとうございます! 回答者さんが言っておられることがよくわかりました すべてが変わってしまうのですね・・ 確かに、アンディ・オロゴンの成長は すばらしいものがあると思います 素質なのですね