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児童文学、なぜ「みる」「きく」はひらがな?
小学校高学年向けの児童文学で、割合漢字の多いもの(「魔法」「怪盗」など)でも、「みる」「きく」「おもう」などの動詞は平仮名であることが多いのはなぜですか? 「怪盗」などは、「かいとう」となっていたら逆に意味がわかりづらいので漢字にしているのでは? と思います。 ですが逆に低学年でも読めそうな「見る」を平仮名にするのには、どういう意味があるのでしょうか?
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児童文学に限らず、作家・翻訳家は漢字で書けるものをすべて漢字で書くわけではありません。漢字を多用しない理由は ・文字のバランスが悪くなる ・文章が堅くみえて読みにくくなる ・ページが黒っぽくなる などです。ですから、ひとつの作品のなかでも同じことばを漢字で書いたりひらがなで書いたりする場合もあります(ある大物作家がこのように使い分けたのを、編集者が統一してしまい、問題になったことがあるそうです)。 ご指摘のように「魔法」「怪盗」などの名詞はひらがなにするとわかりにくくなりますが、動詞ならそういうことはありませんから、児童文学では「みる」「きく」「おもう」などはひらがなにすることが多いのでしょう。特に児童文学の翻訳の場合は、出版社によって用字のルールが決められていて、それを遵守させられることがあります。 大人を対象とした文章も、むかしなら漢字で書いていたような副詞・接続詞等も現在ではひらがなで書くのがあたりまえになっています(例:直ちに、未だ、又、従って)。「事」「時」「中」「無い」「良い」などもかなで書くほうが多くなっています。 結局は、著者なり編集者なりの言語感覚によるものです。
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あてられる漢字がいろいろあるからじゃないでしょうか。 例えば例に挙げられている「みる」ですが、 見る:一般的な”みる” 観る:芝居などをみる 診る:診察「医者にみてもらう」 視る:調査「被災地をみる」 看る:世話など「子どもの面倒をみる」 細かく分けると5つもあります。 「きく」「おもう」も同様です。 「みる」だと「診る」以外は「見る」でも大丈夫そうですが、やはり児童書とは言え言葉を大切にする作者はあえて「見る」ではない漢字にしたくて、結果として読めない漢字を使わないようにひらがなにするのではないでしょうか。
お礼
なるほど。「みる」にもたくさん漢字がありますよね。 恥ずかしながら目から鱗です。 回答ありがとうございました。
お礼
わかりやすい解答ありがとうございます。 大人向けの本の「こと」「とき」などに当たるということですね。納得しました。