地球温暖化現象の存在は紛れも無い事実でしょう。
そして温暖化により海水面が上昇したり、大規模気候変動が発生するのも事実でしょう。
これらは疑う余地もありません。
しかし、温暖化の根本原因は何なのかについては解釈の分かれるところであり、更に温暖化が悪影響だけでなく良い影響も与えるのも事実です。
温暖化の直接原因は大気中CO2(温室効果ガス)濃度の短期間における異常上昇です。
しかし何がCO2濃度を上げたのか、について。この部分が現在の一般世論では良く理解されていません。
CO2濃度の異常上昇の原因は、地球温暖化による割合が大であり、人為排出CO2の温暖化能力は全比率中さほど多くは無いと考えられます。
産業革命以後人類は大量のCO2を排出し、同時に大量の廃熱を行ってきましたが、これらが自然の循環サイクルで処理できる範囲内のうちは大きな問題とはなりませんでした。
地球環境にはそれ自身の現状を維持しようとの機能が備わっており、どれかの要因が増大しても全体のバランスを保とうとします。
地球環境に大きな変化が発生するにしてもそれは数万年数億年の時を経てであり、その長年月の間に地球環境は自身を改革し変化に適合したバランス体系を形成します。
現在の地球で問題なのは極めて短期間のうちに変貌が起こり、地球環境の適正な変化が間に合わず、その為に方々で不都合が起こり、それ故に地球環境内の多くの生物種に悪影響が出てくる点です。
しかし長期的に見れば現在の些細な温暖化はいずれ新しい地球環境に正常に組み込まれ、新たに形成されたバランス系が保持されるでしょう。
温暖化の根本原因は、現在の地球環境のバランスを人類が破壊しつつある事によります。
このバランスの破壊により、CO2吸収量よりCO2放出量が増え、その為に温室効果により地球は温暖化しています。
更にこの温暖化により累乗的にCO2放出量が増え続けていますが、地球の高次バランス体系の保護が無かったら地球の熱暴走に至り地球は灼熱地獄になります。(現実には地球の高次バランス系により熱暴走しません)
温暖化による大気中CO2濃度の上昇は更に温暖化を推し進め、その為に更に大気中CO2が増え続けます。
この中では現在人類が人為排出しているCO2はさほど大きな意味を持ちません。
人為排出CO2を全く無くしても大気中CO2濃度は増加し続けるでしょう。
現在の地球環境の最大の問題は、人類が生存し続けている点です。これが地球環境のバランスを破壊しています。
そして地球はそのバランスを保とうとしています。人類の生存しにくい方向へと変化しつつあるということですね。
長期的に見れば温暖化は地球環境に良影響を与えます。
化学反応は高温化でより高速に進むため、生物の生存が容易くなります。生物種も増えるでしょう。
生活し易くなった将来の地球において、多くの生物・生物種が幸せな生活をおくれれば言う事はありません。人類が破滅的な環境汚染をする前で、本当に良かった、と遠い未来の後期人類は考えるかもしれませんよ。