厚生労働省の人口動態統計によると、男児の出生比(女児の出生数を100としたときの男児の割合)は、
1970年:107.1
1980年:106.0
1990年:105.4
2000年:105.8
2001年:105.5
サンプルの母数(総出生数)が 100万を超えることを考えると、1970年との比較では男児の出生比が有意に低下していると言えそうですが、ここ 10年ぐらいではほとんど変化はなさそうですね。
ここ30年での女児出生比率の増加の原因としては、(環境ホルモンなどの)環境要因の他に、(超音波検査で妊娠のかなり初期から胎児の性別が判別できるようになったことなどによる)男女の産み分けのような社会的な要因も考えられていますが、実際のところはまだ良くわかっていない(結論は出ていない)ようです。
(ちなみに、中国では男児の比率が高くなっていることが問題視されていますが、これはおそらくこのような社会的な要因によるものと思われます。)
その他諸外国でも男女比の変化が議論されているようですが、これは(化学工場の事故等での極端な環境ホルモン物質の被爆のような例を除けば、)零コンマ数パーセント程度の比率についてで、数万例以上の統計をとらなければわからないレベルの話です。
皆さんの周囲で、赤ちゃんの性別に偏りがあるように感じられたとしても、それはおそらく「偶然」ということではないでしょうか?
ダイオキシンやたばことか電磁波などの影響の可能性を否定するつもりはありませんが、よほど極端な環境条件でなければ、高々数十人程度のサンプル数で(統計的に)有意な差異を検出できるほどの影響があるとは考えにくいように思います。
(数千~数万の調査をして、やっと僅かな差が確認できるかどうか・・・・・ではないでしょうか?)
お礼
みなさん、たくさんの回答ありがとうございました。 これほどまでにいただけると思っていませんでした。 なにかしら噂みたいのがあるのですね! でも偏りがあるのではなく、目についていたのかもしれませんね。 なんだかほっとしました。