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先代萩・御殿の場 色々な型について

歌舞伎や文楽の先代萩・御殿の場で演じる役柄において色々な型が あると聞きました。どの様な型があるのでしょうか。 たとえば、八汐や政岡のそぶりなど。局や腰元の着付け、懐剣など。

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回答No.1

細かく網羅するほどの知識はないですが、有名なところですと、 政岡ですと、千松が殺される場面で、ぐっと耐える演技を、 千松から目をそむけて横を向く形、完全に平静を装ってじっと見ている形、客席正面を向く形、 ひとりになったあと「後にはひとり 正岡が」の浄瑠璃のところでへなへなと座り込む、 ここもすっかり泣き崩れる形と気丈さを保った形とあり、座り込む向きや形がそれぞれ違うかと思います。 八汐ですと、懐剣で千松を刺すとき、 憎々しくグリグリえぐる形と、一突きに刺してそのままの形、 昔は懐紙の束で刺さった懐剣を叩いた形もあったようですが、さすがに御殿女中の品位がないと、評判が悪かったらしいです。 この前の竹の間ですと、政岡がお茶のお作法でお米をといで炊きますが、 九代目団十郎は仙台伊達家のお茶の流派を調べて(石州流だそうです)、その型でお米をといだそうです。今の役者さんがどうなさっているかは知りません。 衣装については、とくに聞いたことがありません、申し訳ありません。 ただ、まあ、これらは、「型」というほど決まったものではなく、 役者さんによっていろいろ工夫、「かたち」がある、という程度のもののように思います。 お芝居によっては確かにいくつかの決まった「型」のあるものもありますが、 先代萩のこれは、そこまで定着したものではないのではないでしょうか。 この後の「床下」以降の荒獅子男之助、仁木弾正についても、過去の役者さんがいくつかの有名な「かたち」を残していますが、 「型」と呼ぶほど定着はしていないと思います。 現行上演も、過去の工夫を取り入れて、それぞれの役者さんがいろいろな形で仁木や男之助をなさっているように思います。 男之助については「型」とはべつに細かい口伝もありますが、質問内容からもそれますし、割愛します。 ていうか、 こういう内容は、歌舞伎全般について知っていくなかで自然に入ってくる知識の一部だと思いますよ。 何故「先代萩」の、しかも「御殿」の部分についてだけお知りになりたいのかわかりませんが、 部分的にここだけお知りになっても、あまり意味がわからないままで「ふうん」で終わっちゃいませんか? そもそも浄瑠璃版と歌舞伎版と、全体のストーリー全然違いますし。 もちろん興味をお持ちになるのはいいことだと思いますが ネットで質問して断片的な知識を仕入れるのでなく、気長にいろいろ本を探してお読みになるのもいいと思います。ここで聞くより正確ですし(笑)。 …えらそうで申し訳ありません。

参考URL:
http://blog.goo.ne.jp/yokikotokiku/e/a40f42bfd40d0b5d451fc884520630e8
RJFR
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 先日、久しぶりに歌舞伎を新橋演舞場で見ました。 演目が先代萩で非常にわかりやすい内容でした。 なかでも政岡をはじめとする女性が出演する御殿の場が 美しく政岡、八汐、局、腰元の着付けや振る舞いがきれいでした。 イヤホンガイドで型の話をしていたので質問しました。

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