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私立医学部か、国立医学部か
現在、某私立大学の経済学部に籍を置いている学生です。数学はできますが理科系が大の苦手だったという生粋の文系でなのですが、就職活動を来年に控え、今年の5月ごろから一般受験での医学部を目指しはじめました。運よく学士で獨協医科大学から合格を頂いたのですが、学費の高さもあり、今は国公立の入試に向け引き続き勉強中です。獨協への進学は正直悩んでいます。ちなみに、進学する場合、経済的にはそこまで問題はないといった感じです(もちろん、地方の奨学金は取る予定ですが)。ちなみに、医者になったら、小児救急をと思っています。 ★お聞きしたい1つ目は、やはり、県の奨学金を頂いて医者になるデメリットです。内容としては、”研修後に小児科医として栃木県内の病院に勤務(公立病院なら自由に選べるようです)”というものなのですが、ちゃんと勉強のできる環境があるのでしょうか?また、拘束の解消後、首都圏近郊(神奈川・東京等)での勤務は可能なのでしょうか? ★もう一つは、高知大学など地方の国立大学をねらっているのですが、よく「地方の国立行くと、帰れなくなる」と耳にします。それは本当なのでしょうか?だとしたら、金銭的デメリットを背負ってでも、私立にいった方がよいのでしょうか? 合格の保証のない国公立大学を目指し続けるか?国公立大学は今年のワントライで目途をつけ、ダメだったら獨協に行くか?それとも、獨協に行くのがベターなのか?すごく悩んでしまっています。。。。是非、ご意見お願いします。
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内科医です。 「医は仁術」という言葉に基づく過酷な勤務医の労働によって支えられてきた日本の医療も正直限界に来ています。今後はますます救急、勤務医離れが加速すると感じています。厚生労働省は付焼刃的に医学部の定員増加を行い、地方自治体は奨学金による医学生の囲い込みを開始し始めました。しかしその受け入れ先の整備はまだまだの状況です。印象としては「とりあえず新米でも医師なんだから人手の足りないところに押し込んでおけばいいだろう」という意図を感じるところもあります。県によっては非常に条件の悪い(要するに研修病院としてふさわしくない)病院に強制的に勤務させる条件のものもあるようです。その県では3人中2人が違約金を支払って契約を解除したようです。 偏差値の高い大学を出たから優秀な医師になれるわけではありません。医師としての能力は医学部教育ではなく、初期研修と後期研修にかかっています。医師としてのスキルは病院にいて患者さんを診ていれば自然に身に付くというものではありません。残念ながらそれなりの病院で研修をすればそれなりの医師にしかなれません。できる限りしっかりした研修システムのある病院を選ぶべきでしょう。確かに東京にはそういった病院が多いのですが、地方でも基幹病院であれば救急医療も充実しているので研修先としては申し分ないと思います。 栃木県の奨学金の「県内の公立病院に勤務すればよい」という条件であればある程度のレベルの研修病院が選べるのではないかと思います。しかし指定された病院によっては違約金を払うことも覚悟しておいた方がいいかもしれません。 研修終了後のことは地域によって異なると思いいますが、東京近郊であれば医局のしがらみは地方都市より薄いですので、しっかりとした研修を受けている医師(特に小児科、産科)であれば受け入れ先は多いと思います。 もうひとつの質問の地方公立医大を目指すべきか?ですが、地方公立ほど地元への囲い込みが激しいです。地元枠の拡大もされているようですので地元の学生(とくに現役)以外は以前よりも合格しにくい状況になっていると思います。正直、私立の学士入学も狭き門です。来年以降また合格できるとは限りません。今年合格できた幸運を活かすべきだと思います。 参考になれば幸いです。
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- ORZTX
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外科や救急やっている(やっていた)ものであれば、1人死なせてはじめてスタートラインにたて、10人死なせてやっと一人前(助けられなかったという意味です。悪い意味ではありません)といいます。こういった分野では場数を踏まないことにはどうにもなりませんし、そういった意味で数をこなせ機材もそろっている大都市圏の大きな病院が有利なのは確かです。 奨学金ですが、選べると言っても基本的には希望を出せると言うだけで実際に受け入れられるかどうかとはまた別の問題ですね。小児科であれば売り手市場なので大丈夫だとは思いますけど。栃木であれば宇都宮か小山あたりの大きな病院であればしっかり学べると思いますよ。 地方の国立は立場が微妙ですからね。自治体からは手放すなと言われ、上からは引き抜かれ。弱くなったとは言ってもジッツの影響はいまだありますし。とは言っても獨協医については詳しく知らないので比べることは出来ませんが、確か東大の影響がかなり強かったと思います。ですから地方国立に比べても多少のやりにくさはあるかもしれません。このあたりは帝大系かそれに準ずる大学、もしくは私立御三家でもない限りついて回るので、考えても仕方ないと言えば仕方ないんですが。 あと、地方の医学部(高知は少し離れていたはず)だと都市圏から離れていたりもして微妙に急患が少ないこともあります。 医は仁術、受ける側からすればそうでしょうが現実はそんなに甘くはありません(最近医療ドラマがはやっていて人情系の医者が妙に強調されていますが…)医者も人間、医学者もただの職業の一つに過ぎません。それほさも滅私奉公するのが当たり前のようなとらえ方をするのは問題があると思います。 身も蓋もない言い方ですが、私の知り合い(私を含めて)で医学部に進んだものは6割方金(生活)か名誉か流れで(家が病院やっているとか成績が良いからといった類のもの)でした。みな、表向きは綺麗なこと言いますけどね。進学校出身者は特にその傾向が強いと思います。 世間的に医者は高給といっていますが、実質24時間、患者に何かあったら休暇返上は当たり前の環境と心労の中で医者に支払われる対価は小さすぎると思いますよ。特に地方病院の勤務医は現代日本で最も割の合わない職業の一つだと思います。 医学部を増やすより給料上げるか、故武見氏の頃のように税制の特例をもうけて医師離れを防いだ方が効果があります。
お礼
ご返答ありがとうございます。奨学金についてはしっかり確認等とる必要がありそうですね。 教授の方と合格後、懇親会などで軽くお話をした感じだと確かに東大の影響下にあるようでした。 私の友人も数人医学部に進学していますが、皆、成績の良さと安定した収入のある職業という観点から医者をとらえています。私は、そこに関しては彼らに比べ人情系の観点から医者をとらえ、目指しているつもりですが、スタート台にたったか?という私でさえ、現実そんなには甘くないのだなと、ひしひしと感じています。 関東圏の都市部や基幹病院といった場所なら、しっかりと勉強はできそうですね。それをお聞きして少し安心しました。ありがとうございました。
- Rucas
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私もNo.1さんと同じく,質問者さんは失礼ながら打算的すぎるのでは?と正直感じてしまいました。 まとめてしまうと, (1)できるだけお金はかけない方がいい(まあ,みなさんそう思うのは当然ですよね (2)結果的には都会で働きたい って事ですよね?質問と下記の回答へのお礼の文を照らし検討するとかみ合わない点が見受けられるのでそのように判断しました。 私は,上記の考えがあるなら,そこまで経済状態が厳しくないとのことなので,とりあえず一度国立を受け,落ちたらそのまま獨協いかれた方がいいと思います。 私が疑問に思うのは,どうしてそこまで,都会の方が勉強できるから都会に行こうと思っているのか,ということ。 確かに,都会にいた方が病気の情報などは入りやすいようです(知り合いの医者談)。しかし,本人のやる気次第である程度はカバーできるとのこと。さらに,少なくとも,研修のときに学べることなんてわずかです。場所による違いは学ぶことが多少違うぐらいの差しかないと思います。もちろん,医者になってから何年かの若造の時も一緒。基礎的な知識すら身についていないのに,そこまで周りのベテランと同じペースで ついていけるはずがない。それよりもあなたは,ちゃんと何を学びたいのかを考えていますか? 都会の方が勉強できるとか気にしている割には,例えば,その大学が何が強いかとかをちっとも気にしているように見受けられないんですが。 ”研修先で勉強のできる環境があるか?”あたりまえじゃないですか!何を学びに行くつもりですか。現場を見ることそれ自体が勉強なのですよ。現在は医師不足を解消しようと教育に熱心な病院も多いです。 実際にどれだけ勉強ができるかは本人の努力にかかっていますよ。 あなたの言っている事をみると,人に環境を与えてもらうことばかり考えていて,自分の努力でやっていこうという気が感じられない。 拘束の解消後の都会の勤務についてですが,小児科の分野なら特にどこも勤務がない,ということはないと思います。 ただ,目的がいまいち見えず,単に医者になって勉強をさせてもらおうとしか考えていないように見受けられる人が,病院勤務の小児科をやっていけるとは私は思えませんが。 だって設備が整っていないから,そういうことを学べる場が近くにないから,先輩がそういうから, まだ出だしですらないので,これから成長されることを期待しますが,自立心をもっとしっかり持ってください。現場に行けば,自分ひとりで決断しなければいけないこと,実行すること,たくさんあるのです。
お礼
皆さん、率直な意見ありがとうございます。質問をしてよかったなと。失礼もへったくれもありません。皆さんに、ご返答いただくたびに、初心を思い出さされているようで。 そうですね、合格を頂くまでは、後々のことまでは一切考えていませんでしたし、僻地に行くことさえ望んでいました。しかし、いざ、合格を頂くと、どうしても後先を考えてしまうようになってしまいました。No2さんのおっしゃるとおり、「設備が整っていないから,そういうことを学べる場が近くにないから,先輩が・・」と耳にするままに、感化され、それに対し漠然と不安を感じてしまっていました。確かに、どこに行っても学ぶのはいつも自分次第であるし、学ぶことのない場所などないと思います。 確かに打算的だと思います(素直でなくすみません 涙)、ゆくゆくは親の面倒をと考えると、都会になってしまいますが、実家のそばに生活拠点を置いて仕事をしたいなと思っています(もちろん、開業という意味ではなくて)。そういった意味で都会に帰ってこれるかということを気にしています。
- uribou9
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本当に人の為にという考えがあるのなら貴方のような打算的な考えは到底ないはずですが?私は医療関係に少し接している者ですが,医は算術の人は医者になってもらったら迷惑です,医は仁術になるべきです。県の奨学金を頂いて医者になるデメリットですなんていうのは論外で,貴方は医者になるべき人ではありません。獣医でもされたらいかがですか?獣医の扱う物は器物ですから,貴方の打算的な頭には丁度いいと思いますがね。
お礼
まったく、おっしゃられる通りです。本人としては、どのような場所であれ、どんな勤務環境であれ、医者をやりたいと思っています。しかし、医者である以上、目の前にいる患者様にできる限りの治療をしてあげたいと思ってしまいます。それゆえ、少しでもより多くを学べる環境を望んでしまいます。コミュニケーションの大切さは言わずもがななのですが、過去に医療ミスで親族を失った経験から、限界はありますが、それでも、医者には可能な限り確かな技術を持っていてほしいと願っていました。多くを学び多くを還元する、そう思ったとき、先輩などの話から「地方より首都圏で武者研修したほうが」と聞き、悩み始めてしまいました。 金銭の話を出したのは、=拘束があるという点で、先輩などについて、十分に勉強ができる環境や機会を失ってしまうのではという危惧からです。
お礼
忙しいところ返信いただいて本当にありがとうございます。実情はなかなか厳しいのですね、また、そういった問題はあるのですね。 それと同時に、研修の重要性をあらためて感じました。奨学金を借りる際にはそういった点を確認、また覚悟をきめて進学をしようと思います。もう、大企業などで活躍することや財をなすことには、とうに見切りをつけた人生ですから 笑 自分の人生です。決めたからには一生分の借金を背負って行く覚悟で、自分をしっかり持って、自分の信じる道、目指す先を選び歩んでいきたいと思います。ありがとうございました。