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東野圭吾作品について(魅力、価値、欠点等)

出来ましたら、本を良く読む方にお答え頂けたら、と思います。 「本好き」の方の「独自の視点/好み」から、東野圭吾さんの著作の *素晴らしい点 *共感出来る点 *これがあるから読む価値が有る、と思う点 等、教えて頂けませんでしょうか? 私は毎日新聞連載当時の「手紙」のみ、読んでおります。 どうにも、「苦手」なのです。汗 「手紙」の連載も、イライラうんざりしつつ、何故か義務感(笑)を感じて読んでおりました。 他の作品も読んでみようかな。。。?とも思うのですが、イマイチその「価値」が私には判りません。 参考に。。。。 東野さんの他に「苦手な作家」と言えば、村上龍があります。 一度、彼の本を読みながら耐えられず、びりびりに破ってしまった事がありましたっけ。。。大汗 村上龍さん本人は好きなのですが。。。。 良く読むのは、古い作家です。 芥川、夏目、井上靖、中島敦、灰谷あたり、でしょうか。。。。 そう言えば、川端康成も苦手です。 (でも、深く語れたり、威張れる程は読んでおりませんが。。。汗) 東野圭吾作品が「嫌い」と言う方も、いらっしゃいましたら、その理由等、お聞かせ願えませんでしょうか? よろしくお願い致します!!

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noname#155689
noname#155689
回答No.9

既読書にクリスティが挙がっていますが 「アクロイド殺し」はお読みになられましたか? 「アクロイド殺し」は 今でこそミステリーのマスターピース的作品のひとつと賞されますが 発表当時は多くのミステリファンから そして、それ以上にミステリー作家から 「フェアでない」と大批判を浴びたそうです。 「フェアでない」とは要するに「ルール違反だ」という非難です。 つまりミステリーには「暗黙のルール」が存在していたことになります。 (暗黙、どころか「ノックスの十戒」「ヴァン・ダインの二十則」など 明文化されていたりもするのですが・・・) http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%F4%A5%A1%A5%F3%A1%A6%A5%C0%A5%A4%A5%F3%A4%CE%C6%F3%BD%BD%C2%A7 つまりミステリーは「ルールに縛られた創作」でもあるのです。 ある作家はそれを「形式美」や「様式美」へと高める努力をし (横溝正史などは、まさに様式美の代表格でしょうか) ある作家は様式や形式を破壊することで新しい可能性を拓こうとしました。 (ご質問者さまの既読書には、こちらのタイプがないように思います。) いずれにせよ、ミステリー作家というのは 様式や形式に無自覚ではいられない人たちだと思います。 (ミステリーに限らず「ジャンルもの」というのはそういうモノだと思います。) (良し悪しはさておくとします。でも、ちょっと蛸壺的ですね。) ミステリーとはよく探偵と読者の知恵比べだといわれます。 探偵が入手した情報(作品内情報)をもとに、読者は探偵より先に真犯人を推理しようとします。 でも、ミステリーも読みなれてくると ●要するに一番怪しくないヤツが真犯人なんでしょ。 なんて、作者の気持ち(作品外情報)を読んで、真犯人を当ててしまったりするわけです。 だから、作者も、作品内世界(オブジェクト・レベル)だけにトリックを仕掛けるだけでなく 作品外世界(メタ・レベル)にもトリックを仕掛けるようになります。 その最初の作品だとされるのが「アクロイド殺し」だといわれます。 今ではミステリーの「1ジャンル」にまで拡大しています。 このジャンルが極端に突き進んだモノに 例えば綾辻行人「どんどん橋、落ちた」(講談社文庫)などがありますが ここまで来ると私も正直ついていけません。 (多くの方がついていけないのではないかと思います。) No.8さんおススメの「悪意」もこのジャンルに括れる作品だと思いますが 東野圭吾はジャンルとの距離の取り方が上手いと思います。 個人的に「悪意」は、その読後感と 電子機器などに感じる中途半端な古臭さが苦手なのですが 「アクロイド殺し」の、無理のない「進化形」だと思います。 「容疑者Xの献身」も、カテゴライズすれば (でも、カテゴライズするのって、野暮なことですね) ハウダニット(How Done It)型ミステリーなのですが ●オブジェクト・レベルでも、まだこんなトリックが残っていたか。 と感心すると同時に、オブジェクト・レベルで勝負を掛けてきた 作者の心意気のようなものにも好感を持ちました。 文章も簡潔明瞭で読みやすいと思うのですが。 (重苦しい、というのは、分かりにくい、とは違いますよね。) 東野作品は、いつも通勤電車2往復で読み終えてしまうので 個人的にはモノ足りなく感じてしまいます。 (京極夏彦ぐらいのボリュームが好きなもので・・・。) また、話が長くなってしまいましたね。 村上龍については「余裕があったらまた」ということでご勘弁ください。 最後に。 文芸作品におけるメタ・レベル作家の代表といえば ジェームス・ジョイスですかね。 未読なら、面白いかつまらないかはさておき こういう創作世界もあるということを知っておくことは 損ではないと思います。

noname#122427
質問者

お礼

こんばんは。 再びの丁寧な回答、ありがとうございます!! >既読書にクリスティが挙がっていますが >「アクロイド殺し」はお読みになられましたか? いいえ。。。。しょぼん。。。 一応「本好きの端くれ」のつもりで居たのですが、今回の質問でそんな「つもり」はトンデモナイ、事が身に沁みました。。。 >「ヴァン・ダインの二十則」 参考ページをありがとうございます! 読んだだけでワクワクしてしまいました。汗 ミステリーと言う分野は、文学の中でも特殊な分野かも知れませんね。 文学に関する決まり事、なんて気にした事も無かったのです。 勿論、文語と口語、定型詩、等は意識しますが、それ以外に何と言うか。。。「美意識についての定義」のようなものが有って、しかも明文化までされているなんて。。。。本当に今回のこの質問は意義深いものになったなあ。。。と感謝申し上げます。 >東野圭吾はジャンルとの距離の取り方が上手いと思います。 此処の作品の善し悪しに止まらず、「俯瞰的視点」からのご回答に、ただ只「開眼!(汗)」な思いです。 どうにも、最近は読む分野が偏って来た(と言うか、読み方が偏って来ているのでしょうね。。。)ように感じておりましたので、ご教示頂いた「新たな楽しみ方」は何だか「風穴が開いた!」と迄感じます。^^ >(重苦しい、というのは、分かりにくい、とは違いますよね。) はい。文章自体は「とても判り易い」ものだと感じます。 ただ重苦しい。。。でも、CUE009様のアドバイスを片隅に意識して読むと、重苦しさ以外のもの、が見えそうですね。 ミステリーの読み方、更に文学と言うものの俯瞰的な楽しみ方まで教えて頂きまして、ひたすらに感謝申し上げます。 本当にありがとうございました!!

その他の回答 (8)

回答No.8

個人的には、「バラエティにとんだ作品がある」というのが魅力だと思います。 基本的には、「ミステリー小説」と呼ばれるような作品を手がけているわけですが、初期の頃の密室であるとかを中心とした「本格ミステリ」から、社会問題などを綴った「社会派ミステリ」、SF的な要素を含んだSFミステリに、ユーモア作品とでも言うような作品…というような非常に幅広い作風を持っていると思います。 評価している方は多いようですが、私も『手紙』は、あまり好きな作品ではありません。正直、ワンパターンの展開を小手先のテクニックでかわしただけ、というような印象が強いので… 私自身が好きなのは『悪意』です。 全編が手記によって記述される、というちょっと変わった構成を取っている作品なのですが、読み終わって、そういうトリックか、とかなり驚きました。 まぁ、救いのない話なので、その辺りが苦手な方にはお勧めできないのですが(^^;)

noname#122427
質問者

お礼

回答をありがとうございます!! >「バラエティにとんだ作品がある」というのが魅力 そうですね。ひとりの作家が自身の一つの人生から眺めるそれぞれの世界。。。と言うのは、とても興味深いものがありますものね。 そして、その「多種多様」の中から、「何らかの一貫性を見つける」と言う、読書の楽しみもあるのだ、と別の回答者様が教えてくださいました。 >評価している方は多いようですが、私も『手紙』は、あまり好きな作品ではありません。 そうなのですね。。。いえ、質問冒頭で「よく本を読む方に」と断ったのは、一般的な評価と本好きの方の評価が、別れる事が多いように思ったからなのです。 「一般的な評価」と言うものは、穿った見方をすれば「商業的/大衆的評価」です。 方や、「本好きの方の評価」は、実は長い目でみれば、「身のある評価」と言えるように感じたからです。(ちょっと偉そうですね。。。汗) こうして、「生の評価」を教えて頂けてたいへん参考になりました。 「悪意」。。。救いが無い、と言う所に構えつつ(汗)、読んでみようかな、と思っております。 丁寧な回答に感謝します。 ありがとうございました!!^^

回答No.7

お薦め…というほどのことはないのですが、 ガリレオのシリーズは身近な小学生も楽しんでいるようです。 私も結構面白かったと思います。 (ドラマは華やかさをプラスするために湯川の相方が女性刑事になったのが非常にガッカリでしたが。) それ以外の最近の作品は興味がわかないのでほとんど読んでいません。 あとは、昔読んだ『名探偵の掟』や『探偵倶楽部』は面白かったです。 初期の作品には面白いのもあるので試しに読んでみてはどうでしょう? 何がどう面白いか…というのは、覚えてないので説明できないんですけれど(笑)

noname#122427
質問者

お礼

こんにちは。 再びの回答に感謝申し上げます!^^ >ガリレオのシリーズ >『名探偵の掟』や『探偵倶楽部』 推薦ありがとうございます。 やはり初期作品から取りかかった方が良さそうですね。 好きな作家として、挙げているものとはまた別に、推理やミステリーと言った「頭の体操」的な、「遊び」とも言うべき分野の読書も好きです。 特に、こんな肩肘張った私には必要な本かも知れません。^^ 少しずつ読んで行きたいと思います。 ありがとうございました!!

noname#155689
noname#155689
回答No.6

芥川、夏目、井上靖、中島敦、灰谷あたりが好きな方が なんで東野圭吾を気にするんだろう?なんて 単純な疑問があるのですが、参加させていただきます。 なお私、東野作品は数冊しか読んでいませんし そんなに好きなわけでもありません。 数冊読んだだけでその作家を論じるのもどうかと思うのですが まあ、以下そんな見方をする人もいるんだと思って サラッと読み流していただければ幸いです。 この作家の本質はミステリー さらに絞れば「本格ミステリー」作家だと思うのです。 他の方から指摘があるように いろんなジャンルの作品を書いていますが 本格ミステリー作家が、いろんなジャンルを手掛けていると思って読んだ方が 各々の作品を理解しやすいと思うのです。 本格ミステリーというのはなかなか特殊なジャンルであるようです。 私は大好きなのですが、苦手な方からは 「人物描写が出来ていない」とか「登場人物の行動が理解できない」とか 「作者が一体何を言いたいのか分からない」「悪趣味」「暗い」などとよく叩かれます。 (ご質問者さまの東野圭吾作品に対する感想もそんな感じではないですか?) でも、本格ミステリー・ファンにとっては その手の批判は「的外れ」でしかないんです。 なぜなら、本格ミステリーとは 小説の中で展開する物語(本格ミステリ用語で「地の文」)を 論じるものではないんです。 本格ミステリーというのはどうやら和製英語らしく 英語では「パズラー(puzzler)」と呼ばれます。 つまり「パズル」ですよね。 パズルの醍醐味は、バラバラのピースを組み立てて ひとつの絵柄を完成させる、という「行為」そのものが主で 完成した絵柄を鑑賞するのは二次的なことだと思います。 同様に、パズラー作品の醍醐味は、作者との知恵比べ~すなわち 作者が仕掛けた謎を(種明かしの前に)読み解くことであって 地の文(小説内世界)の鑑賞はやっぱり二次的なことだと思うのです。 極端な例を挙げますが、宜しかったら 泡坂妻夫の「幸せの書」というのをお読みになって下さい。 内容はごくごく平凡なミステリーです。 しかし、この本の存在そのものに仕掛けられた「謎」に 呆気にとられること請け合いです。 (面白いと思うよりは、バカだと思われてしまうかしら。) 先に、この作家はいろんなジャンルの作品を書いていることに触れましたが 恐らくこの作家の関心はジャンルという形式や その構造にあるのではないかと思うのです。 というのも、ジャンルにべったりな作品を書いたと思えば その裏をかいたり、そのまた裏をかいたり、というようなことを (数冊読んだ限りでは)やっているように見えるのです。 何か、ぐだぐだと長くなりましたね。 私のおススメは先日映画化された「容疑者Xの献身」です。 これは「探偵ガリレオシリーズ」中の1作ですが TVの「ガリレオ」を先に見ちゃったもんで きっとキャラやフォーマットを楽しむ お気楽エンターテインメントだと思い込んで読んじゃったんです。 そしたら、意外(失礼)にも「本格ミステリー(むしろ新本格)だったんで すっかり騙されて「やられた!」と思ってしまいました。 (すいません、個人の事情ですね、これは。) 以上、私の適当な意見でした。 (ちなみに私は村上龍作品も微妙に思いつつ好きです。)

noname#122427
質問者

お礼

こんばんは。 とても斬新な視点からの回答、嬉しいです。^^ >本格ミステリー作家が、いろんなジャンルを手掛けていると思って読んだ方が >各々の作品を理解しやすいと思うのです。 そのようですね。 最近注目されている「社会派作品群」を読んで感じた違和感が、CUE009様の回答で解凍して行くように思います。(恥!) いえ、何だか「これだけじゃない!」と言う印象を受けたので気になっているのです。この人はもっと深い何かを書こうとしている。。。。と言うような。 >(ご質問者さまの東野圭吾作品に対する感想もそんな感じではないですか?) はい。 よく調べもしないで「欠点」等とは、言うものではありませんね。 浅はかでした。。。 ミステリー分野については、これから補足欄に書こうと思っております。 >泡坂妻夫の「幸せの書」というのをお読みになって下さい。 初めて聞いた作家です。。。汗 是非探してみたいと思います。 >恐らくこの作家の関心はジャンルという形式や >その構造にあるのではないかと思うのです。 うわーーーとても斬新な読み方(書き方も)ですね! そう言う意図で、創作意欲を掻き立てる作家も居ても良いですものね。 うーーーん。。。。「文学の新しい読み方」を教えて頂いた気分です。 >(ちなみに私は村上龍作品も微妙に思いつつ好きです。) もしお時間等お許し頂けるなら、この「微妙に思う点/理由」を教えて頂けませんでしょうか? 「気になるのに読めない作家」って、何だかとても引っかかるのです。 どうして私には読めないのか?がとても気になっているのです。 厚かましいお願いで申し訳ありません! お気が向いたら、で構いません。^^ ありがとうございました!!

noname#122427
質問者

補足

どうやら、東野さんは「本格ミステリ」を主軸にしている作家なのですね。親切に回答下さっている皆様、私の調べ無精をお許しください! さて、 >芥川、夏目、井上靖、中島敦、灰谷あたりが好きな方が >なんで東野圭吾を気にするんだろう?なんて >単純な疑問があるのですが、 とのご質問を頂きまして、私も「何でだっけ?」と思いました。汗 そして、CUE009様の丁寧な「ミステリーの読み方」のご指導を頂きまして、その理由(「これだけじゃない!」と言う予感、のようなもの。)も判りました。 そして、如何に自分が「ジャンルと言うものに無頓着か」も判りました。 (好きな作家を挙げてはいますが、これらの作家の「系図」等はさっぱりカンカン!です。誰が誰の系統を受けているか?なんて、判りません。) 此処で私自身の読んだミステリーを並べさせて頂きます。 その上で、「この作家が好きなら東野さんは面白い筈!」や「この程度の読破経験では、東野作品の素晴らしさは理解出来ない筈!」等、ご指摘頂けましたら嬉しいです。 (概ね読んだ順に) 江戸川乱歩「少年探偵団」シリーズ 「シャーロック・ホームズ」シリーズ ルフラン「ルパン」シリーズ アガサ・クリスティ「ポワロ」シリーズ エドガー・アラン・ポー「黒猫」「アッシャー家の崩壊」等 夏樹静子 数冊 松本清張 書名忘却 横溝正史 「犬神家の人々」 他にも何か読んだ記憶。 こんな感じです。 先述の通り、「ジャンルに無頓着」故、とんちんかんな作品が混じっているかも知れません。 夏樹静子さんなんかは、ミステリーとしては「あまい」方なのかしら。。。? ミステリー、サスペンス、探偵、推理。。。あーーーまた判らなくなって来ました。調べなきゃ。。。。

  • jlrsmama
  • ベストアンサー率21% (150/693)
回答No.5

私も「ダメ」な方です(村上龍は好きなんですけどね)。 こんなに人気があるんだし、ハマれたらたくさん読むものができていいなー、と思っていろんなタイプを6~7冊は読んでるんですが、結局どれも私には合わないことがわかりました(…遅い)。 まず「人物造形が弱い」ような気がします。 ストーリーがイマイチでもキャラクターが魅力的だと結構楽しめると思うんですが。 今人気の「ガリレオ」は読んだことさえ忘れてました。 また「文章が平板」というか、惹きつけられるような文章じゃないんで、これで「白夜行」や「殺人の門」などの感情移入を許さないタイプの作品を読むのはかなり辛いです。 実は、私も同じことを聞いてみたかったんです。 何でこんなに人気があるのに、私には面白くないんだろうって。 そんな訳で、全然参考にならない回答ですみません^^;

noname#122427
質問者

お礼

こんばんは。 回答をありがとうございます!! >私も「ダメ」な方です(村上龍は好きなんですけどね)。 仲間発見!^^ 龍さんは好きとの事ですが、「コインロッカー・ベイビーズ」はいかがでしょうか? あれで、私は龍さんに挑むのを諦めました。。。汗 ちなみに「びりびりにしちゃった」のは、「トパーズ」です。 (話がずれました。。。) >いろんなタイプを6~7冊は読んでるんですが 私はとても狭い範囲で二冊です。大汗 こうして皆様から回答を頂いて、「ミステリー」「探偵もの」等が有る、と言う事を初めて知りまして、「自分で調べていない」のが丸々露呈してしまいました。お恥ずかしい。。。。 でも、「生の言葉で」教えて頂くとより一層興味が沸きますね。^^ ミステリー/探偵が大本に有るとしたら、「手紙」等で感じた人物描写の詰めの甘さ(?)も気にならないように思います。 もう一度、と言うか、改めて初期作品から読んでみようかな。。。と思っています。結局「合わない」なら、それできっぱり諦めようかな、と。^^ ありがとうございました!!

  • sara0920
  • ベストアンサー率33% (1/3)
回答No.4

わたしはガリレオから入ったクチなので「容疑者X」を読みましたけど…なんか救いがないなぁ…という印象でした。 あと緻密な文章もやりすぎると硬いですね。少し読みづらかったです。 ただ人間描写が魅力的でした。 次に読んだのがさまよう刃なんですが…これもまたなんか重苦しく…。 読み終わってからしばらくうつ状態になってしまいました。 でもなかなかの人と思ったので次は怪笑小説を読んでみようと思います。 まだこれしか読んでないので参考にならないかもしれませんが、ミステリーとしてのからくりは非常にうまいと思います。 でも読んでると疲れますね。 あと村上龍さん…わたしもニガテです。 以前村上春樹さんと間違えて借りてきたときは「なんじゃこりゃ…」という感想でした。 まぁ本なんて自分の好きなものを読めばいいのですから、理由などなくても「嫌だな」と思ったら読まなくてもいいんじゃないでしょうか。 でも連載物を読み始めるとつまらなくても読み続けてしまうって言うのはわかりますw 長文、乱文失礼いたしました

noname#122427
質問者

お礼

回答をありがとうございます!! >なんか救いがないなぁ…という印象でした。 そう!それです。^^ 「救いが無い」。。。と言うか、「救いを放棄している」と言うか。。。。 >あと緻密な文章もやりすぎると硬いですね。少し読みづらかったです。 そうですね、文章は硬い方だとは思いますが、私は柔らかい文章の方が苦手なので、硬さは気にならないのですよね。。。じゃあ、何故「苦手」なのか?って感じですね。^^ >ただ人間描写が魅力的でした。 ちょっと「詰めが甘い」気がしませんでしょうか? 何処か。。。何処か。。。「解釈に余地が有る」ように思うのです。 特にこの状況設定で、登場人物の「人生の選択の方向性」から言って、もっと何て言うか。。。「徹底的な余地の無さ」が必要に思ってしまうのです。 そして「余地が有る」んだから、「もっと良い未来」を目指してみせてよ!!と思ってしまうのかも知れません。。。。汗 >以前村上春樹さんと間違えて借りてきたときは「なんじゃこりゃ…」という感想でした。 あはは! それは大変でしたね!笑 私は春樹さんはノルウェイと国境しか読んでませんが、好きです。 最近は作風が変わった、と聞いていますがいかがでしょうか? いえ。。。。ノルウェイで味わった、あの「孤独感」にまた挑むのは怖じ気付きます。汗   春樹さんと龍さんは、もともと仲が良いのだそうですね。面白いですよね。 >理由などなくても「嫌だな」と思ったら読まなくてもいいんじゃないでしょうか。 そうですね!^^ 只、何かその作品で「得られた筈のもの」が有ったのならば、もったいないな。。。と言う感じなのです。(欲張りです。汗) 何かその「価値あるものを得る方法」が有るのならば、試みてみたい、と思っております。 ありがとうございました!!

  • pascals
  • ベストアンサー率39% (29/73)
回答No.3

「極限状態の設定」と「普通の人物」の対比がおもしろいかなあ。 極限状態の中で普通の人間がどう考え、行動するか、みたいなことを書くことにいつも挑戦しているような印象があります。 それは単純におもしろいのですが、その設定のもつ意味までたどりつかないと、読書体験として盛り上がらないことになりますよね。 『秘密』は娘の身体に妻の心がやどってしまい戸惑いと不安の日々を送る男の物語ですが、これなんかは「父親になる」ということの難しさをかたちをかえて書いたのかな、と思わせられるところがあります。 でもかたちをかえずに書けたら最高、なのでは?とも思ったり。 つまり、作中の極端な設定に積極的な意味を見いだせるかどうかで、読書体験の価値が変わりそうな作家です。 読み終わった時に、「それで、だから何?」と思うか、うちのめされて涙がとまらなかったり、ちょっと外界の見え方がかわったように感じたりするか、読者の反応が両極端になりそう。

noname#122427
質問者

お礼

回答をありがとうございます。^^ >「極限状態の設定」と「普通の人物」の対比 >それは単純におもしろいのですが、その設定のもつ意味までたどりつかないと、読書体験として盛り上がらないことになりますよね。 「極限状態」。。。判ります。その通りですね。 そして、「その意味に辿りついて、初めて楽しさが判る」。。。はい。 作家の思いに寄り添う、ような、読者が「自ら共感を求める」ような、「能動的な読み方」ですよね。 「手紙」等は、その「極限状態の設定」に違和感は無いし、その状況での人の生き様に興味も有りましたが、ちょっと「上滑り」の感が否めなかったのです、私としては。(偉そうな!汗) どこまでも「落ちる選択」をする、と言う登場人物に拒否感を感じたのかも知れません。 その極限状態に置かれた人間の「弱さ」を描きたかったのかしら。。。と思いつつ、もうちょっと頭と心を使えば、「もっと良い未来」に辿り着けそうに思ったのです。 そして、彼らがその未来を放棄しているように見えて、苛立ったのです。 その姿は、そのまま、現在の社会の「言い訳じみた閉塞感」に重なって、なんだかなーーーーと思ってしまったのです。。。。 思うままに拙い感想を書いてしまいましたが、「読み違えている」等、思われる所がありましたら、指摘頂けると有り難いです。 ありがとうございました!!

回答No.2

東野圭吾さん作品のいいところは、難しくないところでしょうか。 小学生でも楽々読める読みやすさ。 だから、たくさん映像化されるのか?と思ったりしています。 私は、特に好きでも嫌いでもないですが、ある程度面白いのでいいかなと思います。 作品の数も多いですし。 昔、『ある閉ざされた雪の山荘で』を読んだときは、読み終わって本を投げました(笑) 初めて読んだのは『白馬山荘殺人事件』ですが、これは楽しめた記憶があります。

noname#122427
質問者

お礼

回答頂き、感謝致します!^^ >東野圭吾さん作品のいいところは、難しくないところでしょうか。 そ、そ。。。そうなのですか? 私が読んだのが「手紙」とそう言えば「秘密」も、でした。 いや。。。「難しい」と思ったのですが。。。汗 難しい、と言うより「重苦しい」。 もう一つ言えば「大人味」で。。。(何のこっちゃ!) よろしければ、「読み易い」物の中から、「ginkuro814様のお薦め」を教えて頂けませんでしょうか? きっと、私は「東野作品」を、狭い視野で見ているのでしょうね。。。 ちょっと色々探してみます。 ありがとうございました!!

  • tokube
  • ベストアンサー率28% (35/123)
回答No.1

一口に「東野圭吾作品」と言ってもさまざまなジャンルがあります。 なので東野さんの作品でも好きなものと苦手なものがあります。 たとえば「殺人現場は雲の上」や「怪笑小説」などはユーモラスな作品で、楽しく読むことができます。 自伝(?)の「あの頃ぼくらはアホでした」なんかも面白かったですね。 「名探偵の掟」や「超・殺人事件」などはメタ・ミステリっぽくなっています。 そして最近はどうやら社会派小説が多いようです。 質問者さんの挙げられた「手紙」や「白夜行」などがこれに当たるかと。 私もこの手の作品は苦手です。 なんか全体の雰囲気が重苦しいというか…。 なので最近の東野作品にはあまり手を出していません。 「流星の絆」は面白かったですが。 まあ私は本を娯楽として捉えているのであまり読む価値とかは考えていませんが…。

noname#122427
質問者

お礼

回答ありがとうございます!! >一口に「東野圭吾作品」と言ってもさまざまなジャンルがあります。 私自身が書店の店頭に「新刊!!」となっている本は手に取らない事が多いので、最近の作家は必然的に読まないのですよね。。。。汗 そんなところに、よく東野さんの名前や著作を耳にするので気になったのです。「手紙」は、特に意識して読んだ訳では無いので、後から東野さんだった、と気が付きました。 >そして最近はどうやら社会派小説が多いようです。 そうかあ。。。以前の作品なら、私でも読めるのかも知れませんね。^^ そう、「重苦しい」のです。似た空気を、私は宮本輝の作品でも感じます。だから、そう言えば彼も「苦手な作家」です。。。汗 >まあ私は本を娯楽として捉えているのであまり読む価値とかは考えていませんが…。 私はついついどんな物や事からでも「何かを得てやろう」と考えてしまうので。。。。ちょっと肩に力が入り過ぎなのです。。。。汗 ありがとうございました!!^^

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