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ジャクスン・ポロック
ジャクスン・ポロックに限ったことではないのですが、僕は抽象画の価値というか良さがどうしてもわかりません。 100億円を超える価値をどこに見出すのでしょう? http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20081126_15_most_expensive_paintings/ 説明をしていただける方おられますでしょうか。
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紅葉って美しいと思うのですが、紅葉を見る時に紅葉が「何かの形に具象的に見える」などということにこだわって観ていらっしゃいますか? 夕焼けの空を観る時に青や赤で何かに見えるものが描いてあるのにこだわるでしょうか。 絵の具の滴りや筆を洗った水に絵の具が拡がるのや化学の実験や工業で薬や素材の色が変わって行くのを飽きずに観ていたことはありませんか? そういうことを人間の手で物にしてみようと考えた人たちがいます。 「抽象」と言われている美術にも全く頭の中だけから生まれた物もありますが多くは自然からそういう形でモチーフを得ている物が多いのです。 次に落札価格の問題ですがこればっかりは売り手買い手当事者同士の問題と思います。 具象画でもものすごく高いのが多いですよ。 ちなみにリンク先の絵はほとんどが具象画だし同じぐらい高いです。 自分の好きじゃない絵やマニアのアイテムの相場が法外に高いと思う。これはよくあることでいちいち悩んでたらきりがありません。人の世はそういうものです。
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No.4です。 ポロックを観る場合その大きさも重要だと思います。 ニューヨークのMoMA(近代美術館) の以前の建物で上階に高く展示されたポロックの大きな作品(「ONE」だったか)の時間を止めたような印象と下の階に低く展示されたモネの「睡蓮」の大きさと絵の具の物質感は本の印象と全く違っていていまだに忘れられません。 色の対比、形、バランス(場所的な対比)、質感、動き、空間に及ぼす力、そういった面に感覚を働かせながら観れば必ず何かしらを心に受けるものと思います。 いつの日かもし世の中がお金を介さないでも物の価値を評価できるようになれば金額の問題など忘れて自然に芸術に接することができるようになると思います。 芸術では現実に腹を膨らましたり気温をあげて暖を取ったりできないだけになおさら人間の世界での価値とお金の奇妙な矛盾点に心が行ってしまうのではないか、社会と同じ問題を持っているのがよりはっきりと象徴的に見えてしまうのではないか、そんなことを考えます。
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純粋に物事を見ることのできる目を養っていきたいですね。 今回は、非常に勉強できました。 ありがとうございました。
値段に関してはオークションの値段なのでなんともいえません。 有名な画家というだけで人手に渡っていくうちに値段がつりあがる ことはよくあることなので。適正な値段かどうかはわからないですね。 ポロックの絵を簡単に説明するとなんで油絵のような画材を使用するとき 筆をつかわないとイケナイとだれが決めたの?ってことでしょう。 垂らしたり流したり飛ばしたりしても描けるし綺麗だろうってことです。 ネイティブアメリカンの砂絵なども砂を上から降りかけて描いたりし すますしこの方法のほうが具体的な形を描かないで絵の具のシミの形や 絵の具の配置を綺麗に表現できる方法だと気づいたからでしょうね。 モネの睡蓮も睡蓮と見ないで絵の具の配置と捕らえるとポロックとの 共通点が出てくるのではないかと思います。 私達の身近な持ち物でも同じような表現のデザインのものはありますよ。 たとえば、Tシャツやジーンズにわざと絵の具を飛ばしてアクセントに したりしてるでしょ? あなたはその絵の具のシミをカッコイイと 思うかどうかは好みですけど一応考えとしては同じですよ。 平面でやったか服につかったかどうかだけなんですよね。 シミの位置が気に入らないからGパン買わなかったとなったら一応 シミの位置を吟味しているわけです。ポロックも同じで吟味して 絵の具をたらしてるってわけです。 気に入るかどうかはGパンと同じで好みですけど。
お礼
回答をいただきありがとうございます。 オークションの価格については、投資としての対象になってしまうのでしょうね。 僕がちゃんと勉強していないからだと思いますが、作品によっては単なるデザインに見えてしまいます。 抽象を理解しないのは、自分自身の視野を狭くしてしまうので、少し勉強してみたいと思います。 ありがとうございました。
値段はオークションでの値段なのでなんともいえないですね。 最初の値段はもっともっと低い値段でしょうが人手に渡るうちに高くなる ものなんですよ有名画家の値段は。 ポロックの絵を簡単に説明すると、なぜ絵を描くときに筆で描いたもの だけしか認めないのか? 垂らしたり流したりしても描けるし 綺麗だろうってとこじゃないでしょうか。ネイティブアメリカンとかの 砂絵などは筆は使わないですし、具体的な形より絵の具そのもののシミ の綺麗さを見せるにはこの方法が適切だったともいえます。 モネの睡蓮を睡蓮として見るのではなく絵の具のシミや塊と考えたとき ポロックとの共通点が出てくると思います。 あとは好みですかね。
美術、建築分野で複数の仕事に就いている者ですが、未熟者故の至らぬ部分はご容赦下さいませ。 >ジャクスン・ポロックに限ったことではないのですが、僕は抽象画の価値というか良さがどうしてもわかりません。 抽象画と言えども、本当に千差万別です。 また、参照サイトを拝見させていただいたのですが、得てして絵画はカタログ印刷やサイトに載せると、実物の臨場感、迫力、色彩の迷彩、細かな筆のタッチなどの決定的な欠如は否めません。 ですから、具象絵画以上に抽象絵画は抽象度を極めるほどに、本物との印象との乖離を招かざるを得ないのです。 現にサイト上では一番高価なポロックのNo.5が一番貧弱に見えてしまっているようにも映ります。 この作品はしかるべき静謐な場所にて目の当たりにすると、おびただしいほどの線や滴りが錯綜した洪水の中に観客は引き込まれ、凄まじいほどの怒涛の緊迫感に圧倒、打ちのめされるかもしれません。 ですが、この予想ですら抽象絵画も好きな私の偏った主観ですので、質問者様は質問者様なりの見方、評価、印象に素直に従ったほうがよろしいかと思われます。 何よりも大切な質問者様の価値観なのですから。 床の上に広げられたキャンバス上でのアクション・ペインティングを行ったポロックは抽象表現主義を代表する大変有名なアメリカの画家です。 ドリッピング(滴り)、ポーリング(流し)、スパター(はね飛ばし)は彼なりの抽象絵画への斬新な挑戦と表現手法でした。 そんな彼もその後の更なる試行錯誤の迷走の中、自動車の衝突事故で44年の人生の幕を閉じます。 そんな鬼才のドラマティックなストーリーも彼の絵画を目の当たりにすると感動を喚起させるのかもしれません。 >100億円を超える価値をどこに見出すのでしょう? まず、100億円をたかが絵画1枚に苦もなく支払う「金銭的余裕」と「心理的余裕」、そして「幾ばくかの動産価値もしくは投機目的」を見出した人がいた、ということでしょう。 これら全て満たす人が広い世界の中にいるのですから、本当にスケールの大きい話だと思います。 余談で恐縮ですが、件のサイトにてNo.5の下に「「機動戦士ガンダムの絵画が海外のオークションで高騰、6500万円で落札」とありましたね。 ケロロ軍曹でしかガンダムを知らない私は「うへ~物好きもいるもんだ♪」と鼻で笑ってしまったのですが、蛇がモビルスーツの腰に絡まった金箔の絵画はなかなかシュールな感じでイケてると思いました(笑)。 それでも6500万円はあり得ないと思いますが…。 どなかた他に詳しい方がいらしたら私もご教授いただきたいと思います。 失礼致しました。
お礼
お礼が遅れて申し訳ありません。 回答をいただき感謝いたします。 確かにJPG画像では、ポロックのNo.5が一番貧弱に見えてしまいます。 僕は、ピカソやシャガールなどの具象は好きで、時々美術館にも足を運びます。 ただ抽象画は、見てもよくわからないので、好きになることはなかったのですが、オークションでの価格があまりに高いのでこのような質問をさせていただきました。 mashumaro2様のおっしゃるように作家の人生を勉強してみると見方もかわるのでしょうね。 ありがとうございました。
お礼
回答ありがとうございます。 紅葉を例えた説明ありがとうございます。 なるほど!と、いう感じで目から鱗です。 形として脳で理解しようという先入観があるから、抽象がわからないのでしょうね。 今度美術館へ足を運ぶ際には、先入観を持たずに楽しもうかと思います。 ありがとうございました。