介護施設を併用している、有床診療所の医師です。
食事摂取困難の原因は2通りあり、拒食と嚥下困難です。あなたのおばあさんは拒食の方ではないかと思われます。グループホームに入居されていた事を考えると、認知症の進行により、食事が食べ物であるという認識が無くなってきているのではないでしょうか。こういった際に、私の施設では味覚調査や食種の変更(普通食、刻み食、流動食、ソフト食など)や好みの調査などを行い、解決策を探ります。同時に、精神的に安定された環境を作るため、心の隅に残っているかもしれない楽しい記憶や思い出を調査し、そこを糸口に職員と利用者の信頼関係(なじみの関係)を構築しようと努めます。しかし、入院していて気分が良いはずもなく、結局は内視鏡による胃ろう造設にならざるを得ないことも多々あります。私の施設では栄養士や言語聴覚士もおり、職員教育の観点からも上記のようなことを行っていますが、一般の医療機関や介護施設ではなかなか難しいことも事実です。家族の方にできる一番のことは、頻回に訪れ手を握って話しかけ続けることかなと思います。あなたの事がわからなくなっていても、別の信頼関係は築ける可能性はあります。
また、胃ろう造設の是非にはいろいろな意見がありますが、栄養状態が改善することで、より安定した精神状態になられる方も経験しています。その為、私は積極的に胃ろう造設を行います。暴論かも知れませんが、通常の点滴にはほとんど栄養がなく、胃ろう造設を行わないのなら点滴も中止すべきではないでしょうか。
お礼
ご回答ありがとうございます。 看護士さんなどに相談してから食べさせてみます!! しかし、昨日お見舞いしたら、完全に無視し、寝たふりをしていました・・・