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遺伝性の病を持たれている方、子供をもうけるか否か、どう判断されましたか?
妻は幼少の頃、網膜にできる悪性腫瘍「網膜芽細胞腫」でした。 両眼に発症し、当初は両目とも失明すると言われていたのですが、治療の末に何とか片目は視力を保つことが出来ましたが、片目は失明し義眼です。 ちなみに、妻の両親や親戚に癌を患った人はいませんので、妻の「網膜芽細胞腫」は遺伝性のものではありません。 医師に網膜芽細胞腫が子へ遺伝する確率は、90%以上だと知らされました。妻の網膜芽細胞腫は両眼性の為、遺伝率が非常に高いそうです。産まれてきた子供が「健常」である可能性は非常に低く、片目または両目失明、もしくは弱視、癌の転移という障害がでる可能性が非常に高く、出産をするなら「覚悟」をして下さいと言われました。着床前検査での診断も40%程度の精度しかなく、国内では検査できないとも付け加えられました。 遺伝性である事は結婚前から知っていましたし、私の両親もそれを承知で結婚しました。問題になったことは一度もありません。当初は私が長男であることから(妻もひとりっ子ですが)、「五体満足な子供を産めない」という理由で、妻の両親は結婚には消極的でした。しかし何とか妻の両親を説得して結婚しました。私や私の両親は子供には固執しておらず、夫婦2人で楽しく充実した人生をまっとうできれば良いと考えています。 子供をもうけるのにも、もちろん年齢的なリミットがあります。 妻の考えを知るために、何度か話し合いをしました。 妻に「子供を作るかどうかは任せるよ」と言うのは簡単です。 本音を言えば、私は、妻が「子供はいらない」と言えばそれで良いし、「欲しい」と言えばそれで良いと思っています。しかし、その判断を妻だけに委ねるにはとても重すぎますし、夫としての責任を放棄して(逃げて)いるに過ぎないと思いました。 でも、私には妻に判断材料や選択肢を、できるだけ沢山用意することしかできません。用意するだけして後は妻任せというのも無責任だと感じていますが、私に他にできることがあるのか思いつきません。 何度も話し合いをしましたが、結論はでていません。 妻は「わからない」と言います。当然ですよね。 そんなに簡単に決められる単純な問題ではない事は、私にもわかっています。 欲しいと思う気持ちと現実との間で葛藤しているのだと思います。子供をもうける事へのリスク、精神的・経済的な負担を考えると、そう簡単に決められることではありません。 網膜芽細胞腫を患った事のあるご夫婦の方、どのように話し合われましたか? そして、夫である私は妻へどう接するべきでしょうか。 同じような悩みをもっておられる方、人生の先輩方のアドバイスを頂ければ幸いです。
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お礼
有り難うございます。言葉にとても重みを感じます。 医師には言われませんでしたが、私個人が調べた範囲では、転移がない場合の成人までの生存率は95%ですが、転移があった場合は10%と言われているようです。転移する場所によっては長く生きることができません。生きられるかどうかは転移の有無に左右されるところが大きいようです。・・・なんでも確率論で考えることは良くないことだと思いますが、やはり数字に目がいってしまいます。 もうすこし初心に戻って考えてみたいと思います。 あまり思い詰めても良い結論もでないでしょうし(結論をださないという選択肢も勿論あります)、余裕をもって考えてみたいと思います。 本当に有り難うございました。