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新型インフルエンザパンデミックが起こった場合

今年もインフルエンザ流行の時期になってきました。 今日テレビで新型インフルエンザのパンデミックが起きた場合の対処法をやっておりましたが、家の場合は特殊なので是非専門家の方のご意見が伺いたく投稿いたしました。 4人家族で私と夫、子供2人です。 主人は都内に電車で通勤しています。 子供は下の子は地元の小学校、上の子の方は鹿児島県の男子校で寮生活をしています。 対処を迷っているのはその上の子のことです。 寮は学校の敷地内にあり、8人部屋です。 通学はありませんが学校のクラスの三分の一は自宅通学です。 新型インフルエンザが発生して国内でパンデミックが起こると寮、学校内での流行が気になります。 大事な子供ですから学校任せにもできません。 今のところ早めに学校から帰省するようにしたいと漠然と考えていますが、飛行機や電車に乗り付いて帰省するので移動中に感染の可能性もあります。 東京の方が流行するような気もします。 夫が都内に満員電車で毎日通勤してますからどんなに注意していても夫が持ち込むことも考えられます。 あわてて帰省させるより鹿児島の寮の方が安全でしょうか。 また帰省させるならどのタイミングが一番ベストでしょうか。 よろしくお願いします。

みんなの回答

noname#160718
noname#160718
回答No.21

 Jagar39です。  政府のガイドラインが改定され、少し回答内容に訂正が必要になりました。 http://mainichi.jp/select/seiji/news/20081128dde007040032000c.html  これからパブリックコメントを経るので、正式に決定されるのは年明けになるでしょうが、ほぼ決定と受け取って良いと思います。  今の時点ではあまり包括的な資料がないのですが、専門家会議の資料が詳しくて役に立ちます。 http://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/11/s1120-8.html  それほど専門的で難解な内容ではないので、素人さんが読んでも十分理解できると思います。特に過程や地域での対策ガイドラインやマスク使用についての考え方などは参考になるかと思います。  まあ、新型インフルエンザをペスト並みに捉えるというのは、テレビや週刊誌などで常套的に用いられている「典型的な恐怖を煽る手法」ですね。もちろん、それが間違っているとは誰にも言えませんけども。  ただ、少し状況を整理しますと、人類は前世紀に3回のインフルエンザ・パンデミックを経験しています。もちろんそれ以前にも、定期的にパンデミックはあったのでしょうし、19世紀末に関しては2回ほどパンデミックがあったらしいことが判っています。それらは残余血清の調査により、ウイルスの亜型が推定されています。  そんなわけで、5回ほどのインフルエンザ・パンデミックに関してウイルスの亜型が確定または推定されているわけですが、これらは全てH1、H2、H3のいずれかです。  また、前世紀の3回のパンデミックに関しては始まった地域やウイルスの由来など、かなり詳細な解析がなされているので、「過去の流行株の復活」というわけではなく、その都度鳥からヒトに入ってきたウイルスの可能性が高いです。  まあ「このH5N1がほんとにパンデミックウイルスになるのか?」という疑問の背景にはこんな事実があるわけですが、それはさておき。  人類史上最悪の犠牲者を出したパンデミックはスペイン風邪ですが、それでも死亡率は2%ほどです。  その犠牲者数の要因ですが、世界大戦中だったというファクターは無視できないでしょう。多数の人間が密集して多国間を移動していていたわけで。  なので若年層に死者が多かったという事実は、そもそも軍人間で最も効率的に感染したから、ということです。戦争中の軍隊は、いわば養鶏場の鶏のような「自然状態ではあり得ない」生活の形態を持ちます。「高病原性鳥インフルエンザ」が養鶏場でしか発生し得ないのと似たようなものです。  現在危惧されているH5N1が過去のパンデミックウイルスと決定的に異なるのは、これが「高病原型」である点です。  高病原型というのは、通常のインフルエンザウイルスが「上部気道か下部消化器」にしか感染できないのに対し、「全身臓器に感染できる」という極めて明確な定義があります。鶏インフルエンザのニュースで「強毒型」とか「弱毒型」と報道されるのは、この全身感染型か上部気道&消化器感染型かを意味しています。  で、この強毒型というのは、カモなどの自然宿主では発生し得ず、鶏(それも野生ではなく養鶏場の鶏)を経由しなければ発生しない型です。  この強毒型H5N1がヒトに感染しているのがアジアの情勢で、このウイルスがヒト→ヒト型になればパンデミックが始まるかも、というのが危惧されていることなのです。  で、ほんとに「強毒型」のまま、ヒト→ヒト型になれば、それは確かにマスコミが恐怖を煽るだけのことはある恐ろしい疾病です。ペストというより「空気感染するエボラ出血熱」の方が近い例えかも。  それだけ病原性が強いウイルスであれば、サイトカインストームなんてあまり関係がない話です。サイトカインストームとは、いわば免疫系の暴走なのですが、ウイルスの病原性が十分強ければそれだけて高い致死率を持つでしょうから。  でも、今の60%というような致死率では、例えヒトからヒトに感染する型に変異したところで、大流行はまず起こせないでしょうけども。  それとH1~H3の亜型のウイルスが交代しながら人類に侵入して「新型インフルエンザ」となって来た歴史があるということは、スペイン風邪の際に若年層の死亡率が高かったことについて、また別の考察も可能です。  つまり人類はスペイン風邪以前にもH1亜型によるインフルエンザ・パンデミックを経験していたわけですが、年齢層が上の人達はそのH1亜型に対する免疫を保有していたわけです。同じH1亜型でも異なるウイルスですからそんなに有効な免疫でもなかったでしょうが、壮年層以上の致死率を有意に下げるには十分だったでしょう。  これも、もし現在のH5N1がそのままパンデミックウイルスになれば、世界中の誰もH5に対する抗体を保有していないので、年齢層毎の致死率は変わらない、というより素直に老年層は高い、ということになるでしょう。  話を対策の方に戻しますが、外国で発生した時点で直ちに帰省させる、というのは私は賛同できません。もちろんどの国でどういう状況で発生したかにも依りますが、一般的にはこういうのを「パニック反応」というわけです。  横浜市長が「発生の際には横浜市営地下鉄を止める」と言ったのは、伝染病の感染拡大を防御するほとんど唯一の有効手段が「感受性動物の移動を抑制する」ことだからです。この場合は人間ですが。(でも、市長が職権で地下鉄を止めても私鉄は動いているかもしれんが)  諸外国で新型インフルエンザが発生した場合、これは必ず「たった1人の患者」で始まる話ではあり得ません。「流行」が始まって初めて「どうやら新型インフルエンザが発生したらしい」という話になるのです。  つまりこの時点で、その国に渡航して帰ってきている日本人や渡航してきている彼の国の人がいる可能性がある、というより「いて当然」なわけですから、外国で発生した時点で既に国内にウイルスが侵入している可能性を考慮しなくてはなりません。  その状況で、国内で帰省やらなんやらの大移動が始まれば、それこそ極めて効率的に国内にウイルスを散布する結果になりかねないです。  また、運良く外国で流行が始まった時点で我が国にウイルスがまだ侵入していないとすれば、流行が始まった時点で敷かれるであろう渡航自粛または渡航禁止措置によって、日本にウイルスが侵入する時期を少し遅らせることは可能です。つまり「遅くとも10日~2週間」というのも何の根拠も見いだせません。  さらに感染防御の観点からは、最も危険な状況は「密集していること」ではなく、「集合すること」です。密集しているだけではそこにウイルスが侵入しない限り危険はないわけですが、「集合する」ことはウイルスが持ち込まれるリスクが高いですから。  つまり、飛行機などの公共交通機関に乗ることは、かなりハイリスクな行動なわけです。  流行が始まったのがエジプトやアゼルバイジャンなどの少し縁遠い国でしたら(国名は適当ですが)、「アジアに来る前に帰しておこうか」と考えるのもありかもしれませんが(でもアジアに来る時期は読めない)、東南アジアや中国で流行が起きたのであれば、移動するのはあまり賢いとは言えないでしょう。  まして。我が国に新興感染症が侵入する危険性は、地方より大都市圏の方が圧倒的に高いわけですから、何もわざわざ「危険を冒して」「安全な地域から」「危険な地域に」移動する必要はさらさらないように思えます。  さらに自宅引き籠もりより学校の寮の方がハイリスクなのはもちろん間違いないですが、ハイリスクなだけにタミフルなどの予防薬が優先的に投与される可能性はあります。  ちなみにガイドラインをきちんと読んでいる人であればお判りかと思いますが、国内発生の折りは公共交通機関が著しく制限されることは、「可能性」ではなく「対策方針」です。発生して市町村や都道県単位で学校が休校になるような事態になった時に「人の大移動」は始まりません。というよりそれを制限しなければ感染拡大を防げませんから。  まあ、私が何度も繰り返し言っていることですが、「素人判断で余計な行動はしないように」ということです。

  • 21N21N
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回答No.20

私が質問者さんの立場なら、世界のどこかの国で患者発生・感染者が拡大中のニュースが飛び込んできたら、その時点で子供さんを家に呼び戻します。もちろん、事前にそうすることを学校側に伝えておけば何も問題はないでしょう。いずれにしても、それから遅くとも10日~2週間以内には、学校自体も休校になります。しかし、その2週間の時期のずれに息子さんが飛行機で東京に戻ってくる際の安全度に大きく違いがでます。厚生労働省は「感染者が1人でも確認された時点で、都道府県単位で学校を休校とする指針を決定」していますので、そうなれば人の大移動が始まります。飛行機、新幹線といった閉鎖空間に感染者と1時間以上同席すると感染の危険は飛躍的に高まります。運が悪ければ、屋外であってもすれ違いざまの一発のせきでも感染の危険があるぐらいですから、、、。 それ以前にその時、飛行機や列車が時刻表どおり減便されずに運行されるかさえ定かではありません。運行されたとしても、チケットや切符が取れるのだろうか?現に、横浜市の中田市長は「横浜市に一人でも患者が発生した時点で、誰がなんと言おうと自らの職権で横浜市営地下鉄は前面運休させる。それでしか市民を守れない」と明言しています。患者発生確認は交通機関運休のサインとなる可能性も高いことを理解ください。「先んずれば病気を制す」です。 あとは、休校中の家庭学習の問題です。これは学校と事前に確認しておくことをおすすめしますが、最悪、ネットを利用した映像通信学習も可能です。たとえば、東進衛星予備校の講座なら、大検資格だけで(高校に一切通わずに)東大に現役合格する生徒もいるぐらいですから、私はわが子の学校が半年や一年、休校になったとしてもあまり心配していません。命は何者にも換えられません。たとえ、大学進学が1年2年遅れるようなことがあったとしても、この世界的歴史的難局を生きて乗り超えることが第一です。 私は、この「新型インフルエンザ」の世界的大流行は、戦争にも匹敵する人類にとっても、日本にとっても衝撃的事件となると見ています。病気感染による死者の甚大さもさることながら、経済や産業の停滞による社会の混乱、税収不足による国家財政の危機、農業生産の低下による食料不足、等など病気自体は2年ほどで世界的に落ち着きを見せるでしょうが、それ以上に経済的・社会的混乱は深く長く影響が残るでしょう。 そういう長い混乱から立ち直ってこの国を、そして世界を復活させてくれるのは私達親の世代以上に、私達の子供の世代です。希望も未来もある彼らを守るためにも、何としてもたかが「新型インフルエンザ」ごときに負けるわけにはいかない、という思いで私は日々情報収集し、機会あるごとに周りの方に啓蒙しております。ご家族でよく話し合いの機会を持たれて、来るべき時に備えられるようお勧めいたします。 忘れていました、ご主人の感染防止対策に関しては他のHP・ブログを参考になさって下さい。最善は、出勤自粛・在宅勤務・篭城。そのための各種備蓄は必須です。 最悪を想定し、最善の準備を!

参考URL:
http://blog.moura.jp/influenza/
  • 21N21N
  • ベストアンサー率0% (0/4)
回答No.19

私は、一民間人(医者ではないという意味)ですが「新型インフルエンザ」に関する、啓蒙、予防の講演・学習会の講師をしているものです。専門家の方のワクチン談義には加われませんが、質問者さんへの回答ということで、書き込みさせていただきます。 離れて暮らしておられる優秀な長男さんのことが、ご心配のようですね。私にも高校生の子供2人(同居ですが)がおりますので、同じような心配があります。私が家族に常々話しているのは、日本に患者第一号が出た時点で自主的に登校自粛・自宅学習開始ということです。学校の休校決定を待っていては間に合いません。その3~5日の判断の遅れが生死を分ける可能性があります。そこまでしなくても、という声が聞こえてきそうですが、厳密に言えばそれでも遅いくらいです。 来るべき「新型インフルエンザ(H5N1)」は、本来「インフルエンザ」と呼ぶこと自体、私は疑問を持ちたいぐらいの「強毒性の疫病」です。「空気感染する黒死病・ペスト」とでも呼んだほうが実体に近いのではないかとさえ考えています。これは、人類にとって未知のウィルスによる疫病ですから、実際発生してみないと、ワクチンの有効性、抗ウィルス薬(タミフル・リレンザ)の有用性、感染率、重症化率、致死率、来院者数、入院者数、治療にあたれる医療従事者数、どれをとってみてもまったくの不確実データです。どれか一つでも政府の予測と大きく外れる数字があれば玉突き的にシュミレーションは崩れ、予測不能の事態に陥ります。 来年はじめに「感染列島」という映画が公開されますが、現実のパンデミック後の医療現場は想像するのも怖ろしい惨状・修羅場となります。まさに野戦病院さながら廊下やテントに寝かせられる患者が続出します。それでも、病院に収容される人はまだ幸せかもしれません。家で、あるいは公園、道端で誰からも見向きもされずに亡くなる人も多数出てきます。どんなに医療技術が発達・進歩していてもキャパシティーを超える患者が津波のように一斉に病院へ押し寄せたら、パニックが起こらざるをえません。 要は、いかに第一波(第1号患者発生から最初の終息期を迎える約3ヶ月間)の感染者にならないかです。その間、家族の中からいかに一人も感染者を出さないかにまずは意識を集中すべきです。これらを踏まえて、私が質問者さんの立場ならどうするかということを書かせて頂ます。 まず、政府、行政を信頼しすぎてはいけないということです。役所というのは基本的に「前例主義」で仕事を進めます。前例のないことへの対処能力は極めて低いと言わざるをえません。水俣病、薬害エイズ、薬害肝炎、汚染米問題、などの問題に代表されるように、本来国民の生命・健康・財産を守るべき政府・行政が、ことが起こっているそのときには何ら迅速かつ具体的な対策を取れなかった歴史が延々と繰り返されてきました。 残念ですが「新型インフルエンザ」対策に関しても、同じことが繰り返されるような気がしてなりません。やるべきこと、やれるべきことは山ほどあるにもかかわらず、出てくる指針・施策は「たったこれだけ」と思わざるをえないものばかり。政治家にももちろん責任があります。役人任せにして政治主導でことを進めようという気概が見えてきません。 学校はどうでしょうか。いかに私立ラサール高校といえども休校をともなうような学校運営の重大事はやはり県の教育委員会の指導・助言に従い、横並びとならざるえないのではないかと思います。先ほども述べましたが、その決定が下された時点では行動を起こすタイミングがどうしても遅れます。また、寮での集団生活というのは感染環境から見れば最悪、最も避けるべき状況です。しかも、「H5N1」は若い壮健な人ほど重症化する可能性が高いと見られています。1917年発生のスペインかぜのときも若い軍人の犠牲者が最も多く、日本でも大工、人力車の車夫といった、体力自慢の人が多く犠牲になりました。それは「サイトカインストーム」と呼ばれる免疫暴走を引き起こしたためです。とにかく「若い青年達の寮生活」は前回、最も犠牲の集中したパターンです。 (No.20へ続く)

noname#160718
noname#160718
回答No.18

 再度の情報ありがとうございます。面白いですね。  まず、これまでの「シーズナルワクチンが新型インフルエンザに対しても予防効果を持つ」という話の"出どころ"が同一サイトからだということが判りました。  で、このサイトをよく見てみたのですが、医者が開設しているサイトなんですね。保健所の所長を退職して現在は「新型インフルエンザ・コンサルタント」とかという謎の肩書きを名乗っておられる方で。  ちなみにこの人の専門は小児科なので、ウイルスは専門でも何でもありません(本人もそう書いている)。  さて、問題の指摘をよく読んでみます。  まず http://homepage3.nifty.com/sank/jyouhou/BIRDFLU/2008/genzaikanoutaisaku.html  こっちの記事ですが、ここでシーズナルワクチンがH5N1にも効果があると報告されている知見(研究成果)として挙げられているのは4点あるのですが、この中で「シーズナルワクチンの接種により、H5N1株感染時にブースト効果が期待できる」と明記されたものはひとつもありません。  それは参照した元記事がそもそもそんなことは言ってなかったのかもしれないし、記事を正しく転載できなかったためニュアンスが脱落してしまったせいかもしれません。  でも、少なくともシーズナルワクチンの前接種でブースト効果が期待できることが明確にされている記事はここにはない、と思っていたのに・・・ http://homepage3.nifty.com/sank/jyouhou/BIRDFLU/2008/The%20Best%20Choice%20of%20the%20Measures%20for%20the%20Pandemic2.pdf  こっちの記事では明確に「ブースト効果が期待できる」と書いてしまっているんですね。どちらも文責は本人。  どうも上の記事のような研究報告を早とちりしている可能性が。そもそも上の記事の出典も日付が書いてあるところを見ると新聞等の記事であると思われるのですが、せめて論文か学会の発表要旨を読まないと正確な話は判らないものです。記者が勘違いしてしまえば終わりですし。  この上の記事の中に出てきた報告の中で、tunertuneさんとsimonwrightさんが前に紹介して下さったのは、「H1N1株で免役したマウスに致死性のH5N1株を感染させると死亡率が半分になった」という話ですが、H1N1株の接種によって誘導された抗N1抗体がH5N1株の感染に際し、感染防御はできないものの病原性を低下させた可能性がある、という話でした。  つまりこれは日本のHAワクチンには関係ない話なのですが、この話まで「シーズナルワクチンが新型インフルエンザに対しても防御効果がある」という根拠に出されているところを見ると・・・・  可能性の1つは、この人は日本のワクチンがHAワクチンであることを知らない、ということですが、なんせ保健所の所長を7年も務めた人ですから、その可能性はないでしょう。  もうひとつは、元ネタの記事をよく吟味せず、関係ありそうなのを適当に根拠にしている、という可能性。  さらにもうひとつは、読者はどうせ判るはずもないからと、関係ない話なのを承知の上で引用した可能性。  そもそも、インフルエンザは同じH1亜型、H3亜型であっても抗原性の変異が早いためバリエーションが広く、同じH亜型であってもタイプが異なればワクチンが効かない、というのが大前提の話なのです。  だからこそ毎年、流行株を分析して世界規模で慎重にワクチンのシード株を選択しているのです。H1やH3の前免疫でH5にブーストするようなものであれば、そもそも「パンデミック」なんて起こらない理屈になるのですけどね。  少なくとも、「H1N1やH3N2の感染またはワクチン接種により、H5N1感染の際にブースト効果を期待できる」と言っている人は私が知る限り、この人ただ1人ですから、今のところ眉にツバをつけておいた方が良いと私は思っています。  このサイト、その情報収集能力はたいしたものですし、情報としては日本で一番まとまっているかもしれませんが、この管理人のオピニオンとして書いた文章は、かなりピントがずれたものが多いです。No.17で挙げて頂いた下の方のリンクもそうですし、他にもいくつか頭を抱えたくなるような文章がありました。  まあいわゆる、私がNo.9で最も厄介だとした典型例ですかね・・・

回答No.17

もう少しURLを見つけましたのでご案内します。 http://homepage3.nifty.com/sank/jyouhou/BIRDFLU/2008/genzaikanoutaisaku.html http://homepage3.nifty.com/sank/jyouhou/BIRDFLU/2008/The%20Best%20Choice%20of%20the%20Measures%20for%20the%20Pandemic2.pdf 一つ疑問なのですが、イタリアやアメリカで使用されているFluワクチンは全粒子ワクチンなのでしょうか? それともHAワクチンなんでしょうか?

noname#160718
noname#160718
回答No.16

 Jagar39です。出展の提示ありがとうございました。これで話がよく判りました。  私が疑念を抱いていたのは、シーズナルワクチンの前投与がパンデミックウイルスもしくはプレパンデミックワクチンに対して有効か無効かという結論ではなく、「毎年インフルエンザワクチンを接種していた人は、プレパンデミックワクチンを接種した場合に抗体の付きが良い」という現象があるのか否か、という点です。もしそうなら、これは有効である、という結論は自然に導かれますし。  で、結論から言えばやはり関係なかった、ということになります。  参照記事、及びtunertuneさんが示された論文(というほどのモノでもないですが)で書かれていたことを要約すると、 1.H1N1亜型のウイルスで免役したマウスにH5N1株を感染させると、致死率を抑えることができた 2.これはN1抗原に対する免疫が誘導されることによって、H5N1ウイルスの増殖性を若干抑えることができたためという可能性がある  ということです。シーズナルワクチン接種→プレパンデミックワクチンの関連は触れられていませんし、「抗体の付きが良くなる」(いわゆるブースト現象)にも触れられていません。  要約すれば、H1N1亜型のウイルスで免役されていても(自然感染orシーズナルワクチン)、パンデミックウイルス(H5N1亜型だとして)に対する「感染防御能」は期待できない、ということがひとつ。これは当たり前の話なのですが、だからこそ疑問を感じて出展の提示をお願いしたわけです。  もうひとつは、N1抗原に対する免疫は誘導されるわけだから、パンデミックウイルスの感染は防げなくても、致死率は低く抑えることができる可能性がある、ということです。  これがもし正しければ、今現在アジアで鳥→ヒト感染による致死率60%は、もっと低く抑えることができる可能性がありますね。  ただ、それも現在のアジアの人達がN1抗体を持っていないのならば、という前提でですが。自然感染やシーズナルワクチンによって大部分の人がN1抗体を持っていて、それで60%の致死率というのであれば、シーズナルワクチンによって致死率を下げることはできないということになります。  また、感染率そのものを抑えることはできませんから、現在の鳥→ヒト型からヒト→ヒト型への変異のリスクすなわちパンデミックウイルスが出現するリスクを抑えることも不可能でしょう。  また、日本や欧米等の地域では、シーズナルワクチンの接種率を上げることによって、パンデミックが発生した際の致死率を下げることができるかも、という可能性はあります。  その致死率の低下率が、マウスとヒトで同じなのであれば、日本だと国民の1/4が感染して2500万人が医療機関で治療を受け、64万人が死亡する、と予測されていますが、この64万人は30万人程度に抑えることが可能かもしれません。  しかし、です。  先の回答で書いたとおり、日本で使用されているシーズナルのインフルエンザワクチンは、HA抗原のみを精製したHAワクチンです。このワクチンにはNA抗原は含まれていませんから、N1抗原に対する免疫付与はできません。  というわけで、日本ではシーズナルワクチンの接種はパンデミックウイルス、あるいはプレパンデミックワクチンに対して"何の関係もない"と言う結論になります。  ちなみに日本のワクチンがなぜHAワクチンなのかについては、その方が全粒子ワクチンよりワクチンとしての安全性が高い、という理由からです。  とはいえ、シーズナルのインフルエンザワクチンは接種しておいた方が良いとは思います。  普通のインフルエンザに罹って体調がボロボロの時にパンデミックが発生して感染してしまったら、重篤な状態に陥るリスクはグンと上がってしまうでしょうから。  勉強になりました。ありがとうございました。

回答No.15

No.10です。 出典は以下のとおり http://homepage3.nifty.com/sank/jyouhou/BIRDFLU/2006/effectofinfluwaccine102.pdf http://homepage3.nifty.com/sank/jyouhou/BIRDFLU/2007/12tukino1.html 私は有効であるとは申し上げておりません。 B29の2000lb(1トン爆弾)の絨毯爆撃に対して、粗製の(堅牢でない)防空壕に逃げる程度の効果と申し上げたのです。(これが大戦末期の日本の実情)

  • tunertune
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回答No.14

すみません、そうでした。 日本の今のワクチンはHAワクチンでした。 NAは関係なかったです。 なので、シーズナルワクチンのパンデミックウイルスへの効果はないでしょう。

noname#160718
noname#160718
回答No.13

 ワクチンの話ですが、シーズナルワクチンはHAワクチン(HA蛋白のみを精製したワクチン)ですから、N1に対する免疫は誘導されないのでは?  実は私もNo.11で引用して「同感」と書いているとおり、今のH5N1ではパンデミックは起きないのでは・・・?と思っていたりします。  東南アジアに注目していたら、知らない間に中国からH2N?のウイルスで流行が始まって・・・みたいなことになる可能性もあるのでは、と。

  • tunertune
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回答No.12

ヒト用シーズナルワクチンはパンデミックには期待できないように思えるのですが。 ただ、H1N1とかで免疫しておけばパンデミックワクチン(H5N1)のときにブーストがある可能性も、NAが同じ型なのでないことはないように思えます。あくまで可能性ですが。 パンデミックがH5N1で起こるとは限りませんが。案外H9N2とかかもしれないですし。 こんなことを言っている方もおられます。→(PMID: 18959131) しかし、個人的にはヒト用シーズナルワクチンを打つよりもマスク、手洗い、うがいを徹底したほうが効果はあると思います。

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