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新型インフルエンザ
40代男 2児の父親です。 子供の通学する小学校で、インフルエンザにかかった児童が確認されました。 この時期に季節性インフルエンザに感染するとは考えずらく、おそらく新型インフルエンザだと私は考えています。 すでに かなりの地域で新型インフルエンザの感染者が確認されていますし、私たちの地域にも新型インフルエンザ感染者が確認されるでしょう。 質問ですが、 もう すでに この状況で新型インフルエンザワクチンを摂取するよりも いっそ 新型インフルエンザに早めに感染しタミフルやリレンザの投薬を受け完治したほうがいいのかと考えてしまいます。 私たち家族はおそらく ワクチン接種の優先順位の下の方です。 みなさんは どうかんがえますか?
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獣医師でウイルスに専門知識を有します。 毎年の季節性インフルエンザの死者数ですが、どこまでを「インフルエンザによる死者」と定義するかで当然数字は異なります。つまり併発した肺炎等による死亡も含むか否かということなのですが、これを「超過死亡概念」と言います。 で、超過死亡概念を含めたインフルエンザの死者数は、年によってかなりの変動がありますが多い年は15,000人を超えています。 http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/1955.html 超過死亡概念についての解説はこちら。 http://idsc.nih.go.jp/iasr/24/285/dj2852.html この季節性インフルエンザの病原性は、致死率にすると約0.1%というところです。 一方、新型インフルエンザの致死率は、現在のところ約0.5%と見積もられています。 http://mainichi.jp/select/science/news/20090818ddm003040091000c.html つまり、新型は低病原性ではありますが、少なくとも季節性インフルエンザよりは致死率は高いと見積もられているわけです。国毎の医療体制等によって実際の死亡率は異なってくるのが当然なので、日本では0.5%も犠牲になることはないでしょうが、あまり甘く見て良い病気ではないことは確かでしょう。 感染者数自体は、ヒトの方に免疫がありませんから毎年の季節性インフルエンザより多くなるのはほぼ確実です。となると、犠牲者の絶対数はけっこうな数になる恐れも十分ありますし。 とはいうものの、個人にとっては所詮「致死率0.5%」の感染症なので、「早めに罹っておくか」という発想が生じること自体は無理もないところがあります。 ですが、もうひとつ考慮しなくてはならないことがあります。 厚労省は現在、新型の流行のピークは10月頃でピーク時には1日に76万人の"新規患者"が出ると予測しています。この予測だと医療体制が追いつかない地域があることが懸念されているのも報道されています。 さて、世の中の多くの人が質問者さんと同様に「早く罹っておいた方が」と考えてそのような行動(積極的に感染するような行動を取らないまでも、感染防止意識が薄れたりするだけでも)を取ると、流行のピークが早くなってしまったり、大きくなってしまったり(つまり新規患者数が増える)する可能性が大きくなってしまうわけです。つまり現在の予測が悪い方に外れる可能性が生じてしまう、ということです。 そうなると、本来なら適切な医療処置を受けて軽症で済んだ人が重症化したり、最悪犠牲になってしまったり、という事例が増えるでしょう。現在日本で犠牲者数が少ないのは高度な医療体制に依るところが大きいですから、医療体制が崩壊すれば犠牲者数も飛躍的に増えてしまうことは十分あり得ます。 ですから新型インフルエンザは、今回のように病原性が低く個人にとってはそれほど重大な感染症でなくても、社会にとっては常に極めて重要視すべき問題であるわけですが。 というわけで、「早く感染した方が有利」と考えてそのような行動をとるという行為は、「自分だけ良ければいい」という行動である、という見方もできますが、その「自分達だけ良い」ということも怪しげではあるわけです。自分達が感染して発病した時とピークが重なれば、当てにしていたタミフルが足りなくなっているかも知れませんし、最悪病院にかかれないことだってあり得るかも知れません。 それと、低病原性とはいえ季節性インフルエンザよりは高い病原性が見積もられていることなどを合わせて考えると、「早く感染した方が」というのはあまり良い考えとは言えないでしょうね。 なんにせよ、ベストはワクチンを接種して(ずいぶん遅くなるかも知れませんが)結局感染しなかった、という結果であることは確かでしょう。 それを目指して感染防止に努め、それでも感染してしまったら(そうなる可能性も高いでしょうが)、「今のうちに罹っておいた方が良かったんだ」と思っておく、というくらいの気持ちの持ちようが妥当なところではないでしょうか。
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- yanbaru00
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ワクチンの接種が開始されるのは、早くても来月末から年末にかけてであるように報道がなされているようです。ですから、今現在では、インフルエンザの感染予防を積極的に行うか、行わないかの選択肢しかありません。 以下は、TVなどの報道に拠る知見の記憶に拠るものですから、あくまで参考意見と考えていただきたいと思います。 今回の新型インフルエンザの報道で、一般の人には誤解があるようですが、季節性インフルエンザも年間数百人レベル?の死者がでる感染症です。今回の新型の場合は、致死率は季節性インフルエンザよりも低いそうですが、免疫がない人ばかりであるため、感染のしやすさでは季節性を上回るとのことです。したがって、感染の可能性×致死率の積は、季節性と同程度か上回るのではないかと認識しています。 このような場合、あえて感染の可能性を高める(≒あえて感染予防を行わない)と言う選択には、宋でない場合よりリスクが高いのではないでしょうか? もちろん、新型・季節性を問わずワクチン接種にも、一定の確率で副作用というか障害がおきる危険性はあります。しかしながら、インフルエンザそのものよりは、障害がおきる可能性は確率的に低いですから、現時点ではインフルエンザ感染予防を行い、時期が来たら接種を受けるほうがベターなのではないかと愚考します。 お子様は小学生だそうですので、一応優先接種範囲に入っています。どのような選択をなさるも、ご自身の判断次第だとは存じますが、ご参考まで申し上げます。