男性でしょうか。年とともに筋肉の衰えなどから基礎代謝量が減る一方で、仕事の面では管理に重点が行けば体(とくに筋肉)を使う機会が減りますので、太りやすいと思います。
男性の場合は、内臓脂肪がたまるとともに皮下脂肪も厚くなると、お腹が出てきます。内臓脂肪と皮下脂肪を取らないと、出っ張ったお腹は引っ込みません。
腹筋をしてもその周りの脂肪が重点的に燃焼するわけではなく、全身の脂肪に効くわけですが、そもそも運動による消費カロリーは思いのほか少なく、腹筋を30回やっても消費カロリーは20kcalあるかないかで、微々たるものです。ご飯お茶碗1杯が240kcalですから、その1/10しかありません。
余計な脂肪を落とすのにもっとも効果があるのはダイエット(食事療法)で、まずはこれをすべきです。運動でカロリーを消費したいのであれば、足の筋肉を使う運動が宜しい。運動でカロリーを消費するのは筋肉であり、筋肉の中でももっとも多いのが足の筋肉だからです。
ウォーキングよりもジョギングのほうが消費カロリーは格段に多くなります。70キロの体重であれば、時速8キロで1時間ジョギングすれば、消費カロリーは625kcalにもなり、毎日欠かさずに続ければ、1ヶ月もすれば体重が落ちているのが自覚できます。時速4キロのウォーキング1時間なら消費カロリーは212kcalで、せいぜいご飯お茶碗1杯分ですから、そう大したことはありません(やらないよりはマシですが)。
でも、残念ながら、経験上、お腹周りの脂肪はいちばん落ちにくく、お腹が満足に引っ込むのは最後の最後になります。なお、これも経験則ですが、体重が1キロ落ちるとお腹周りのサイズも1cm縮みます。