現在ICUに通っているものです。私は東大受験に失敗し、ICUに入学しました。この学校を選んだ理由は幅広い分野の勉強ができることと、将来国際関係の職に就くのに有利だと思ったからです。
さて、順々にcoffee-teaさんのお悩みにお答えしていこうかなと思います。
まず、法学、経済学の双方の勉強がされたいということですが、これはどちらの学校でもOKなのではないかと思います。ご存じだと思いますが、東大にもICUにも特色として教養学部(ICUはこれしかありません)というものがあります。普通の大学では自分の専門の分野のみを学習し、他学部の授業は取れなかったりするものですが、この2つの大学は学科、学部の区別なく、授業を取ることができます。東大は1,2年次のみですがICUに関しては4年間この状態が継続します。(勿論、専攻は決めなければなりませんが)現に私は今、開発学、化学、西洋古典、言語学、外交政策論などかなり多岐な分野の授業を取っています。(来学期はオルガン学を取るつもりです)
また、丁寧な学習ができるかどうかですが、これはあなた次第だと思います。たとえどこの大学だろうが、自分から質問など熱心に行けば、密度の高い学習ができますよ。東大の教授陣が優秀なのは勿論ですが、ICUの教授陣も同レベルに著名な方が多いです。東大名誉教授兼ICU教授とかいう方もいます。月刊雑誌等を読んで、気に入った教授を見つけて、大学を選ぶというのも手ですよね。
ただ、英語学習についてはICUが上かなと思います。ELPは勿論ですが、通常授業も英語開講のものが全体の半分近くあります。また、帰国子女や留学生が多いので必然的に英語を話す機会も増えます。
あとは大学のレベルですが、はっきり言ってどこの大学も大して変わりはしません。傲慢な言い方のように聞こえますが、勉強はできても頭は悪いという人はたくさんいます。逆も然りです。また、世間的な認知度は低いかもしれませんが、ICU合格者は早稲田、慶応も受かっているという人が殆どです。ちなみに大学ランキングに乗ってましたが、卒業生が生涯で稼ぐ金額でICUはトップだそうです。(どーでもいいといえばどーでもいいですが)
最後に外交官について。確かにICUから国家公務員になる人の数は少ないです。ただ、国際公務員を目指す人の数は多く、そういった人たちは大学院に進学します。毎年1学年の4分の1程度です。進学先としては東大も多いですが、多くは海外の院に進学します。国際公務員の多くが修士号を必要とされますからね。要は目が海外に向いているか、国内に向いているかの差じゃないでしょうか。私の友達にも国連やOECDで働きたいといっている人がかなりいます。
また、近頃は外務省の方がICUに来て、国Iを受けてくれと講和等を通じて勧誘を行っています。英語が話せる人材を募集しているようです。また、コネもないわけではなく、外務省や国連、OECD出身の教授も結構な数います。ホームページ等でチェックしてみるのもいいかもしれません。
国際公務員になるには、空席があれば即入れますが、国連のように「実務を2年以上こなしていること」と、社会経験を要求するところもあります。また、実際の職員や教授の話によると、今後省庁と一般企業との垣根は薄れていき、一般企業→外務省等といった転職、採用も増えるとのことです。参考までに。
以上です。外交官になるには東大の方が有利かもしれませんが、ICUからでもなろうと思えばなれます。単純に国際公務員になるならICUのが有利かとも思えます。最後に、どちらもいい大学だと思うので、両方受験されてはいかがですか?と経験者がアドバイスしておきます。笑
お礼
ICU生からご回答を頂けるとは思ってもみませんでした。ありがとうございます。お礼が遅くなり申し訳ありません。 i111557さんがとっていらっしゃるように、色々な科目が取れるのはやはり魅力ですね。東大でも取れることは知っていたのですが、ICUにしかない興味深い分野もあったりして困っています・・・。ELPはやはり相当鍛えられるのでしょうか。。オープンキャンパスなどでもみなさんとても苦労したとおっしゃっていました。それだけ英語力もつくということなんですね。海外の大学院に行く人が多いという環境はとても魅力的ですね。進路状況の欄を見ていてもそういう情報はわからなかったのでとても参考になりました。また外務省の人がICUに来てそのような勧誘を行っていることは全く知りませんでした。頑張れば国Iも通れるかもしれないということですね。 今は両方受験して、という方向で考えています。それからどうするかはまた考えますが。。 ご丁寧なアドバイス本当に有難うございました。