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油冷とは、どういう仕組みですか?
現在、250ccオフロードタイプのバイクを探しております。 hondaのXR、SUZUKIのDR、カワサキのKLXあたりを候補に入れながら、中古車を探しております。 そこで、質問なんですが、SUZUKIのDRは、”油冷”という事なんですが、これは、エンジンの冷却に際して、冷却媒体として文字通り”油”を使用しているという解釈であっているのでしょうか? この場合、KLXなどの水冷に比べての長所、短所というのはどういった部分なんでしょうか? 初歩的な質問で申し訳ございません。 お時間のある時にご回答お願いいたします。
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油冷開発当時、まだ水冷は、シーリングの問題、内部のノウハウなどが充実しておらず、「市販車用、兼レーシングエンジンベース」としての製作は困難だったようです。(70年代の後半からの開発) 開発室では水冷も製作したようですが、要求重量をオーバーしてしまい、「どうすれば?....」というのが始まりだったようです。 出来るだけ軽量に、しかも出力も出すにはと考えたときに、「オイルを循環させるだけではなく、積極的に冷却に利用できないか?」と考え、空冷で出力を出すときに問題になる「発熱」を研究し、出てきた答えは、「ヘッド、及びピストンのヒートアップを抑える事」に主眼を置き、この部分を「どう冷却するか」の方法が、「ノズルによるオイルジェット」になったのです。 空冷に対して増やさなければならないものは、「冷却のためのオイルの専用の経路」と、圧送するためのポンプ、噴射ノズル程度で済み、当時の水冷に対して「圧倒的」に軽量でした。 油冷の利点は、「燃焼室近くにオイルジェットするため、ヘッドの冷却能力は水冷に勝るとも劣らない」と言われています。 弱点は、「オイルの能力に左右されてしまう」(潤滑も冷却も行っているため、オイルの負担が高い)のと、オイル溜めが必要なため、容量が増えることです。(本体全体の冷却能力も水冷に劣る) *この「油冷にしても、シャシーでバイクを速くし、エンジンで乗りやすくするという発想も、スズキにY氏がいたから出来た」と個人的に思います。 余談です。
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- HDKYDK1978
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空冷 → エンジンの冷却を主に外気で行う 水冷 → エンジンの冷却を主に水などの冷却液で行う 油冷 → エンジンの冷却でエンジンオイルを積極的に使う 空冷エンジンでオイルを冷却に積極的に使う構造を油冷と命名したそうです。 構造がシンプルで水冷より軽いエンジンが作れるのがメリットだそうです。 油冷乗りとして参考まで。
お礼
分かりやすい説明をいただき、ありがとうございます。
- furupai
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こんばんは。 以前同じような質問がありましたので参考までに。 http://oshiete1.goo.ne.jp/qa4258982.html スズキのいわゆる「油冷」とは、基本「空冷」エンジンと同じものだと考えればわかりやすいとおもいます。 「空冷」エンジンのシリンダーヘッドとピストン裏に、高速でエンジンオイルを噴射して冷やしているだけで、「水冷」のようにシリンダー周りにウォータージャケットがあるわけではないので。 「水冷」に近いものでは無く、「空冷」の亜種と捉えるべきとおもいます。 (以上、当方の過去の回答より抜粋) http://kamoair.web.fc2.com/sacs.htm
お礼
丁寧な解説をしていただきまして、ありがとうございます。 >「空冷」エンジンのシリンダーヘッドとピストン裏に、高速でエンジンオイルを噴射して冷やしているだけで、「水冷」のようにシリンダー周りにウォータージャケットがあるわけではないので。 完全に、誤解しておりました。 非常に分かりやすい解説をしていただきまして、非常に勉強になりました。 紹介していただいたリンクもとても参考になります。 本当にありがとうございました。
お礼
油冷の生い立ちから原理まで、分かりやすく解説していただき、ありがとうございます。 勉強になりました。