えーと、一つ確認したいのですが。
エアコンの冷えが悪い、とのことですが、それは「新車時からあまり効きがよくない」のでしょうか、それとも「去年は大丈夫だったが今年は調子が悪い」のでしょうか。
話の雰囲気から、新車時からよくない、というニュアンスを感じますが、それを前提にしてよろしいでしょうか?
えーと、まず考えられる部分として、平成7年という非常に微妙な年式が上げられます。
その頃の年式(平成1ケタ中盤~後半)の車は、エアコンに使用するフロンが、それまでのフロン12からフロン134に次々と切り替わって行った時期の車が大半です。
ちょうどその時期にフルモデルチェンジして、最初から134前提で設計された車は問題ないんです。
問題は、設計時点では12で、モデル途中で134に対応した車です。
おそらく、今もディーラーで普通にエアコンの点検をしているということは、そのビッグホーンは134仕様ですよね?
ビッグホーンがいつフルチェンしたか覚えていませんが、もし、初期型は12仕様で、後期型は134仕様であれば、この困ったグループに入ります。
このフロン134というやつは、オゾン層破壊対策として開発されたものですが、冷媒としての性能は12よりかなり劣ります。
なので、コンプレッサーの圧力を上げる等で対応はしていますが、いかんせん12を前提で開発されたエアコンでは、134だと圧倒的に容量が足りません。
十二畳間に四畳半用のエアコン入れてるようなもんです。
なので、途中から134仕様に変更された当時の車は、どの車も冷えは今一つです。
車種によっては今三つくらい冷えません。
(134前提で設計された車は、そのぶん容量を大きく取ってあるので大丈夫なんですね)
私が普段仕事で使っている古いサンバーは134仕様ですが、泣けるほど冷えません。
今の時期の昼間に、外気導入で使っていようものなら、「外気よりは多少涼しい」程度の風しか出てきません。
内気循環で、窓閉め切って風量も最大より落として、やっと「とりあえずエアコンらしい」風が出ます。
もちろん、ガスも入っているし、どこか故障しているわけでもありません。
会社に同じ型の、もうちょっと古いサンバーがありますが、そっちは12仕様です。
こっちは、同じ型の車と思えないくらい、ギンギンに冷えます。
そのくらい差が出ます。
なので、もし中途変更の134仕様車であれば、エアコンが冷えないのは生まれた時からの宿命です。
原則的にはどうにもなりません。
・・・が、それで終わり、では悲しいですよね。
なので、少しでも悪あがきをしてみましょう。
まず、劣化した性能の回復です。
コンデンサーやラジエーターのフィンが、汚れで目詰まりしていませんか?
当然、目詰まり=冷却性能の低下です。
固いブラシなどでガシガシこするわけにも行かない部分なので(フィンが潰れて逆に風が通らなくなります)、油汚れを溶かすような洗剤などを使って根気よくやるしかないかもしれません。
虫の死骸や落ち葉、ビニールの切れ端などのゴミは論外です。
即刻除去しましょう。
ラジエータとコンデンサは重ねてついている場合が多いのですが、新車のときにはその間から風が漏れないように、スポンジで目張りされている車種もけっこうあります。
が、13年も経つと、ボロボロになっていたり、ちきれている場合も多いと思います。
ホームセンターあたりでスポンジ買ってきて両面テープでつけてやれば、少しは冷却効率が上がります。
さて、次に、もうちょっと冷えるようにするための工夫です。
No3さんの言う、低圧側パイプの断熱もいいと思います。
低圧側のパイプは、室内冷却の余りで、触るとキンキンに冷えています。
せっかく冷たい物を、エンジンルームで暖めるのはもったいないです。
低圧側の戻りガスを、冷たいままでコンプレッサーに突っ込めば、フロンガス全体の温度が少し下がります。
それだけエアコンも冷えるようになる計算です。
また、ビッグホーンだと縦置きエンジンで、ファンがベルト駆動だったかと思います。
このベルト式ファンのみで、別途電動ファンがついていない場合は、自分で電動ファンをつけてしまう、という手もあります。
(それなりの工作技術と応用力は要求されますが)
もし電動ファンがついていないなら、(走行中はあまり変わりませんが)渋滞などでは劇的な効果があると思われます。
あと、ベルト式ファンの場合は、ファンクラッチがダメになっていないかチェックしてもいいかもしれません。
クラッチが弱っていると、ファン回転数が落ちて冷却性能が下がります。
オーバーヒートも誘発する可能性があります。
必殺技としては、ウォーターインジェクター取り付けという手もあります。
ビッグホーンあたりだと、リアウォッシャーやヘッドライトウォッシャーなどがついていると思います。
それを利用して、コンデンサーにウォッシャーノズルを取り付け、リアウォッシャーのホースをそっちにつないでしまうんです。
走ってる時はいいですが、炎天下で渋滞にハマった時などに、コンデンサにプシューとやれば、数分は涼しくなります。
一時凌ぎですが、ないよりいいんじゃないかと。
秋になったら、またホースをリアウォッシャーに戻せばすむだけです。
どれか一つでも参考になれば幸いです。
お礼
意見有難うございました。低圧管の断熱材巻きですが、純正の状態の時点でまいてありました。Rー12との共用タイプのガスへの全入れ替えは、効果はありますでしょうか
補足
返答有難う御座います。H7.9発売発売のマイナーチェンジーモデルでご存知の通り134仕様車です。走行中は、無いよりはマシ程度位になります、現在は、隙間の目張り+電動ファンで試行中です、水温は安定していますが、信号待ち時の短時間上昇がとまった程度で、今のところ30分も停車したら効果があるのかな状態になります