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QCサークルの活動を行っている企業が少なくなっているのはなぜか。
QCサークルはなぜ廃れてしまったのか 私が新卒で入社した事務機器メーカーでは、入社後半年位からQCサークルの活動で、仕事の問題点をみつけ、社員主導で職場の改善を進めていました。年に2回程度発表会があり、各サークルの抱える問題点をどう克服していったかを社長の出席を頂いて発表していました。入社後まもない私にとってこの発表会で、それぞれの部署が何をしているのか大いに勉強になりました。その頃は、大きな書店に行くと、QCサークルの運営に関する参考書も多数あったと記憶しています。ところが最近は、QCサークルの本はほとんど見当たらず、そのほかのメディアでも優秀な活動をしている例の紹介は余り取り上げられません。QCサークルが廃れてしまったのはなぜか、ご存知の方は是非お教えください。
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QCサークルとは、懐かしい言葉です。 >それぞれの部署が何をしているのか大いに勉強になりました。 QCサークルは各部門内で、しかも極狭い職域内での活動です。例外的に他部門と合同のサークルもあったかも分かりませんが、ごくごくまれな例です。それぞれの部門が独立して実施し、完結して行きました。 ある商品の品質を考える上で、それぞれの部門(営業、企画、設計、購買、製造、ASなど)がそれぞれ独自(ばらばら)に品質管理を行って、良いものができるのか、という疑問が出てきます。そこでTQC、TQM、IOS9001といった各部門が同じベクトル(品質目標)をもって品質活動を行った方が、より効果的に品質を確保できるぞ、となった訳です。 QCサークル→TQC、TQM→ISO9001:1994→ISO9001:2000と進化していった訳です。 QCサークルの考え方が否定されたのでなく、考え方は継続され、新たに大きな次元の考え方も取り入れていった結果、ISO9001:2000の一つの部品になってしまった、ということでしょうか。 PDCA(デミングサークルと昔は言っていました)、統計的手法(1994版までは生き残っていました。今は分析?)、改善に痕跡が残っています。 今でも、QCサークルは狭い職域の品質改善、品質管理を容易にできるという利点はあるでしょうね。しかし、狭い職域だけの話に終わってしまいます。
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- srafp
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次に書く事は1つの例であり、決してQC活動がムダであると言う事ではありません。 QC活動は「小集団活動」である為、どうしても「部分最適化」に陥ってしまう。会社が尤も儲かる方法は「全体最適化」(スループット会計やTOC等の書籍がお勧め)であるのに対し、部分最適化は必ずしも「全体最適化」には結びつかない。 確かに、QC活動のメリットには「経費削減」もあるし、より上位のQCサークルが実りのある活動を行えば「部門最適化」「全体最適化」へとなる事は否定しない。だが、そうすると下部にいるQCサークルの活動結果が無駄になる率が高いと思いませんか? 例えば、ジュースを製造販売している会社が「製造」と「販売」に分けてQC活動を行ったとしましょう。 「製造」はQC活動によるカイゼン案が功を奏して、期間の生産量が2割増しになりました。 原価計算を行うと、固定費はカイゼン前に比べて約83%(=1÷1.2)ですから、1本当たりのコストは下がりました。これは事実ですね。 では、会社にとってこれは好ましい結果でしょうか? : : 隠れた条件が色々浮かぶと思いますが、販売数量に変更が無ければ在庫増加⇒倉庫代及び廃棄費用の増加 etc となります。 このQC活動は、将来に対しては有効なカイゼン案かもしれませんが、会社の現状を考えていないために、今の段階では会社にとってマイナスとなってしまいます。
お礼
ご回答ありがとうございます。QCサークルの問題点を詳しく説明してくださったこと感謝いたします。
- takuya1663
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たまたまご質問などの件の実務を担当してきた者に過ぎません。 QCサークルはそもそも「小集団活動」として品質管理など今ではトータルク オリティーマネジメント(TQM)やTQCなど、またISOなどが中心となってはいますが、基本的にはQC活動がそもそもの基本かと思います。 PDCAサイクルなど、トップダウンとボトムアップが車の両輪のように現状を把握し問題点を発見し…というのが理想的かと思いますが、どのQCサークルでもある程度言えることかと思いますが、「発表会のため」のQC活動になりがちで、NO1のご回答者の回答に関する問題などもあり、なかなか運営そのものや、事務局などが推進役となって啓発しないと「形」だけの活動になりがちな面が多少なりともあるかと思います。 しかしQC活動や検定だけではなくQC的手法などはマネジメントの基本として重要かつ健在であると思います。日本科学技術連盟のホームページ等を参考にされたらよいかと思いますが、拙い経験ですが、数あるISOやTQMなどの根底にあるのはQC活動の考えがあると思います。 もう随分前から現在でも病院関係や介護施設などでもQC活動を活発に推進されている事業所があるので一概に荒廃しったということはないと思います。 品質管理などの現場において非常に重要なことでもあるので、なかなか現場と事務部門などや仕事の接点や関連づけて「その他のメディア」が取り上げていないという面もあるかと思いますし、一部がISOなどに特化している面もあると思います。 参考程度にでもなれば幸いです。
お礼
ご回答ありがとうございます。QCからISOに進化していったのですね。病院関係や介護施設ではなお活発に活動しているところがあるとのこと、通院したときに良く見るようにします。
昔は、QCサークル活動は「従業員が勝手にしている」ので仕事では無いから「賃金を払わなくとも良い」事になっていました。つまりタダで従業員を使えたわけです。 今はQCサークル活動は「仕事の一部」となり賃金を支払う必要が出てきたので、金を払うくらいならやらない方が良いと考える経営者が増えたのだと思います。
お礼
ご回答ありがとうございます。確かに賃金は支払われていませんでした。 最初に所属した部署では上司は「君たちだけでやってみなさい。」という考えから、参加せずに帰宅していました。(食事代として上司のポケットマネーから夜食としてラーメンの出前が部署に届いて、感動していただきました。)労働組合で問題になったこともなく賃金は出ないという認識が労使双方にあったのだと思います。
お礼
ご回答ありがとうございます。QCサークルがどのようにしてIOSに進化していったか、そのプロセスが良く理解できました。