「自分が狙ったコースにしっかり蹴れる」。これが一番重要。裏を掻いたチップキックなどは必要ないのですね。という事はやはりキックの基礎技術を固めるという事をまずはやるべきです。遠藤選手のキックは基本的にボールを見ていないから、あのような特殊な芸当が出来るのですし、その根底にはやはり基礎技術という揺ぎ無いものがある訳です。
…と言う前に「PKの為に」ではなく、「いちサッカープレイヤーとして」、中学生は技術を固めなくてはいけない時期です。まずは毎日のパス練習一本から精度を上げていく事を目指しませんか?基礎技術が向上するという事は、上記のとおりPKの成功率向上にも確実に繋がります。焦らずにしっかり土台を固めましょう。
また、テレビ等でPK戦を見ていても、外してしまう選手というのは大抵仕草などに自信の無さや焦りが顕著に現れます。手が落ち着かない、目が泳ぐ、目でホイッスルを催促する、焦り勢いで蹴ってしまうなどなど。
こういった事をしっかりコントロール出来るメンタルが必要になってくる訳です。元々の度胸やメンタルトレーニングで改善する事も出来ますが、やはり最初に挙げたような「日々の練習に裏づけされた基礎技術」というのも自己の落ち着きには欠かせないですね。自分のキックに自信を持てれば少なくとも「失敗するかも…」という不安は無くなり、キックの精度とキーパーの読みの勝負になります。こうなれば当然ながらキッカーの方が有利と言えるはずです。
また、メンタル面に関して言えば、やはり経験と言うのも重要です。出来るならば練習のシメにでも組み込んでみては?大会の前の週からでも良いですしね。