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レールガンを歩兵に持たす事は出来ないのか?

既に米国ではズムウォルト級ミサイル駆逐艦に採用が決定しており、実験でもなかなかの成績を収めているようで。 日本でも次・次世代戦闘車両(次世代戦闘戦車には間に合わないそうですが)に搭載する計画もあるそうです。 そこでふと思ったんですが、もし今後戦車に搭載できるほど小型化できるなら、歩兵に持たす事もいずれ可能なのではないでしょうか? 今のところは艦船クラス原子炉の予備電力で動かす程度の代物(あくまで揚陸支援)ですが、実用化の目途が立てば今後ライセンス生産により改良・縮小が加えられ汎用性も出るのでは? 何といっても砲弾系の火器は陸上でこそ本領を発揮しますので、戦車に搭載できるなら、戦車といわず更に縮小・改良を加え歩兵に持たせればかなりの戦力になると思うのですが(特に隊員の少ないイスラエルと日本は本土防衛上必要不可欠かと)。 問題点としては、エネルギーの小型化と摩擦による砲塔の疲弊(速射性)ですが、小銃は無理でもロケット弾やミサイルランチャーの代わりになら、強力な対戦車対空兵器として十分通用すると思うのですが。 ロケット弾は初速が遅い上に、使い捨てで、最近では戦車装甲の向上により貫通も容易ではありません。 しかし、レールガンなら安価な弾頭で、目的に合わせ弾頭を変えるだけで済み、弾薬は充電するだけです。 威力も速度も電力の供給により、自由自在に変えられます。

みんなの回答

  • phantom1
  • ベストアンサー率24% (184/748)
回答No.3

電力の問題は他の方の御指摘にありますが、発射の際の運動エネルギー吸収をどうするかも問題でしょう。とてもアンチマテリアルライフル程度で収まるとは思えませんから、駐退復座装置を用いるか、反動吸収用のガス噴射装置等が必要になります。ガス噴射による反動制御の場合、初速が速い分現用の携行対戦車ロケット・ミサイルに比べてかなり大きなバックブラストが発生するでしょうし、そうなると射撃時の被発見率は高くなります。小型パワーパックの開発に成功したとしても、上記の理由で火器本体の重量が現用携帯対戦車火器より重くなる事は確実でしょう。そこまでして高運動エネルギーの直射火器が歩兵に必要か?と言う疑問が出て来ます。射程の問題では、一般的に海上に比べて見通し距離の短い陸上戦でレールガン程射程の長い直射火器を投入しても、一火力単位あたりの担当可能正面がそれ程拡大するとも思えません。96式多目的誘導弾システムのような視程外射撃能力を持った曲射弾道火器の方が有効ではないでしょうか。 寧ろレールガンを陸上戦用に用いる場合、対車両用よりも対空用の方が現実味があると思います。

cat_v
質問者

お礼

確かに反動はやっかいですね。 火薬弾頭と違い純粋な推進力による反動しかないので、威力に比べ反動は驚くほど少ないんですが、それでも歩兵が戦車の砲弾飛ばしてるようなもんですから、かなりの反動があるのは確かです。 機銃のように一時的に地面に固定して、反動の一部を下に逃せないかとも思っているんですが、運用の面でも難しいですかね。 レールガンなら射程がロケット弾に比べ長いですし、携帯ミサイルのように初速も遅くなく、長距離から戦車を狙えると思ったんですが(あと、熱源反応が火薬・燃料推進式に比べ少ないので、逆探も難しいかと) >一火力単位あたりの担当可能正面がそれ程拡大するとも思えません 日本の場合、憲法9条の観点から防御戦一方になってしまいますので、専守防衛の視点から出来るだけ人員の犠牲を出さずに、遠距離から敵機を食い止める(撃破する)のが重要かと思いますので、私は必要かなと思います。 また、>96式多目的誘導弾システム、も性能こそ高いですがその分お値段も高く、弾数も砲弾に比べミサイルは少ないという欠点があります。 しかも、必ず当たるとは限らず、撃ち尽くしたらひたすら逃げるしかないという現状があります。 砲弾系火器は補給(運搬)と製造(生産)の点でメリットが非常にあるので、特に攻撃よりも防戦に特化した日本こそ有効なのではないか?と思うのですが…。 対空については、逆に初速を活かして近距離での迎撃(弾道ミサイルなどの)に向いてるかもしれませんね。 個人的にミサイルでのミサイル迎撃は無理だと思ってますので(ミサイルより早い何かを当てる必要がある)。 御指摘ありがとうございます。

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  • pri_tama
  • ベストアンサー率47% (679/1423)
回答No.2

 厳密に言うとレールガンは、ズムウォルト級ミサイル駆逐艦の主砲である62口径155mm単装砲2基(AGS[Advanced Gun System])を将来的に置き換える目的で研究がされている段階です。  (艦船は数十年間使用されますから、20年後とかにレールガンが完成していたら搭載出来るように、電力供給能力に余裕を持たせただけ…。)    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BA%E3%83%A0%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%AB%E3%83%88%E7%B4%9A%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB%E9%A7%86%E9%80%90%E8%89%A6  ちなみにズムウォルト級は、統合電力システム(IPS)を採用していますが、発電は大型ガスタービンエンジンです。(原子力案が出ているのは次期ミサイル巡洋艦[CGX]です)    http://ja.wikipedia.org/wiki/CG(X)  個人的には、戦車に搭載したとして軍人の蛮用に耐えられるか疑問です。  戦車は水深数メートル程度のドブ川を潜水状態で渡ったり、進路上に有る家屋程度だったら体当たりで破壊しながら進むのは日常茶飯事な訳で…。(レールガンの構造上、砲身が歪んだり漏電の可能性がある行為はご法度のような気が…。)  軍艦なら、ステルス性を維持する観点からも、発射時以外は艦内に格納しておく事も出来ますが(ズムウォルト級の主砲はこの方式)、戦車クラス以下ではそれが出来ません。  歩兵の対戦車能力強化でしたら、戦車の装甲が薄い上面を攻撃できるトップ・アタック方式の撃ちっ放し式の歩兵携帯ミサイルの配備の方が費用対効果の面で優れている気が…。    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%99%E3%83%AA%E3%83%B3_(%E5%AF%BE%E6%88%A6%E8%BB%8A%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB)    http://ja.wikipedia.org/wiki/01%E5%BC%8F%E8%BB%BD%E5%AF%BE%E6%88%A6%E8%BB%8A%E8%AA%98%E5%B0%8E%E5%BC%BE  それに、幾ら小型化しても電力供給にはペトリオットクラス以上の電源車は必要でしょうから…。(もっともペトリオットの電源車の供給能力は、150KWなので、15~30MWを使用する予定のズムウォルト級のレールガンにはまったく足りません。)  まあ、電力衛星によるマイクロ波送電が実用に成れば話は別です。(電気自動車への送電は考えているようですし。)    http://www.kurasc.kyoto-u.ac.jp/space-group/sps/future.html

cat_v
質問者

お礼

そうなんですよね…。 今のところ艦船の予備火器程度の扱いが気になりますが、思ったより実用化が進んでるので、これは?と思った次第です。 最初は大型でも、「使える」と分かればいくらでも改良と量産は出来ますので、問題はちゃんと実用化できる「将来性」ですかね。 戦車のネックは砲身が疲労して取り替えねばならなくなる状況ですので、現在のままでは致命的です。 ただ、何らかの方法で直接砲身に触れさせずに発射できれば、摩擦がかなり抑えられるので、威力も耐久も飛躍的に向上すると思うのですが。 ただ、歩兵の重火器ならばそこまで速射性は求められませんので、現状のままでもいけるかなと。 >戦車の装甲が薄い上面を攻撃できるトップ・アタック方式の撃ちっ放し式の歩兵携帯ミサイル ただ、これはこれで結構難しいんですよね…。 側面から直接(場合によっては正面から)狙えるのが一番効果があるんですが、今のところ戦車装甲も歩兵火力も限界に来ています。 >電力衛星によるマイクロ波送電が実用に成れば話は別です 私も有線ケーブル(供給)の限界から電波送電も考えましたが、これロスが非常に多いんですよね…orz しかも、供給がまだ不安定ですし…; 結局、バッテリー案に行き着いたわけなんですが、バッテリーはバッテリーで容量が今のところ詰められませんし…(結局、原子炉などの自身で発電できる巨大エンジンを搭載した艦船クラスになってしまうわけですが…)。 たしかに実用化に至れば、戦局どころか世の中が一変するかもしれませんね。 ありがとうございます。

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  • dogday
  • ベストアンサー率29% (2313/7949)
回答No.1

レールガンの電力はどうすればいいのでしょうか?省電力化しても弾丸の物理エネルギー以下にはならないので、火薬のエネルギー効率を上げるのとは訳が違い、やっぱりとんでもない電力は必要です。少なくても現時点でそんな発電方法は発明されていませんし、実用するなら小型原子炉でしょう。そうしたら、歩兵のところに爆撃を行えば敵は壊滅します。有線でバッテリー持ち歩いたら戦車砲と変わりません。実用化までに戦術に歩兵がいなくなる可能性のほうが高いです。 あと、対人兵器としては、威力が強すぎます。人間相手にレールガンほどの高速で射出したら消し飛ぶか、小口径だとただ貫通して殺傷力がないということになりかねません。消し飛ぶ非人道兵器も実用化は難しい。 レールガンの利点は、指向性(エネルギー効率)をとても制御できる精密射撃性なので、細くまっすぐ飛ぶ弾丸は、太く広い弾幕を張りたい歩兵に向いているとは思えません。 歩兵を倒すために戦車ができたり、船を沈めるために空母による航空戦に変わったように、道具を変えるより戦術を変えたほうが戦争は効率的なのです。 戦艦のファランクスの代わりを開発したらなにかできるかもしれませんね。

cat_v
質問者

お礼

>レールガンの電力はどうすればいいのでしょうか? 今のところ巨大なコンデンサが必要ですが、将来的に大容量の蓄電能力は様々な分野で必須(現在は色々な研究がなされ試行錯誤の段階ですが)ですので、必ずしも実現しないとは限らないのではないか?とみています。 >実用化までに戦術に歩兵がいなくなる可能性のほうが高いです 少なくとも戦車が存在する限りはまだ歩兵は必要かと。 >対人兵器としては、威力が強すぎます 実際、アンチマテリアルライフルとか対人向けではないのに普通に使われてる例もありますので、対人に使われてもおかしくないかと(非難はけっこうありますが)。 >太く広い弾幕を張りたい歩兵に向いているとは思えません 小銃の代わりではなく、あくまでロケット弾やミサイルランチャーのような重火器の代わりなら有効だと思うのですが。 >道具を変えるより戦術を変えたほうが戦争は効率的なのです まぁ、おしゃっるとおりなんですけどね。 ただ、第4次中東戦争のように歩兵不要と思われていた状況から、新型重火器の登場により一変して歩兵の有効性が再認識させられた例もありますので、やはり道具の開発は侮れません。 ありがとうございます。

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