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ヨーダンパ
近年のボルスタレス台車の車両に設置されているヨーダンパですが、高速で走る車両・JR西日本が開発した車両・JR東日本のE231シリーズのグリーン車・特急車両等には見受けることができるのですが、ヨーダンパが設置されていないボルスタレス台車の車両の方が多く見受けます。それはなぜでしょうか?やはり、メンテナンス等で面倒なことでもあるのでしょうか?
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こんにちは。 鉄道会社で運転士をしており、台車の専門知識の講義も受けております。 ボルスタレス台車において、本来「ヨーダンパ」は無くても良いモノになります。 ヨーダンパが付いている車両は、付けるだけの理由がある車両になります。 ○2階建てグリーン車(E231など) → 車高が高く重心が高い為左右の揺れが大きく収束し難いので、揺れを少なくし収めやすくする為にヨーダンパを設置する。 ○特急車 → 横揺れを抑えたい為。高速走行時の安定性向上の為。 ・・・コストやメンテナンスも理由としてあるのですが、本来ボルスタレス台車はヨーダンパの要らないモノなので、特段の理由が無い限りは付けないものです。 ボルスタレス台車は、台車の部品点数が少なく、その分軽量化のできるのが特長。台車が軽いと軌条へのダメージが少なく、理屈上では乗り心地は良くなります。車で云うアルミホイールと鉄のホイールとの比較のようなモノになります。 しかし、欠点として、 円筒形のエアの詰まったゴムを介して車体と台車とを繋いでいるいます。 カーブなどでは、車体と台車との捩れをこのゴム部分だけで受け持つ為、カーブでの拠れ初めや収まる際の反発が強めに出てしまい、乗り心地に悪い影響を及ぼしています。 直線が多い路線では問題が無いのですが、カーブが多い路線では採用していません。 カーブの多い路線では、ボルスタレス台車ではなくボルスタ台車を。 車体と台車の間にボルスタを挟み、左右動を受け持たせる構造になっています。
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- FEX2053
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まずはコストの問題です。ヨーダンパーもタダじゃないですから、 通勤用などコスト第一の車両だと「なくても何とかなる」機器は 基本的に取り付けないです。 また、ヨーダンパーが効果を発揮するのは、高速域での横揺れに対して ですから、高速運転を連続して行わない車両、または高速域での横揺れ を気にしない会社(笑)の車両には装備されません。 ヨーダンパーは、メンテナンスもそれなりに必要ですが、連結器や ジャンパ線と同時に施工できますので、それほど大きな負担ではあり ません。やはり「コストと効果をどう考えるか」の世界の問題です。
お礼
ご回答有り難うございます。 やはり、会社によって違うんですかね(笑)!! JR西日本なんて、通勤車両にも付いてますから。(まぁ、あそこは訳ありですが……)相当気を遣っていますね。
お礼
ご回答有り難うございます。 その道の方にご回答いただけるとはありがたい限りです。 特急車両には必ずヨーダンパが付いているので、「ヨーダンパ=乗り心地がよい」と、思っていました。 本来は、高速走行時の為の物だった事が解り、より知識が深まりました。