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白い差し歯の種類について
虫歯治療した歯を白い差し歯に二本ほど取り替えたいのですが、ネットでしらべたら白い差し歯にするにもいろいろ種類があるようで。 1、インプラント 2、セラミック 3、グラディァ という三種類があるようなんですが、それぞれの利点と費用の差について伺いたいのですが。
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いくつか誤解があるようですので、知識の整理をいたします。 まず、「インプラント」というのは「歯を白くする方法」ではなく、歯を抜いてしまった時に、「抜いてなくなった歯の代わりの人工の歯を作る方法」の一種です。 手術をして顎の骨の中に人工の歯根を埋め込み、その人工歯根の上に人工の歯を作ります。人工の歯を作るときに使う「材料」には金属と白い材料とがあります。 抜いた歯の代わりの歯を作る方法には、その他に取り外し式の「入れ歯」と、両隣の歯を削って被せる、取り外しのできない「ブリッジ」があります。 いずれの場合も、歯を作る「材料」として、金属を使う場合と白い材料を使う場合があります。 次に「さしば」というのは、自分の歯の根が残っている時に、「根の上に人工の歯を作る方法」の一種で、正式には「合釘継続歯(ごうていけいぞくし)」と言います。 まず歯を根元から水平にズバッと切断します。当然神経も取ります。神経の治療をした後、入れ歯用の既製の人工の歯に金属の細い棒をとりつけ、これを歯の根の中に差し込みます。 戦前に行われた方法で、現在はほとんど行われていません。 俗称の「さしば」という言葉だけが生き残っているのですが、実体がないので混乱の原因になっているように思います。 自分の根が残っている部分に人工の歯を作る方法には、その他に鋳造冠、ジャケット冠、前装鋳造冠などがあります。 「鋳造冠」というのは、金属を鋳造して作る被せモノです。 「ジャケット冠」というのは、白い材料で作る被せモノのことをいいます。 ただし、白い材料は強度が不足する場合が多いので、通常は金属で内張りを作り、その表面に白い材料を貼り付けて作ります。これを「前装鋳造冠」と呼びます。 以上が歯を作る「方法」です。 次に、白い「材料」について説明します。 白い色の材料には、セラミックとプラスティックの二種類があります。 セラミックにはいくつかの種類があり、それぞれについて複数のメーカーがいろいろな製品を作っており、それぞれ少しずつ異なった特徴があります。 プラスティック系の材料もいくつかに分類され、それぞれについて複数のメーカーがいろいろな製品を作っており、それぞれ少しずつ異なった特徴があります。 グラディアというのは、プラスティック系の素材の中のハイブリッドと呼ばれる分類の中のあるメーカーが開発した材料の銘柄の名前です。 セラミックという材料は、セトモノと同じ焼き物ですから、プラスティックと比べて硬く磨り減りにくい、という特徴があります。しかし、硬いということは脆いということでもありますから、過剰に強い力が加わった場合に欠けることがあります。 これに対してプラスティックはセラミックより軟らかく柔軟なので欠け難いのですが、磨り減りやすい、という特徴があります。 また、プラスティックには吸湿性があるため、長期的には変色する場合がありますが、セラミックは吸湿性がないので変色しません。 費用については、セラミックのもので7万円から25万円程度、プラスティックでは、保険が適応される数千円のものから、保険適応外の15万円程度のものまでいろいろです。 金額に開きがあるのは、「歯を作るのにどれだけ手間をかけるか」要するに技術の違いと思ってください。