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ライジングインパクトを読んで気になったCamelotについて
ライジングインパクトというゴルフの漫画(ジャンプ連載)が面白くてよみふけってました。読んでいる際に気付いたのですが、もしかしたらアーサー王が出ているイギリス王国立志の話、キャメロット、もしくは聖剣伝説(どちらか、もしくは両方まちがってるかもしれない・・・)のキャラクターが出てるのに気付きました。 もし、アーサー王やランスロットの出る昔の本について、知っている方は話の内容を教えて下さい。あと、もしアーサー王やその他のキャラクターの絵画などありましたら教えて下さい。お願いします。
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こんにちは。アーサー王物語について、説明させていただきます。 >もしかしたらアーサー王が出ているイギリス王国立志の話、キャメロット、もしくは聖剣伝説 >もし、アーサー王やランスロットの出る昔の本について、知っている方は話の内容を教えて下さい。 「キャメロット」「聖剣伝説」というのは本のタイトルでしょうか? アーサー王はイギリスの伝説・伝承の中に登場する英雄で、中世騎士の理想像だったといわれています。なので、「○○の本で登場した人物」という表現はできませんね^^; アーサー王とその騎士にまつわるさまざまな物語を編纂して本にしたものならば、何冊も出版されています。 さて、そのアーサー王ですが、実在したとも言われていますし、架空の人物だとも言われていますし、完全なフィクションでもノンフィクションでもなくモデルになった王がいるのだ、という説もあります。伝承なんてそんなものですね。 日本人がもっともよく知っているアーサー王物語は、「正当な王位継承者として生まれたにもかかわらず、それを知らずに育ったアーサーが、真の英雄にしか引き抜けないと言う剣をただ一人引き抜いて、王となった」と言う話でしょうか。 また、ストーリーではなく、物語に登場する有名なフレーズを挙げろと言えば、多くの人は「魔法使いマーリン」「円卓の騎士」「エクスカリバー」「聖杯」なんて言葉を挙げると思います。 先にも書きましたが、アーサー王の物語はアーサー王だけではなく、その家臣である円卓の騎士たちの物語でもあります。「トリスタンとイゾルデ」で有名なトリスタンをはじめ、さまざまな伝説的な騎士たちが、アーサー王物語の中では円卓の騎士として描かれています。これらをアーサー王物語群とでも呼びましょうか。(細かい話は実際に本で読んでいただいた方が楽しめると思いますので、省略します) このアーサー王物語群で一貫して描かれているのは、中世の騎士道精神です。騎士道精神はキリスト教的道徳観念や聖母マリア信仰に強い影響を受けた、中世の騎士たちの暗黙の規範のようなものです。アーサー王物語群を楽しむならば、騎士道精神というものを少し知っておくと良いかもしれません。 騎士道精神にはキリスト教の影響が少なくないと書きましたが、果たして、アーサー王物語群には聖杯を探求する物語が数多くあります。聖杯とはイエス=キリストが最後の晩餐に使用した杯です(キリストが十字架に磔にされた時にその血を受けた杯とも言われています。アーサー王伝説ではこちらの説を取っていた気もします)。偶像崇拝を禁じている割には、キリスト教では聖人の残した遺物が大切にされる傾向にあり、行方の知れない聖遺物を見つけ出す事が、騎士たちにはとても素晴らしい事だったのです。 と、歴史的・宗教的面だけを見て見ましたが、そもそもアーサー王物語群は歴史の記録ではなく、伝承です。中世当時どれだけ真実と思われていたのかは私にはわかりませんが、現代の人間の目から見ると、それは優れたファンタジーです。きっと、真偽はさておき、中世の人間にとってもそうだったのでしょう。不可思議で絶大な威力を持つ魔法を駆使して、アーサー王を助ける魔法使いマーリン。至高の剣と謳われるエクスカリバー。妖精や精霊、神の使い。聖遺物の起こす奇跡。理想的な騎士である円卓の騎士たち。物語を彩るこれらの要素が魅力的だったからこそ、多くの人に語られ、伝えられ、アーサー王物語群は今日に残っているのでしょう。 もしアーサー王物語に興味を持ち、本を手にとって見ようと思われたなら、私はトマス・マロリーの「アーサー王の死」(ちくま文庫)か、トマス・ブルフィンチの「新約 アーサー王物語」(角川文庫)をお勧めします。両方とも文庫サイズなので持ち運びやすく、気軽に読めると思います。それなりに古い本なので、文調がやや堅苦しいですが・・。 ちなみにブルフィンチのアーサー王物語は、ファイナルファンタジーのイラストで有名な、あの天野喜考さんが絵を描いています。 少し解説書っぽくなってしまいますが、全体のストーリーをざっと理解したいという場合は、原書房から出ている「図説 アーサー王物語」も良いと思います。こちらは文庫ではなく、立派な値段もしますが^^; (古本屋さんで私も探している最中です。) また、絵画と言うことですが、恐らく上に挙げた「図説 アーサー王物語」には、難点か解説つきで絵画が紹介されていると思います。が、お金をかけずに手っ取り早く見たいのであれば、アーサー王物語関係のアートギャラリーがWebで公開されていますので、それをご覧になってはいかがでしょう。中世に描かれたものではなく、比較的最近に描かれた物を紹介しているようです。 私は英語のサイトしか知らないのですが、もしかしたら日本語でもそういったサイトはあるかもしれません。ちなみに英語のサイトはこちら。 http://www.lib.rochester.edu/camelot/cphome.stm アーサー王物語群というのは、ひとつの神話体系に匹敵するくらい膨大な物語があり、簡単に内容を紹介することはなかなか出来ません。かえってわけがわからなくしてしまいましたかね・・すみません。 大変長文で失礼しました。非常に魅力的な物語が多数ありますので、少しでも触れていただけたらと思います。では。
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- tiuhti
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No.2のtiuhtiです。訂正があります。 …ブリトン人の民族伝説が11世紀頃からヨーロッパに広まって、 ↓↓ …ブリトン人の民族伝説が12世紀頃からヨーロッパに広まって、 失礼しました。
- tiuhti
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物語の内容を話し始めると、ものすごぉ~く長くなってしまいます。手間をかけずに内容を知りたければ、図書館にいって、子供向けの本を探してみるのが手っ取り早いかと思います。 http://books.yahoo.co.jp/bin/detail?id=00001856 http://books.yahoo.co.jp/bin/detail?id=30708879 ↑こんな感じの本がたぶんあると思います。(但し、子供向けの場合、ランスロットとグィネヴィアの関係は、騎士道っぽいプラトニックなものになっていると思います。) もっと手っ取り早いのは、 http://www.kinet.or.jp/mac/mi/main.htm ↑ここで、「アーサー王なこと」→「ちょっとくわしいあらすじ」とリンクをたどっていってください。 絵については、 http://www.asahi-net.or.jp/~NW6E-MTMR/arthur/merlinbook.htm ↑こういうページもあります。 尚、アーサー王伝説は、元々はブリトン人(現在のウェールズ人・ブルターニュ人の祖先)の伝説で、アングロサクソン(概念としては、今のイングランド人の祖先)は、元々はアーサー王の敵でした。歴史的経緯から言うと、ブリトン人の民族伝説が11世紀頃からヨーロッパに広まって、ランスロットや聖杯伝説等、キリスト教色あるいは騎士道色の強い話が付け加えられ、その集大成が、No.1の方が紹介されたマロリーの「アーサー王の死」という事になります。イングランドでは理想の「騎士像」としてだけでなく、大陸に対するイングランドの優位性を主張する為にも利用されました。それで、いつのまにかイングランド(≒日本でいうところのイギリス)の英雄のようになってしまいました。その為か、スコットランドやアイルランドでは、アーサー王伝説は、中世においては今ひとつ人気がありませんでした。 因みに、「アーサー王の墓」と称されるものが、イングランドのグラストンベリにありますが、ウェールズ系の口承の伝説では、アーサー王と騎士達は、ブリテン島に危機がきた時に再度戦う為に洞窟で眠っていて、たまたま人がその洞窟を見つけると、目を覚まして「時至りしか?」てな感じの事を尋ねる事になっています。ここでちゃんと「未だ至らず」などと答えないと、ひどくこらしめられる、って話だったと思います。